[HONDA] JRR Rd.9 JSB1000 秋吉耕佑がダブルウイン

全日本ロードレース選手権最終戦は、4クラスすべてのチャンピオン決定戦となります。JSB1000は2レース行われる上、それぞれボーナスポイントが3ポイント加算されます。

第7戦オートポリス大会のテストで右肩を骨折した高橋巧(MuSASHi RT ハルク・プロ)、両足を負傷した加賀山就臣(スズキ)が復帰して注目を集めました。ST600にはアズラン・シャー・カマルザマン(MuSASHi Boon Siew Honda Racing)がスポット参戦。今大会は事前テストがなかったため、木曜日から走行を開始し、決勝に備えました。金曜日のフリー走行、土曜日の予選は晴天に恵まれて気持ちのいい秋の天候となりましたが、決勝日はレース進行に合わせるように雨が本格的に降り、タイムスケジュールが大幅に変更されることになりました。

JSB1000のランキングトップは中須賀克行(ヤマハ)で144ポイント、2位に116ポイントで柳川明(カワサキ)、3位は102ポイントで山口辰也(TOHO Racing with MORIWAKI)、この3人にタイトルの可能性が残っています。秋吉耕佑(F.C.C.TSR Honda)は開幕戦のフリー走行で右大たい骨を骨折してしまい、前半戦3戦を欠場。高橋も2戦欠場と、残念ながらチャンピオン争いに絡むことができませんが、最終戦を勝利で締めくくろうとレースに挑みました。

ノックアウト方式で行われた予選。秋吉、高橋は2分6秒台にタイムアップし、激しいポールポジション(PP)争いを見せました。PPには秋吉、2番手に高橋。決勝は予報通りの雨となり、ホールショットを奪った秋吉を中須賀、高橋が追います。4番手争いは山口、柳川で争われ、6番手に単独で芹沢太麻樹(カワサキ)、今野由寛(スズキ)と安田毅史(Honda鈴鹿レーシングチーム)が7番手争い。9番手は東村伊佐三(カワサキ)、藤田拓哉(ヤマハ)、徳留和樹(Honda鈴鹿レーシングチーム)で争われました。

雨の量が増え、ラップタイムが大幅に落ちるものの、レースは続行。秋吉はトップをキープし、中須賀、高橋のオーダーは変わらないまま周回を重ねました。終盤、高橋はペースアップして中須賀に迫ります。中須賀と高橋の争いに注目が集まりますが、最終ラップに突入した1コーナーのアプローチで中須賀がハイドロブレーニングを起こし、転倒してしまいます。その結果、優勝は秋吉。2位に高橋、3位に山口、7位に安田、9位に徳留が続きました。

2レース目は悪天候のため12周に減算して行われることになり、完全ウエットでスタートしました。ホールショットは高橋。しかし、1コーナーのインサイドから秋吉が前に出て首位に立ち、高橋、山口、中須賀、柳川が続きます。トップの秋吉は2分18秒台ペースで走行、2番手集団が2分21秒台。徐々にその差が大きく開いていきます。

5ラップ目には秋吉と2番手の高橋との差は13秒と広がり、秋吉の独走態勢となりました。2位争いは高橋、中須賀、山口、柳川。その中から抜け出そうとしていた高橋が7ラップ目にスローダウン、ピットインしてマシンを修復したことで、2ラップ遅れの25位でチェッカーを受けました。さらに山口がダンロップコーナーでマシンを止めてしまいます。

秋吉はトップでチェッカーを受けてダブルウイン。2位は柳川、3位には中須賀が続き、タイトルを決めました。安田は5位、徳留は9位でレースを終えました。山口はノーポイントとなってしまいますが、ランキングは3位を獲得してHonda勢トップ。秋吉はダブルウインにより56ポイントを加算してランキング4位に浮上しました。高橋はランキング7位、徳留は14位、安田は16位となりました。

ST600はデチャ・クライサルト(ヤマハ)がランキングトップで139ポイント、中冨伸一(ヤマハ)が114ポイントの2位で2人のタイトル争い。PPはスポット参戦の大崎誠之(ヤマハ)が獲得します。決勝は雨の影響を受け、波乱のレースとなりました。

決勝スタートで飛び出したのは井筒仁康(カワサキ)、井筒は序盤から独走態勢に持ち込みます。2番手に大崎、3番手は稲垣誠(ヤマハ)、4番手にはアズランとクライサルトが続きます。小林龍太(MuSASHiRT ハルク・プロ)を先頭に5台が争う展開。3ラップ目にS字で3台の絡むアクシデントが発生し、中冨がコースアウトして再スタートを切りますが、ポジションダウン。さらにランキングトップのクライサルトが130Rで転倒、再スタートしますが、そのままピットインリタイアとなりました。

レースは井筒が首位を快走。2番手は大崎と稲垣で争われます。アズラン、西嶋修(カワサキ)が単独走行、手島雄介(CLUB PLUS ONE)と渡辺一馬(Kohara Racing)が6番手争いを繰り広げます。小林は単独8番手を走行。終盤、手島が西嶋をパスして5番手に浮上します。渡辺は単独7番手となります。

11ラップ目、独走首位の井筒がペースダウン。大崎がトップに立ち、そのまま優勝のチェッカーを受けました。2位に稲垣が入り、3位にトラブルを抱えた井筒が滑り込みます。4位にアズランが入り、5位手島。6位西嶋、7位に渡辺、8位に小林となりました。タイトルはリタイアしたクライサルトが獲得しました。手島はランキング5位、渡辺はランキング6位、小林はランキング8位となりました。

J-GP2は渡辺一樹(カワサキ)がランキングトップで108ポイント。2位は102ポイントの生形秀之(スズキ)、3位は95ポイントの高橋英倫(カワサキ)、4位は91ポイントの野田弘樹(テルル&Kohara RT)、5位の野左根航汰(ヤマハ)と6位の関口太郎(Team TARO PLUS ONE)が同89ポイントでタイトルを争います。

予選は渡辺がPPを獲得、2番手には生形、3番手には野田が並びました。浦本修充(MuSASHi RT ハルク・プロ)は5番手、岩田悟(CLUB PLUS ONE)は8番手に付けました。スタート進行が始まりますが、本降りの雨は止む気配がなく、サイティングラップを走ったライダーたちは、レースをすることは危険と判断しました。協議の結果、タイムスケジュールを変更し、JSB1000の2レース後に8周に減算して行われることになりました。

ホールショットは渡辺、2番手争いから抜け出した野左根がトップに立ち、後続を引き離します。渡辺を捕らえた生形、岩田が2番手争いを繰り広げました。岩田は幾度となく生形に仕掛けますが、最終的に生形が2位、岩田3位でチェッカーとなりました。渡辺は4位でレースを終えてタイトル決定。岩田はランキング5位。野田はランキング6位。浦本はランキング10位でシーズンを終えました。

J-GP3は徳留真紀(MuSASHi RT ハルク・プロ)が114ポイントとランキングトップで最終戦を迎えました。2位に長島哲太(Projectμ7C HARC)が浮上して97ポイント、3位は95ポイントの山田誓己(Team PLUS ONE & ENDURANCE)、4位は94ポイントの山本剛大(Team NOBBY)、5位は92ポイントの國峰啄磨(JARIRacing+ENDURANCE)で、ここまでにタイトルの可能性が残されています。決勝は雨が強くなったため、全車グリッドにつきましたが、レース続行は危険と判断されレースディレイ、最終的には中止の判断が下され、徳留のタイトルが決まりました。

【コメント】
■秋吉耕佑(JSB1000 優勝/優勝)
「鈴鹿は8耐でのデータがあり、ほかのサーキットに比べるとマシンセットを詰めやすく、体調も完ぺきに近くなり、やっと本来の走りができるようになりました。フリー、予選まではドライで気持ちよく走ることができていたのですが、雨になり、タイヤの選択が難しくなりました。それでも安定してタイムを出すことができていましたが、1レース目は雨量が多くなり危険な状態でした。レース中断の判断を自分がするべきなのか、競技役員の判断によるのか悩み、最後まで走りきることになりました。2レース目も同じような状況なら手を上げてアピールしようと思い挑みました。2レース目は減算されたこともありますが、最後まで走りきることができて、ダブルウインすることができました。最終戦を勝って終わることができ、来年につながるレースができました」

■高橋巧(JSB1000 2位/25位)
「ケガの状態もよくなり、岡山国際も参戦したかったのですが、万全の状態で挑みたかったので最終戦まで治療に専念し、トレーニングを重ねて挑みました。最初の走行では数周で疲れてしまい心配しましたが、走るたびに調子を上げることができました。予選で6秒台が出るとは思っていなかったので自分でも驚きました。ポールポジションを狙っていたのですが、少し届かず残念でしたが、決勝もドライなら勝負できると思っていました。雨になり残念でしたが優勝を目指して挑みました。1レース目はスタートを失敗してしまい、追いつくのに時間がかかって2位だったので、2レース目はスタートを決めて優勝を狙っていましたが、トラブルでピットイン、マシンを修復してコースインしてチェッカーを受けました。来年はタイトル争いができるように、しっかり走りたいです」

関連記事

編集部おすすめ

  1. 冬の美浜町を楽しめるチャリティーイベント いろいろな乗り物に乗ったサンタクロースが愛知県の…
  2. 話題のニューモデルが集合! カワサキモータースジャパンは12月9日から10日の二日間、大阪…
  3. 【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】 カワサキ往年の名車、Z1をオマージュした新…
  4. ヤマハ発動機は、フロント二輪※1のオートマチックコミューター「TRICITY(トリシティ)1…
ページ上部へ戻る