ホンダ「MotoGP市販レーサー」その実力はいかに!

今年の2月にホンダ・青山本社にて開催された「2013年モータースポーツ体制発表会」での発表以来、かねてから噂が飛び交っていたホンダ製「MotoGP市販レーサー」の開発状況が、今回初めて公開された。

以下はホンダの公式リリースより。
【Hondaは、ロードレース世界選手権MotoGPクラスに参戦中のMotoGPワークスマシン「RC213V」の技術を投入した「MotoGP市販レーサー(仮称)」の、2013年中の発表、および2014年シーズンの発売に向けて、サーキットテストを開始しました。

5月23日から24日にかけ、栃木県のツインリンクもてぎにて(株)ホンダ・レーシング(HRC)契約ライダーにより、当該モデルのプロトタイプの走行テストを行いました。
Hondaは、ロードレース世界最高峰のMotoGPクラスにおいて、参戦を望む多くのチーム/ライダーが廉価に参加できるように、MotoGP市販レーサーを開発。トップカテゴリーレースにより多くのライダーが参加することで、二輪レース全体の健全な発展に寄与し、ファンの期待に応えていきます。

■(株)ホンダ・レーシング 取締役副社長 中本修平のコメント
このモデルの開発スケジュールは、課題も多く、計画に比べて若干、遅れている状況ですが、もてぎでの走行テストでは、期待以上の成果が出ています。マシンは良好な仕上がりをみせており、とてもよく走ります。マシン名やスペック詳細に関しては今の段階で申し上げることはできませんが、近い将来、詳細に関してお話しすることができると思います。今後は2014年シーズンのMotoGPレギュレーションに合致すべく開発を継続し、年内の発表につなげる予定です】

現在のMotoGPクラスは2002年に発足当初からプロトタイプが基本になっていたが、2012年から量産市販車のエンジンを使ったオリジナルマシンである「CRT」が認められ、さらに来シーズンからはいよいよ「市販レーサー」が導入されることになった。

かつての最高峰カテゴリーだったWGP500クラスでもホンダ「RS500」、ヤマハ「TZ500」、スズキ「RGB500」などの「市販レーサー」は存在していた。メーカーお抱えのファクトリーチームやそのサテライトチームに所属できないプライベーターたちは、自分たちで資金を調達し、「市販レーサー」を買ってグランプリに参戦していたのである。それがレースシーンの底辺の拡大に一役買っていたことは言うまでもない。

高度に先鋭化した近年のMotoGPクラスにおいては、レースができるレベルの戦闘力のある「市販レーサー」を供給するのは困難とも思えたが、今回その先陣を切ったのがホンダである。問題は価格だろう。

いかに「市販レーサー」といっても、かつての2ストマシンのように数百万〜1千万円という訳にはいかないはず。
現在、サテライトチームへのワークスマシンの年間リース料が約3億円という話もあるので、その中間ぐらいの金額になるだろうか。そして誰が買うのかも興味津々だ。
戦闘力は未知数だが、「RC213V」のリアルレプリカであること考えると、量産車ベースの「CRT」勢以上のポテンシャルを発揮するであろうことは予想できる。年内には詳細な発表がなされるということなので楽しみに待ちたい!

Webikeニュース編集長/ケニー佐川

【関連ニュース】
◆[HONDA] MotoGP市販レーサー サーキットテストを開始
◆MotoGP「CRTクレイミング・ルール・チーム」って何だ!?

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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