アジアで「大型バイク」需要が加速

最近、にわかにアジアでの大型バイクの需要が拡大している。これを裏付けるニュースが相次いでいるので紹介したい。

インドでは、「スーパーバイク」と呼ばれる排気量750cc以上の大型2輪車の市場が拡大中で、今年4〜9月期の販売台数は805台と市場規模は小さいが、前年同期比の増加率は77.8%と、750cc未満の3.2%を大きく上回ったそうだ。

人気のブランドは米ハーレー・ダビッドソンで628台を占めているが、この他にも伊ドゥカティや日本のスズキ、ホンダ、ヤマハなどといった大手各社が製品を投入。およそ70万ルピー(約110万円)以上と庶民には手が出ない高価格だが、ここ数年は購入可能な富裕層が増加しているという。

タイでは、つい先日開催されたタイ最大規模の自動車展示販売会「タイランド・インターナショナル・モーターエキスポ2012」で、排気量500cc以上の中大型バイクの受注台数が1805台に達した。ブランド別ではカワサキが498台で1位。次いでホンダ431台、ドゥカティ319台だった。さすがは東南アジアのバイク大国、タイ。早くから大型バイクが流通しているだけのことはある。

インドネシア市場向けにヤマハが展開している、150cc水冷4スト搭載するスポーツモデル「V-IXION」のニューモデルが今月発売されたが、インドネシアでも若い男性の間ではスポーツモデルへの憧れが強く、従来型もインドネシアで累計約100万台以上が販売されるなどヒット。カテゴリー的には大型ではないが、2輪車が実用から趣味性の高い乗り物へと着実に移行しつつある。

一方、世界最大のバイク大国である中国では、11月のオートバイ販売台数は2011年同期比14.75%減の196万4500台。1〜11月の累計販売台数でも同じく12.13%減の2154万1800台に留まるなど、中国オートバイ市場は継続して縮小傾向を示している。
ただ、中国では販売総数では減少しているものの、250cc以上のスポーツモデルの市場が活性化してきていると聞く。
今夏もスズキが中国市場向けにハヤブサなど、大型2輪車を投入すると伝えられたことは記憶に新しいところだ。

自転車から実用バイクへ、そしてクルマに乗り換え、さらには趣味の大型バイクへ・・・という流れは、その国の経済発展とともに歩む万国共通のモータリゼーションの特徴と言っていいだろう。アジアで最も早くそれを実現してきた、バイク先進国「日本」が果たす役割はますます大きいと言えよう。

Webikeニュース編集長/ケニー佐川

[関連ニュース]
◆インドでスーパーバイク市場拡大中
◆タイモーターエキスポ、中大型バイクの受注1805台
◆YAMAHA、インドネシア市場向けスポーツモデル新「V-IXION(ヴィクシオン)」発売
◆中国オートバイ販売台数14.75%縮小(2012年11月)

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

国産・外車を問わずミニモトからビッグバイクまで、どんなバイクでも乗りこなすモータージャーナリストとして2輪専門誌等で活躍中。
16歳から乗り継いだバイク30台、テストライド経験300台以上。装備や用品、カスタムパーツのテストも数多くこなしてきた。
MFJ公認インストラクター。米国ケビン・シュワンツ・スクール修了。

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