[YAMAHA]MotoGP Rd.7 ロッシ優勝、自己通算80勝を達成!クラッチローは3位

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのV・ロッシが優勝。J・ロレンソは5位だった。モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・クラッチローが3位、チームメイトのB・スミスは9位。

ロッシの優勝は自己通算80回目、2010年10月以来。ウイークを通じて好調をキープしてきたロッシは、決勝でも完璧な走り。グリッドポジションの4位をキープして第1コーナーへ進入し、2ラップ目にはS・ブラドルをパスして3位。残り22ラップの第1コーナー進入でM・マルケスをパスして2位に上がると、さらに上を目指してトップのD・ペドロサに照準を定めた。そしてわずか1ラップでペドロサに追いつき、最終シケインでトップに浮上。その後は最後までリードをキープし、メインスタンドを埋めた黄色い旗に迎えられてチェッカーを受けた。この結果、シリーズポイントでは25ポイントを加算して合計85ポイント。ランキング5位に浮上し、4位のC・クラッチローに2ポイント差まで迫っている。

一方、36時間前に鎖骨骨折の手術を終えたばかりのJ・ロレンソは、果敢にも決勝に出場して5位を獲得。グリッド12位からスタートし、第3コーナーまでに8位へ浮上。2ラップ目には5位に上がり、4位のクラッチローを追って行く展開となった。そして残り23ラップで早くもクラッチローをパス。さらに3位を目指して懸命の走行を続けたが、周回を重ねるごとに疲労が大きくなってペースが上がらなくなり、残り11ラップでクラッチローに抜き返された。それでも最後の力を振り絞って5位を死守。チェッカーを受けてピットに戻るとチームの拍手喝采に迎えられた。ロレンソはこの快挙によりランキング2位をキープ。トップのペドロサとの差はわずか9ポイント。

クラッチローの3位は、自身今季3度目の表彰台。モトGPで初めてのポールポジションを獲得していたクラッチローはスタートで5位まで後退したが、好調な走りをキープして15ラップ目の最終シケインでロレンソをパスして4位。さらに21ラップ目にはペドロサを捉えて3位に浮上した。その後もル・マンで獲得した自己ベストの2位に並ぼうと懸命にマルケスを追走。最終ラップの第1コーナーでついにマルケスを捉えて前に出ようとしたが、その後わずかにはらんでコースを外れ、ポジションアップはならなかった。この結果、3位を獲得してランキング4位をキープしている。

チームメイトのスミスも5戦連続でトップ10入りを果たす健闘。ロッシ、ペドロサと並んで2列目からスタートしたスミスは、世界のトップライダーたちの走りを学ぶべく、序盤から全力を尽くして上位グループに加わった。左手首の怪我が完治していないためハードブレーキングのコーナーで苦労し、一時はトップ10を外れたが、残り5ラップでN・ヘイデン、A・ドビツィオーゾとのバトルを制して9位でチェッカーを受けた。

◆V・ロッシ選手談(優勝)
「今日は特別な一日。長い間、待ち焦がれ、どうしても欲しかった勝利なので、今までのどの優勝よりもうれしいよ!ライバルたちは皆、非常に速く、手強く、怪我をしていたホルヘを除いて実力がぶつかりあったまさに真っ向勝負。そのなかでの勝利だから余計にうれしかったんだ。僕はスタートから好調。ブレーキングでパスすることができ、マシンのフィーリングも良かった。フィニッシュ・ラインが僕を呼んでいたので、少しでも速く飛び込みたいという気持ちで懸命に走り続けたんだ。マシンが一歩、前進したので、より良く走れるようになった。これからは毎回、首位争いに加われるよう努力を続けなければならない。チームメイトのホルヘが、信じられないくらいの見事なレースをした。大変な覚悟で臨み、しっかりと形を残して貴重なポイントを獲得した。本当に素晴らしかった。おめでとう!」

◆J・ロレンソ選手談(5位)
「こんなことが実現するなんて、転倒のあとはとても信じられなかったよ。転倒したその日のうちに、すぐに決断して手術を受けたことが良かったのだろう。もし金曜日まで待っていたとしたら、ドクターたちも決勝出場を許してくれなかったと思う。僕らは今日、決勝出場を果たした。そして序盤から果敢に攻めて、何人かをパスすることができた。鎖骨がこんな状態なのでブレーキングはとてもきつかったけれど、それ以外は初めのうちはとても順調だったんだ。でも7ラップ目あたりから徐々に辛くなってきて、マシンの向き換え、ブレーキング、立ち上がりの加速も難しくなった。だからそれ以上はとても無理だったんだ。

シリーズポイントでは、ダニとの差が2ポイント広がっただけ。この5位は僕にとって、優勝よりも価値があると思っているよ。次のドイツまでにしっかり治したい。100%というわけにはいかないと思うけど、少なくとも今回よりは良くなっているはず。バレンティーノの優勝とカルの3位は素晴らしい成績。カルがマルケスの前でゴールしてくれたらもっと良かったんだけれど、すべてが思い通りにいくはずはないからね。バレンティーノは2年以上も優勝できず苦しんできたと思うので、チームメイトとして本当にうれしい。アラゴンのテストで何かをつかみ、大きく一歩、前進した。その成果が表れたんだ。去年のザクセンリンクではホンダ勢が強く、僕らも問題が出たりして苦労したけれど、今年はどうなるか…。体調さえ良くなれば、きっといい戦いができる」

◆C・クラッチロー選手談(3位)
「バルセロナが不甲斐ない結果に終わったあとで、またこうして表彰台に戻ってくることができてうれしい。最初から最後まで好バトルを展開し、自分のスピードを改めてアピールすることができたと思う。もう少しでモトGP自己ベストの2位を獲得できるところだったんだけどね…。ポールポジションからのスタートだったので優勝を目指していたが、最初の5ラップはタンクが重くて思うように走れなかった。うまくマシンの向きを変えられずにいるうちにホルヘに抜かれてしまい、再び追いついてパスすするまでに少し時間がかかった。そのあとダニとマルケスを追っていったけれど、ふたりを抜くだけの時間は残っていなかった。

最終ラップでマルケスに近づき、ちょっと接触してしまったと思う。マルクがスロットルを開けてくれたので良かったけれど、そうでなかったらふたり揃ってグランドスタンドに飛び込んでいたかもしれないよ!いずれにしても表彰台復帰は最高の気分。モンスター、テック3、ヤマハのすべてにとってうれしい結果になった。シーズン開幕前なら、最初の7戦で3回も表彰台に上り、安定して速くトップライダーたちと戦っているなんて誰も信じられなかっただろう。好調のまま次のドイツへ向かう。そしてもう一度、表彰台を目指すよ」

◆W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談
「レース前にコメントを求められていたとしたら、“完走して何ポイントかを獲得することが目標”と答えていただろう。実際には最初の15ラップで果敢に攻め、上位に絡んでいった。こんなことはとても信じられない。そしてホルヘは5位を獲得。さらにバレンティーノが優勝し、カルも3位に入って表彰台に上った。ヤマハにとって最高の結果になった。しかもチャンピオン争いのライバル、ダニとの差は2ポイント広がっただけ。これがこのレースのすべてと言っても過言ではない。苦しい時もダメージを最小限に留め、転倒せず最後まで走りきるということだ」

関連記事

編集部おすすめ

  1. 鈴鹿F1日本グランプリ地域活性化協議会は、鈴鹿市役所 1階の『モータースポーツ振興コーナー』…
  2. 生活の可能性が拡がる喜びを提供 Hondaのナイジェリアにおける二輪車生産販売子会社「ホン…
  3. オートバイパーツ・用品の販売を全国展開する2りんかんは、バイク乗りコスプレイヤーの「美環(み…
  4. ボッシュが形づくる二輪車の未来 ボッシュは、自社のモーターサイクル&パワースポーツ事業が、…
ページ上部へ戻る