[HONDA] MotoGP Rd.18 決勝 ペドロサが優勝、ストーナーは3位。

第18戦バレンシアGP決勝は、今季5度目のポールポジション(PP)から決勝に挑んだダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、シーズン最多勝利の7勝目を達成しました。

ウエットコンディションの中でサイティングラップが行われました。グリッドについたときは全車レインタイヤ。しかし、ウオームアップラップまでの間にスリックタイヤにチェンジする選手もいました。その中でペドロサは、レインタイヤのままウオームアップラップに入りますが、ライン上が乾き始めていることからそのままピットロードに入り、スリックタイヤを装着したマシンにチェンジ。ピットスタートとなりました。

そのため、オープニングラップは20番手。しかし、2周目に15番手、3周目に11番手、4周目に6番手と徐々にポジションを上げます。さらに、5周目には3番手、6周目には2番手に浮上、スリックタイヤで首位に立つホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)を猛追撃。10周目には背後に迫りました。そして、14周目にロレンソが転倒したことでペドロサは難なく首位に。30周のレースを終えたときには2位以下に37秒の大量リードを築く独走となりました。

これでペドロサは、シーズン最多勝利となる7勝目を達成。同時にHondaは、最高峰クラスでは2年連続19度目、通算61度目のコンストラクターズタイトルを獲得しました。今年はチームタイトルとの2冠を達成しました。

予選3番手からレインタイヤでスタートを切り、4周目にマシンチェンジのためピットインしたケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)は、一時的に13番手までポジションを落としますが、周回を重ねるごとにポジションを上げます。23周目には4番手までポジションを上げて、3番手を走るアルバロ・バウティスタ(Team San Carlo Honda Gresini)を射程距離に捕らえます。そこからストーナーは1分33秒台のハイペースを刻み、ラスト2周でバウティスタをかわし、3位でフィニッシュ。引退レースを見事、表彰台で飾ることに成功しました。

今季3度目の表彰台と総合5位をキープすることを目標に挑んだバウティスタは、終盤、ストーナーに捕まり4位へとポジションを落としましたが、総合5位でシーズンを終えました。22台が出場して完走14台という大荒れとなったレースでした。今大会のバウティスタは、ウエットでもドライでもフロントの安定感に苦しみました。決勝でもフロントのフィーリングが改善せず、思うようにペースを上げることができませんでした。しかし、最終戦をしっかり完走し、来季につながる走りとなりました。

チームメートでCRTマシンで出場のミケーレ・ピロが、CRT勢トップの5位でフィニッシュ。CRT勢3番手となる総合15位でシーズンを終えました。

序盤、中須賀克行(ヤマハ)、カル・クラッチロー(ヤマハ)とし烈な3位争いを繰り広げたステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)は、9周目にグループのトップに立ちますが、10周目に痛恨の転倒を喫し、リタイアとなりました。MotoGPクラスにチャレンジした1年目は、表彰台にあと一歩に迫る好走をみせました。表彰台に立つことはできませんでしたが、大きな成長をみせたブラドルが、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得しました。

Moto2クラスは、予選2番手ながら、フリー走行の接触事故のペナルティーで最後尾からスタートとなったマルク・マルケス(Team Catalunya Caixa Repsol)が、すばらしい追い上げをみせて、見事に優勝。Moto2クラスではシーズン最多となる9勝目を挙げました。最後尾の33番グリッドから1周目に11番手まで浮上するという離れ業をみせたマルケス。ラスト3周で首位に浮上した豪快な走りは、世界中のレースファンを魅了することになりました。2位にはフリアン・シモン(Blusens Avintia)で今季2度目の表彰台、3位にはニコラス・テロール(Mapfre Aspar Team Moto2)で今季初表彰台を獲得しました。

日本人勢は、高橋裕紀(NGM Mobile Forward Racing)が14位で今季初ポイントを獲得。小山知良(Technomag-CIP)が18位。今季2度目のフロントローから決勝に挑んだ中上貴晶(Italtrans Racing Team)は、ペースを上げられずピットに戻り、リタイアとなりました。

Moto3クラスは、ヘクトル・ファウベル(Andalucia JHK t-shirt Laglisse)が5位、ルイス・ロッシ(Racing Team Germany)が6位、ヤコブ・コーンフェール(Redox-Ongetta-Centro Seta)が7位、マーベリック・ビニャーレス(Blusens Avintia)が8位という結果でした。また、16位でフィニッシュしたアレックス・リンス(Estrella Galicia 0,0)が、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得しました。藤井謙汰(Technomag-CIP-TSR)は23位でした。

【コメント】
■ダニ・ペドロサ(MotoGP 優勝)
「マルケスのレースを見て、僕も同じようなことをしなければと思いました。そして、今日の優勝はとてもうれしいです。今日はタイヤの選択がとても難しく、ホルヘがグリッドでスリックタイヤを装着しているのが見えましたが、自分のタイヤの選択に迷いはありませんでした。しかし、グリッドにいる間に路面が乾き始め、どうしようか考えました。ポールポジションのことは忘れて、ピットからスタートした方がいいのか、それとも、レインタイヤでスタートして4〜5周目で交換した方がいいのか……。ウオームアップラップの最終コーナーでピットに入ることを決断しました。ピットレーンからスタートして追い上げようと思いました。ホルヘに追いつき、そのあと、ミスをしてしまい、また3秒ロスしてしまいます。その1周後にホルヘもミスをして転倒してしまいます。そこからは単独になり、集中力をキープするのが大変でした。今日は優勝することができましたし、すばらしいシーズンの最後になりました。Repsol Honda Team全体に感謝したいと思います」

■ケーシー・ストーナー(MotoGP 3位)
「今日は難しいレースでしたし、こうして表彰台に登壇できてとてもうれしいです。今日はこんな天気になり、モチベーションがあがりませんでした。ウエットではプッシュしたくなかったし、マシンも快適ではありませんでした。転倒するリスクを負いたくなく、また足首を痛めるような転倒はしたくありませんでした。ですから、とても慎重になりました。スタートのときに、スリックタイヤでなく、ウエットタイヤを選択したのも自分らしくない選択でした。その後、スリックの方が大きなアドバンテージがあることが分かり、ピットに戻り、マシンをスイッチしてコースに戻ることにしました。必要以上にリスクを負う走りはしませんでしたが、最後にアルバロをパスすることができて、表彰台に立つことができました。僕のチームはまるで家族のようでしたし、苦しいことも一緒に乗り越えてきました。毎週、みんなにもう会えなくなるのは辛いです。長い間、僕をサポートしてくれた彼らとすべての人にさようならを言う日がやってきました。何年もサポートしてくれたすべての人、スポンサー、Repsol Honda Teamのみんなに感謝したいと思います」

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