[Kawasaki]JRR JSB1000 Rd.4 オートポリスに続き表彰台を獲得した柳川はランキング2位に浮上

未明に降った雨も上がり、天候は薄曇。ウォームアップの行われた8時台は夏間近とは思えないほどの涼しさだった。そのウォームアップでトップに踊りでたのは56秒444をマークした渡辺。柳川も20分間の時間枠をフルに使った19ラップを走行し56秒856と決勝を睨んだセッティング確認を終えた。

<レポート>
決勝レースは午後2辞40分。路面温度は45度を越え、早朝のコンディションとはまるで異なるものとなった。柳川、渡辺ともに好スタートを切ったが、加速が十分ではなかった渡辺がわずかに後退すると、柳川とサイドバイサイドで1周めをクリア。柳川6番手、渡辺7番手のランデブー走行でレース前半を展開していく。一列縦帯に伸びた各マシンのタイム差はほぼコンマ1〜2秒とほぼ等間隔で、ワンミスで順位が変わる緊張した展開となった。動きがあったのは6ラップ目2番手走行中の中須賀(ヤマハ)が突如スローダウン。マシンをピットインさせるとコース復帰することはなかった。自動的に順位があがった柳川と渡辺だったが、7周目には柳川が前を行く山口(ホンダ)を捕らえて、続く8周目の1コーナーでパスすると、9週目、10周目と連続して自己ベストを更新する走りで、3番手走行中の加賀山(スズキ)にも急接近。11周目にはついに表彰台圏内の3位にポジションアップした。

 渡辺も柳川に続けとばかりにペースアップすると8周目には山口との差を100分の9秒まで縮め、続く9周目にこれをパス。この時点で5番手にポジションアップした。渡辺のペースはさらに上がり13周めにはこのレースでの自己ベストとなる56秒855を叩きだし、4番手の加賀山までコンマ5秒と肉薄したが、なかなかパッシングできない状態が数ラップ続いた。逆に、20ラップ目の第2ヘアピンでブレーキングミスをしたところを山口に突かれ、6位に後退。ソフトコンパウンドのタイヤを選択していた渡辺にとって厳しい展開となった。

 3位に浮上した柳川だったが、レース前半のパッシングでタイヤを酷使した影響からか、2位走行中の高橋(ホンダ)との差を詰めることができない状態がつづいた。それでもバックマーカーを挟むことでペースが乱れてきた高橋に対し、56秒台後半をしっかりキープしたロスの少ないパッシングで4秒以上離されていた高橋とのギャップを2秒弱まで縮めることに成功した。しかし、残り周回数が5ラップを切ったあたりからペースアップが難しくなり、ポジションアップはかなわなかった。

前半でのアグレッシブな走りが、後半に顕著に現れたのは渡辺のほうだった。残り周回数が10を切ったあたりから、57秒台半ばから後半のペースとなり山口とのギャップをなかなか詰め切れない状態がつづいた。残り5ラップからはフロント、リアともにスライド量が大きくなり、無理なパッシングは転倒の危険性をはらむようになった。そのため渡辺は完走を目標にスイッチ。安定したペースでそのままチェッカーを受け、6位15ポイントを獲得した。

見事3位表彰台を獲得した柳川の獲得ポイントは20で、シーズンポイントは合計76。わずか2ポイント及ばなかった、年間シリーズポイントで2位の好位置につけて前半戦を終了した。

◆柳川 明(3位)のコメント
「メディカルスタッフのおかげで体調もほぼ万全に近い状態で臨めましたが、さすがにこのレイアウトで30ラップのレースはちょっと厳しかったですね。本来ならもっと前で勝負しておけば、面白い展開ができた気がしますが、序盤のパッシングでタイヤを使いすぎて後半の伸びが少し足りませんでした。2列目からのスタートでは、トップが大きく逃げてしまうのでなかなか難しいですね。それでもオートポリスに続きなんとか表彰台に登ることが出来て、応援していただいたファンの方にも少しは恩返しができたかなと思います。もちろん狙っているのはてっぺんです。その目標を達成するためにも後半戦までの長いインターバルを使って、いくつか抱えている課題をクリアにして、心機一転臨みますので後半戦も応援よろしくお願いします。」

◆渡辺 一樹(6位)のコメント
「マシンの仕上がりもよくフリー走行から予選といい流れで来ていましたが、予選のQ2では自分の操作ミスで余計な転倒を喫してしまい、少し足踏みをしました。コースレイアウトから考えて、レース前半でトップに出て自分をしっかりアピールするつもりでしたが、焦ったのかスタートでまさかの凡ミスをおかしてしまって、まるで逆の展開になってしまいました。もちろん逆転を狙ってプッシュしましたが路面温度が予想以上に上昇し、レース後半は危うく転倒しそうなシーンが何度もあり、巻き返しは難しい状態でした。残り数周は目標を完走にスイッチ。データとポイントを確実に取ることが大事だと自分に言い聞かせて、チェッカーを受けました。後半戦は大きく進化したマシンで僕本来のアグレッシブな走りを見せたいと考えています。ぜひ引き続き応援よろしくお願いします。」

◆釈迦堂監督のコメント
「タイトな筑波サーキットの特徴から、早い段階から前で勝負しないとなかなかチャンスは訪れないという状況の中で、柳川、渡辺ともにレース前半で前に出ようとしましたがわずかにおよびませんでした。しかし、さすがはベテラン柳川です。セカンドロウからのスタートをもろともせず、レースマネジメントを十二分に理解した展開で見事にオートポリスに続いて表彰台を獲得。これでシリーズポイントも2位となり、絶好のポジションで後半戦に臨めます。初のフロントロウを獲得するなど、メキメキ頭角を表している渡辺もまた素晴らしい走りを見せてくれました。レースそのものはいくつかのミスで、狙っていた表彰台を逃してしましましたが、大きく前進したことはたしかです。マシンの仕上がりもシーズン当初に比べると飛躍的に延びているので、このレース結果は大きなステップになると思います。後半戦は両者ともに期待が持てます。応援よろしくお願いいたします。」

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