[HONDA]MotoGP Rd.3 スペインGP 決勝。ペドロサが今季初優勝。マルケスが2位で続き、Repsol Honda Teamは2戦連続1-2フィニッシュを達成

ヨーロッパラウンドの初戦となった第3戦スペインGP決勝は、Repsol Honda Teamのダニ・ペドロサとマルク・マルケスの両選手が、地元ファンの前ですばらしい走りを披露しました。予選2番手から決勝に挑んだペドロサは、好スタートを切ってトップグループにつけると、オープニングラップからトップを走るホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)を6周目にパス。そのあと、ジリジリと2番手グループを引き離し、終盤には約4秒近いリードを築いての独走優勝となりました。

今大会は、3日間ともに好天に恵まれましたが、午前と午後で気温も路面温度も激しく変化する難しいコンディションで、セットアップの難しいレースウイークとなりました。そのためペドロサは、予選では転倒を喫して2番手でしたが、決勝ではマシンを完ぺきに仕上げ、ライバルを圧倒。サーキットを埋め尽くした11万1000人の地元ファンから大きな拍手が送られていました。これでペドロサは総合2位に浮上。最高峰クラスでのスペインGPで2度目の優勝を達成し、8年連続で表彰台に立ちました。

2位にはマルケスが続きました。今大会はヘレスを知り尽くしている経験値の高いベテラン勢を相手に、初日のフリー走行は5番手、2日目は4番手と、やや苦戦しました。しかし、予選では3番手に浮上し、決勝前のウォームアップではトップタイムをマーク。周回ごとにペースを上げていくマルケスは、決勝レースでも好スタートからトップグループに加わりました。中盤からは、トップを走るペドロサについていけませんでしたが、ロレンソとし烈な2番手争いを繰り広げ、最終ラップの最終コーナーでロレンソをかわして2位でフィニッシュしました。

マルケスは、これで開幕から3戦連続表彰台に立ち、2008年にロレンソが記録した、20歳345日というデビュー3戦連続表彰台の最年少記録を更新。20歳77日という新記録を樹立しました。最終ラップの最終コーナーで接触したことについて、ロレンソに謝罪したマルケス。最後まであきらめない熱い走りに、地元ファンは大きな拍手を送っていました。

予選6番手から決勝に挑んだアルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)は、6位でフィニッシュしました。序盤は、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、カル・クラッチロー(ヤマハ)、ステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)と4番手争いを繰り広げます。中盤以降は、ロッシとクラッチローのヤマハ勢にじりじり離されますが、粘り強い走りで後続を寄せ付けませんでしました。

予選8番手のブラドルは、好スタートから序盤6番手につけますが、4周目の9コーナーで転倒を喫し、悔しいリタイアに終わりました。CRTマシンで出場のブライアン・スターリング(GO & FUN Honda Gresini)は16位。惜しくもポイント獲得はなりませんでした。

Moto2クラスは、初のポールポジションから好スタートを切ったエステべ・ラバト(Tuenti HP 40)がホールショットを奪うと、後続を引き離して初優勝を達成しました。これで前戦アメリカズGPから2戦連続表彰台のラバトは、ポイントランキングで総合トップに浮上しました。予選2番手のスコット・レディング(Marc VDS Racing Team)は、4.261秒差の2位でフィニッシュ。開幕戦カタールGP以来、2度目の表彰台で総合2位に浮上し、Moto2クラスは、3戦を終えて総合1位と2位が1点差の接戦となっています。

その後方では、ポル・エスパルガロ(Tuenti HP 40)と中上貴晶(Italtrans Racing Team)がし烈な3位争いを繰り広げ、ラスト2周で中上をかわしたエスパルガロが、3位でフィニッシュし、中上は4位となりました。高橋裕紀(IDEMITSU Honda Team Asia)はペースが上がらず23位でした。

Moto3クラスは、予選4番手と自身のベストグリッドから決勝に挑んだブラッド・バインダー(Ambrogio Racing)が4位でフィニッシュ。Honda勢は、ロマノ・フェナティ(San Carlo Team Italia)が9位、アレクシ・マスボー(Ongetta-Rivacold)が10位、渡辺陽向(TASCA RACING)は24位でした。今大会は23ラップの決勝レースでしたが、転倒車が出て17ラップ目に赤旗中断。レースは、15周を終えた時点の順位で成立しました。

コメント
◆ダニ・ペドロサ(MotoGP 優勝)
「美しいレースでした。うまくマシンを走らせることができました。タイヤは本当に限界で、そのため、あまりプッシュできず、気をつけて走らなければいけませんでした。それでもレースを通じて、いいアドバンテージを維持し、結果的にホームで優勝を飾ることができました。今年は多くのファンが観戦に来てくれていました。スタンドに大勢のファンがいる様子を目にすることができて最高です。また、母親に『母の日おめでとう』と伝えたいです。そして、チームに感謝したいです。本当にすばらしい日になりました」

◆マルク・マルケス(MotoGP 2位)
「とてもいいレースでした。最初から最後まで100%でがんばりました。一時は、ほかのライダーよりも速く走れていると感じました。今日は決してあきらめませんでした。なるべくロレンソに近づいて、ついていこうとしましたが大変でした。ロレンソとの差はあまり縮められませんでしたが、同時に引き離されないように走りました。とてもハードなレースでした。もし、1秒か2秒の差があれば、少しリラックスして走れたかもしれません。ただ、リラックスはできませんでしたが、満足しています。ファンにとっては、レース終盤がとてもおもしろかったと思います。ロレンソには謝りたいです。あれはレーシングアクシデントでした。限界で走っているときの最終ラップで起きたことです。2人とも完走できたのが一番大事なことでした。このことがこれで終わりになることを願っています」

◆アルバロ・バウティスタ(MotoGP 6位)
「暑くて長く、大変なレースでした。タイヤにとってもきついレースでした。あまりいいスタートを切ることができず、2つポジションを落としました。そのあと、僕の前のグループがグリップに苦しみ始めたので、追いついて順位を取り戻すことができました。基本的に3日間同じ問題を抱えていて、決勝でもフロントの問題が出ました。そのため、思うようにアクセルを開けることができませんでした。とにかく全力でがんばりました。今回の結果はポジティブで、明日のテストに向けていい結果となりました。チームとスポンサーのサポートに感謝したいです」

◆エステベ・ラバト(Moto2 優勝)
「とてもうれしいです。金曜日からとてもいい仕事ができました。一周のタイムも、リズムもよかったです。いいスタートが切れたのは分かりました。だれにもパスされなかったので、逃げきろうとがんばりました。サインボードで“plus 0.6”、“plus 0.7”と出ていたので一生懸命プッシュしてギャップを作りました。そのあとは自分のペースで走ることができました」

◆スコット・レディング(Moto2 2位)
「不思議なレースでした。今は寒気がします。レースが進むにつれて体が熱くなったのは、終盤へ向けて疲れがたまったからだと思います。スタートからラバトが逃げようとしました。一周で0.1秒か0.2秒くらいずつ離れていき、それは引き離すのに十分な速さでした。彼についていこうとしましたが、少しリスクがあるように感じたので、落ち着いて自分のペースで走りました。それがうまくいきました。タイヤは少しスピンしましたが、ラップタイムはよかったです。今日のラバトはすばらしいレースをしました。それを受け入れなければなりません。また表彰台に上がることができてうれしいです」

◆ポル・エスパルガロ(Moto2 3位)
「今回の結果に満足はしていません。これまでなかった問題が出てしまい、ティト(ラバト)より後ろになってしまいました。今週末はずっと、あまりよくありませんでしたが、それでもレースでは、コンマ数秒速く走ることができました。もう少しセットアップに取り組む必要があります。うまくタイヤを使うことができませんでした。一年間、同じ種類のタイヤを使うので、なにかを変えなければいけません」

◆中上貴晶(Moto2 4位)
「今日は3位になりたかったので、悔しいレースになりました。後ろからエスパルガロが迫ってきているのは、サインボードで分かっていました。なんとかキープしようとしましたが、ラスト2周で抜かれてしまいました。今回は最後まで表彰台に立てるパッケージにならなかったのが悔しいですが、それ以外の部分ではかなり満足しています。今回は、変化するコンディションに、セットアップを合わせきれませんでした。しかし、そういう状態で表彰台争いができたことは、大きな自信になりました。次につながるレースができました」

◆ブラッド・バインダー(Moto3 4位)
「スタート直後は大集団にいました。8番手を走っていたと思います。序盤でタイヤを無駄遣いしたくなかったので、セーブして走りました。ある時点で、ほかのみんなより0.5秒速く走れていると気づき、グループのトップに立って後方との差を2秒に広げ、それを維持しました。そのとき、トップグループとはすでに離れてしまい、そのあと赤旗が出ました。優勝争いをしているとなにが起こるか分かりません。表彰台に手が届いたかもしれません。それでもこの結果にとても満足しています」

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