[HONDA]JMX Rd.3 ヒート1は成田亮が優勝、小方誠が2位で、TEAM HRCが1-2フィニッシュ。小方はヒート2でも2位を獲得

IA1では、ヒート1でTEAM HRCが1-2フィニッシュ。小方誠が総合優勝でランキングトップに躍り出る
IA2では、山本鯨が予選と決勝を完全制覇。田中雅己が今季表彰台初登壇

開幕から2戦連続でマディレースとなった今季の全日本モトクロス選手権は、この第3戦中国大会も、当初は土・日とも天気予報は雨でした。しかし、直前になって天候が好転し、今季初めてのドライ路面での決勝となりました。

会場の世羅グリーンパーク弘楽園(広島県)は、ハードパックで長いストレートがいくつもあるハイスピードコース。前日に降った雨が散水の代わりとなり、ベストコンディションで行われた予選では、IA1でTEAM HRCの成田亮、IA2でTEAM YOU SPORTの山本鯨がそれぞれ首位となり、Honda勢が両クラスでトップ通過を果たしました。

決勝日は、朝から晴天に恵まれ、気温は25℃まで上昇。最高気温が10℃前後と冬のような寒さだった開幕2戦から一転して、初夏を思わせる陽気となりました。

●IA1(450/250)ヒート1

TEAM HRCの小方誠がホールショットを奪い、1周目をトップでクリア。成田はやや出遅れて、7番手で2周目に入りました。序盤、小方は後続をじわじわと引き離します。成田は順調な追い上げをみせ、レースが中盤に入るころには、成田が小方に次ぐ2番手となりました。

この段階で、小方と成田の差は約6秒。ラップタイムの差が出にくいコース状況となったことから、成田はコンマ数秒ずつ小方のリードを削り、徐々に背後へと接近しました。そしてレースが後半に入ってすぐ、小方と成田がテール・トゥ・ノーズとなりました。

そのあと、成田は2周ほどかけて小方の攻略に成功。しかし、抜かれた小方もリズムを取り戻し、TEAM HRCによるランデブー走行が続きました。レース時間が残り5分を切った段階でも、成田と小方は接戦を繰り広げましたが、最後は成田がわずかに小方を引き離してゴール。成田が優勝、小方が2位で表彰台に登壇しました。

●IA1(450/250)ヒート2

ヒート1ではやや出遅れた成田でしたが、今回はきっちりスタートを決めてホールショット。逆に小方は出遅れてしまい、1周目を8番手でクリアしました。レース序盤、小方は積極的なパッシングを続け、わずか5周で2番手まで浮上。しかし成田は、ペースが上がらず順位を下げ、3番手での走行が続きました。

小方は、2番手へとポジションアップした次の周には、このヒートの自己ベストラップを叩き出し、約10秒に広がったトップの平田優(ヤマハ)との差を詰めるべく激走をみせます。しかし、その差はレースが後半になると、拡大してしまいました。

一方の成田は、レース後半にライバルとの接近戦を繰り広げる中で順位を落とし、ラスト4周の段階では10番手まで後退しました。そして、レースは平田が優勝。小方は2位、成田は10位でチェッカーを受けました。この結果、両ヒートの総合成績では小方がトップに輝き、ポイントランキングでは成田を逆転して6ポイント差の首位に立ちました。

●IA2(250/125)ヒート1

1周目は、能塚智寛(カワサキ)、佐藤亮(N.R.T.)、予選トップで決勝に臨んだ山本、同2番手だった富田俊樹(T.E. SPORT)の順で1周目をクリア。TEAM HRCの田中雅己は出遅れ、10番手からの追い上げを強いられました。レース序盤、山本は佐藤を抜き、約8秒あった能塚との差を徐々に縮めていきました。

そしてレース前半が過ぎるころ、山本が能塚を抜いてトップに浮上。終盤には、追い上げてきた竹中純矢(カワサキ)に詰め寄られましたが、最後までポジションを守り、山本が今季2勝目を挙げました。富田は、能塚に次ぐ4位でフィニッシュ。田中は、中盤以降は6番手を走行し、最終ラップに佐藤をパスして、田中が5位、佐藤が6位に入賞しました。

●IA2(250/125)ヒート2

ホールショットを決めたのは田中。山本はやや出遅れ、2周目終了時点で、田中、竹中、佐藤、近藤祐介(TEAM HAMMERホンダ学園)、山本の順となりました。序盤、田中はトップの座を明け渡した一方で、山本は近藤と佐藤をパスして3番手に浮上。レースが後半に入るところで、田中とのバトルを制した山本が2番手に浮上しました。

終盤、竹中との差を詰めた山本は、何度かのサイド・バイ・サイドの末、ついに竹中を抜いてトップに立つと、最後は竹中を引き離してゴール。山本が両ヒート制覇を達成しました。田中は3位に入賞し、今シーズン初の表彰台に。4位には1周目12番手から追い上げた富田が入賞し、一時3番手を走った佐藤は転倒により22位に終わりました。

コメント

◆小方誠(IA1・2位/2位)
「ヒート1は、ホールショットも決まって、しばらくの間は後続を引き離せていたので、このままいけば勝てると思いました。ところが、単独走行で、ライバルの走りを参考にできなかったこともあり、コースが荒れてきてからは速いラインをうまく見つけることができず、成田選手に追いつかれてしまいました。抜かれてからラインはよくなったのですが、逆転はできませんでした。ヒート2は、2番手に浮上してから、少しずつ平田選手との差を詰めたいと思ってプッシュしたのですが、結果的にはそのあと少しがダメでした。しかし、総合優勝を獲得できたので、悪い大会ではなかったと思います。IA1でランキングトップになるのは初めてです。すごく重い感じがしていますが、なるべく気にせずに走りたいと思います」

◆成田亮(IA1・優勝/10位)
「ヒート1は、スタートで遅れてしまい、2番手に浮上したときには小方選手がだいぶん前にいました。チームメートなので速さはわかっていますし、正直なところ厳しいか、とも思いました。しかし、しばらくプッシュしていると差が詰まってきたので、逆転できると確信しました。小方選手には最後まで粘られましたが、なにがなんでも抜かせないという気持ちでした。ヒート2は、マシンは調子よく、身体を痛めたわけでもないのですが、リズムよく乗れませんでした。ヒート1で劇的な追い上げをしたあとのレースで、たまにこういうことがあるのですが、情けないレースでした。しかし、また勝つためにやることは一つしかないので、大丈夫です。次は地元でのレースなので、絶対に両ヒートを制覇します」

◆井本敬介|TEAM HRC監督
「IA1では、今季初めてとなるTEAM HRCでの1-2フィニッシュを達成でき、ホッとしました。ただし、ヒート2は平田選手が非常に乗れていて、小方は勝利を逃がし、成田は大きく調子を崩すという、残念な結果となりました。成田に関しては、予選と決勝ヒート1で圧倒的な速さを披露したことから、特に心配はしていません。ヒート1で体力を消耗してしまったことも、この原因だと思っているので、次戦以降で同じ失敗を繰り返さないよう、チームでも戦略を立てていきたいと考えています。また、IA2の田中は、前大会の予選で負傷し、厳しい状況が続いていましたが、だいぶん回復してきたようです。次戦あたりから、表彰台の頂点を争うことができるはずです。山本選手が速いので、ぜひ真っ向勝負を挑んで競り勝ち、なおかつHondaの1-2になれば最高だと思っています」

◆山本鯨(IA2・優勝/優勝)
「Hondaに乗り替えて初めての両ヒート優勝を達成でき、まずはすごくうれしいです。レースは両ヒートとも追い上げの展開でした。ヒート1は、トップを走っていた能塚選手がIAルーキーでありながら速いのは知っていたのですが、16歳に負けたくないと、こちらも意地をみせました。ヒート2は、竹中選手とのバトル。超接戦でしたが、観客のみなさんもドキドキできたと思いますし、自分でも楽しめました。僕は、絶対に勝てると思いながらレースをするタイプなので、ヒート2で大きく出遅れたときも、ばん回できると信じていました。これでシーズン中盤になりますが、こういうレースを続けていきたいです」

◆田中雅己(IA1・5位/3位)
「ヒート1は、スタート直後に遅れてしまったので、無理して1コーナーに突っ込んで転ぶよりも、安全にいこうと考えました。そのあとは、落ち着いて走ることを心がけたのですが、最速ラインが定まらず、しんどいレースとなってしまいました。ヒート2は、前のレースでの反省から、絶対にスタートを決めると誓ってゲートに並びました。山本選手と竹中選手が追い上げてくることは予想していたのですが、前大会で負傷したことで乗り込みやトレーニングができていない状態だったので、後半は体力的に限界でした。しかし、スピードではライバルたちと差がないことが確認できたので、今後ばん回していく自信となりました」

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