ロレンソが2012 MotoGP王座を獲得!

2012 ロードレース世界選手権MotoGPクラスにおいて、ヤマハ・ファクトリーチームのホルへ・ロレンソが、開幕戦から17戦中6勝を含む16度のトップ2入りを達成して、最高峰クラスで2年ぶり2度目、キャリア通算4度目のチャンピオンに輝いた。

第17戦オーストラリアGP。前戦で今季15度目のトップ2を果たしたロレンソは、ランク2位のペドロサに対して、23ポイント差のアドバンテージを広げてフィリップアイランドに臨んだ。フリー走行では高速リズムで1番時計を刻むストーナーを横目に、タイトル争いの本命であるペドロサを意識しながら、フリー走行、公式予選、ウォームアップ走行とぴたり2番手を堅持。
今季13度目のフロントローで迎えた決勝レースではホールショットを決め、焦ったペドロサが2ラップ目に転倒すると、14位以内でタイトル獲得が決定する状況の中、最後まで高い集中力をキープして2位でチェッカーを受けた。
これにより、最終戦を待たずしてロレンソが、2012 ロードレース世界選手権MotoGPクラス王者に決定した。

地中海に浮かぶスペイン・マジョルカ島出身のロレンソは、幼い頃から天才の輝きを放つモーターサイクルレースの申し子だ。
3歳からレースに参加し、9歳でミニクロス、トライアル、ミニバイク、モトクロス・ジェニアのマジョルカ選手権を総なめに。13歳で特別許可を得て国内選手権125ccクラスへ参戦、出場最低年齢となる15歳を迎えた2002年、デルビのファクトリーチームからスペインGPにデビュー、決勝レースで史上最年少記録を更新(15歳と2日)した。続く第6戦カタルーニャGPでは史上最年少ポイント獲得記録も更新。2003年の第12戦リオGPでは初優勝を飾り、史上2番目の最年少優勝者となるなど、神童ぶりを発揮してきた。

250ccクラスにステップアップした2005年にランク5位を獲得すると、2006年にはアプリリアのエースライダーに指名され、同クラス最多タイ記録となる10度のポールを獲得。7度のポール・トゥ・ウインを含む8勝で初タイトルを獲得、史上2番目の最年少チャンピオンに輝いた。翌年も史上2番目の最年少2連覇に成功している。
参戦7年目の2008年、20歳のロレンソはヤマハのファクトリーチーム、フィアット・ヤマハから念願の最高峰クラスに参戦。デビュー戦からいきなりポールポジションと表彰台を獲得すると、第3戦ポルトガルGPでは史上初の3連続ポールと同時に、史上2番目の3クラス優勝、史上最年少の3連続表彰台の記録も打ち立てた。第4戦中国GPのハードクラッシュで右足首を骨折するもこの年はランク4位と新人王を獲得。

ゼッケンを99に変更して臨んだ2009年はシーズン終盤までロッシやストーナーと激しいタイトル争いを展開してランク2位を獲得。3年目の2010年は開幕から圧倒的な強さで勝利を重ね、自身初の最高峰クラス王者に輝いたことは記憶に新しい。さらに、最終戦バレンシアGPの優勝によって、シーズン最多獲得ポイント、シーズン最多タイとなる16度目の表彰台、シーズン最多タイの18戦連続ポイント連取の記録を達成している。

ヤマハ参戦50周年記念となるファクトリーチームのエースとして、ゼッケン1を背負って挑んだ2011年は安定した走りでランク2位を獲得。

そして、参戦11年目となる2012年。開幕戦カタールGPでポール・トゥ・フィニッシュから、第7戦TTアッセンでの接触転倒を除き、第17戦オーストラリアGPまでに6勝を含む10戦連続16度のトップ2入りを達成し、2年ぶり2度目のタイトル獲得に成功すると同時に、1000cc変更後の最高峰クラスで初代王者に輝いた。

ロレンソは現在25歳。若くして数々の記録を打ち立ててきた偉大なチャンピオンを祝福するとともに、今後さらなる活躍を期待したい!

Webikeニュース編集長/ケニー佐川

【参照】
MotoGP Rd.17 ロレンソがタイトル奪還

[YAMAHA] MotoGP Rd.17 2位のJ・ロレンソ&YZR-M1、シリーズチャンピオン決定

2012MotoGPクラスチャンピオン‐ホルヘ・ロレンソ

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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