MotoGP王者ストーナーが4輪レースに転向!

昨年限りでMotoGPを引退した元王者ケイシー・ストーナーが、今年から母国・オーストラリアで開催される4輪レース「V8スーパーカーシリーズ」に参戦すると発表した。
地元紙が伝えたところによると、ストーナーは子供の頃からV8スーパーカーを運転する夢を持っていたらしく、「引退後1年間は完全オフとし、平凡な毎日を過ごす」という引退時の意向を翻し、一転、別のモータースポーツカテゴリーで新たなチャレンジの道を選ぶこととなった。

「V8スーパーカーシリーズ」はオーストラリアで最も人気の高いモータースポーツとして知られる国際自動車連盟(FIA)公認のツーリングカーレース。参戦車両はV型8気筒エンジンを搭載し、排気量5000cc、最高出力635馬力を誇る。参戦メーカーはこれまで母国メーカーのホールデンとフォードがメインだったが、今季からはメルセデスEクラス、ニッサンもアルティマで参戦が予定されていて、一層盛り上がりを見せるはずだ。レースの映像を見ると、市販車に近い形をしたシルエットカーで、日本で言うところのスーパーGT選手権のようなものだろうか。

母国メーカー、ホールデン製マシンで参戦するストーナーは「V8を運転するのは14歳からの夢だった。一時はその夢も忘れてしまい、引退直後はレースに復帰する気も全くなかったし、今年は1年間完全オフにするつもりだった。けれども時がたつにつれ、14歳のころに持っていた夢を思い出した。そうなったらもう毎日、頭はV8のことでいっぱい。ついには行動に移し、1年契約を結ぶことになった」と今回の決断に至る経緯を説明。1年間フル参戦してみて、4輪への適性と情熱を確認する年にしたい意向だ。

現在、ゴールドコーストに新居を構えるストーナーは、V8スーパーカーシリーズ参戦のチームオーナーが経営するドライビングスクールに通学し、4輪の運転技術を基本から学び直しているという。「これまでの人生は全てバイクに費やしてきた。今は学ばなければならないことだらけで大変だが、心から楽しめるものを見つけられた」と自分の決断に満足げなストーナーのコメントが寄せられている。

これまでも、E・ローソンやW・ガードナーなど、元WGP王者が4輪レースに転向することは珍しくはなかったが、そこで大成したという話はあまり聞かない。唯一、F1でもチャンピンを獲得した往年の名ライダーであり元WGP500cc王者、ジョン・サーティースを除いては。

2輪では眩しいばかりの走りで、天才の名を欲しいままにしたストーナーである。ここはぜひ国内選手権に留まらず、いち早くF1のシートを獲得してもらい、4輪の頂点を目指してもらいたいと思うのは私だけではあるまい。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

【関連ニュース】
◆[レース]MotoGP王者が電撃!ストーナー、4輪で現役続行
◆[海外]Stoner completes four-wheel switch

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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