[HONDA] MotoGP Rd.16 ペドロサはフロントロー獲得の2番手

第16戦マレーシアGPの予選は、終日、雲の多い天候の中で行われました。初日トップタイムのダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が2番手となり、今季13度目のフロントローを獲得。ケガから復帰2戦目のケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)が、2列目4番手となりました。

初日のフリー走行でトップタイム、2日目のフリー走行でもトップタイムをマークしたペドロサは、今季5度目のポールポジション(PP)を期待されましたが、ソフトタイヤを装着してのアタックでは、チャタリングに苦しみ、僅差の2番手となりました。しかし、決勝に向けてのセットアップは順調で、午前中のフリー走行では2分01秒台で周回を重ね、今季6勝目の期待が膨らみました。この日、ペドロサと同様に多くの選手が、チャタリングに苦しみました。そのため、決勝の天候にどこまでセットアップを合わせられるかが、勝敗の大きなカギを握ることになりそうです。

復帰2戦目となるストーナーは、初日2番手と好調なスタートを切りましたが、この日はブレーキングに課題を抱え、100%のアタックができませんでした。しかし、午後の予選を終えて、原因究明と対策も済んでいるだけに、決勝では優勝争いに加わることは間違いありません。この日は、セクター3までは快速ラップを刻んでいました。最終セクションのセクター4のハードブレーキングでタイムをロスしていただけに、決勝で100%の走りができれば、第10戦アメリカGP以来となる今季5勝目と、6戦ぶりの表彰台の期待が膨らみます。

ペドロサの逆転チャンピオンと、コンストラクターズタイトル、チームタイトルの3冠を獲得するために、Repsol Honda Teamは、今大会も全力で挑みます。

ステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)は、フリー走行、予選ともにチャタリングに苦しんで思うようにタイムを更新できず8番手、アルバロ・バウティスタ(Team San Carlo Honda Gresini)は、リアのトラクション不足が解消せず、そして、転倒の影響もあって10番手と厳しいグリッドになりました。しかし、決勝に向けてセットアップの方向が見えているだけに追い上げは必至。ブラドルは念願の初表彰台、バウティスタは2戦連続今季3回目の表彰台に闘志を燃やします。

CRTマシンで出場のミケーレ・ピロ(Team San Carlo Honda Gresini)は、15番手から決勝に挑みます。

Moto2クラスは、ポル・エスパルガロ(Tuenti Movil HP 40)が今季6度目のPPを獲得しました。以下、1秒差以内に10台という接戦となり、スコット・レディング(Marc VDS Racing Team)が2番手、総合首位でタイトル王手のマルク・マルケス(Team Catalunya Caixa Repsol)が3番手、中上貴晶(Italtrans Racing Team)が4番手と続きました。

今大会でマルケスに先着してなんとかタイトル決定を阻止したい、総合2位のエスパルガロは必勝態勢。マルケスも好調なだけに今季9勝目を目標にタイトル決定に挑みます。フリー走行でトップタイムをマークした中上も念願の初表彰台に闘志満々。今大会のMoto2クラスは、見どころの多いレースになることは間違いありません。

以下、日本人勢は、小山知良(Technomag-CIP)が21番手。タイムアタックが不完全燃焼に終わった高橋裕紀(NGM Mobile Forward Racing)は23番手。ともに追い上げのレースに挑みます。

Moto3クラスは、ルイス・ロッシ(Racing Team Germany)が4番手、ミゲル・オリベイラ(Estrella Galicia 0,0)が6番手、エフレン・バスケス(JHK T-Shirt Laglisse)が7番手、アレックス・リンス(Estrella Galicia 0,0)が9番手から決勝に挑みます。初日5番手のアレッサンドロ・ トヌッチ(Team Italia FMI)は13番手、総合4位にロマノ・フェナティ(Team Italia FMI)は転倒の影響で17番手。決勝では追い上げのレースに挑みます。藤井謙汰(Technomag-CIP-TSR)は28番手から決勝に挑みます。

【コメント】
■ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手)
「午後はチャタリングに悩み、そして、クリアラップも得られず、とても大変なセッションでした。いくつかのコーナーではチャタリングがかなりひどく、ストレートでも発生していました。そういう状態でしたが、2番手になれてフロントローを獲得できたことはよかったと思います。昨日のFP2が雨のために無駄になったので、今日の午前中は決勝に向けたセットアップに一生懸命取り組みました。レース用タイヤのペースは悪くありません。今日の予選で苦しめられたチャタリングが、明日の決勝で出ないことを願っています。天候が不安定なので、明日の天候にも注意を払いたいと思います」

■ケーシー・ストーナー(MotoGP 4番手)
「とても残念なレースウイークになっています。とくに今日は、思っていたような走りができませんでした。昨日はいいスタートが切れたのですが、今日はブレーキに問題を抱え、マシンを改善しようとするたびにセッティングは悪い方向に進み、とてもフラストレーションがたまりました。もっと速く走れると思っていますし、マシンのポテンシャルはもっともっと高いと思います。ですから、明日のウオームアップでセットアップをして、きちんとした方向性を見つけて、レースに挑めればと思います。今回はあまり連続で周回していないので、体力的にどんなレースになるかは分かりません。とにかく、明日のウオームアップでいい状態になることを願っています」

■ステファン・ブラドル(MotoGP 8番手)
「午後に向けてセットアップを改善することができなかったので、とても厳しい予選となりました。午前中はチャタリングに苦しみました。コーナーへの進入がうまくいかず、かなりタイムをロスしています。今まで経験した中では、最も大きなチャタリングかもしれません。そのため、解決に時間がかかっています。予選が始まったときは、中古タイヤを使うことでチャタリングの問題を減らせたように思えたのですが、新品タイヤを使うと症状はやはり同じでした。明日の決勝に向けて、チームがマシンを調整してくれています。とにかく、決勝はベストを尽くしたいと思います」

■アルバロ・バウティスタ(MotoGP 10番手)
「マシンの感触をよくしようとフリー走行でがんばったのですが、部分的にしかよくすることができませんでした。午後も引き続きがんばりましたが、リアのトラクション不足は完全には解消せず、アタックしたときはクリアラップも取れず、完ぺきなアタックができませんでした。再びプッシュしようとしましたが、タイヤの温度が落ちてしまい、コントロールを失い、転倒してしまいました。幸いケガはありませんでしたが、マシンにダメージが残ってしまいました。チームの仕事を増やしてしまい、申し訳ない気持ちです。明日のレースは厳しいと思います。しかし、セッティングの方向性が見えているので、ウオームアップでなんとかいい状態を見つけたいと思います」

■ミケーレ・ピロ(MotoGP 15番手)
「今日はいいラップタイムを出すことができました。CRT勢のトップとのギャップも縮めることができました。でも、彼らのペースはよく、明日の決勝は厳しい戦いになると思います。まだ、バイブレーションの問題が解消せず快適ではありませんが、それが直ればもっといい走りができると思います。セパンのレースは厳しく長いので、体調を整えなければなりません。明日の決勝は、マルコ(故マルコ・シモンチェリ)に捧げるためにも、いい結果を出したいと思っています」

■中本修平|HRCチーム代表
「ダニは、ソフトタイヤではチャタリングに苦しみ、そのため予選のアタックは完ぺきな走りができませんでした。しかし、レース用タイヤではかなりいい状態に仕上がっているので、決勝はいいレースをしてくれると信じています。ケーシーは、ブレーキに課題を抱えましたが、前戦日本GPの後、ブレーキのオーバーホールをしたためにちょっとフィーリングが変わったことが原因でした。フリー走行、予選とセッションをこなすごとにフィーリングはよくなっていると思うし、明日はいつも通りに走れると思います。今大会の我々の目標は、Repsol Honda Teamの1-2フィニッシュ。簡単ではないですが、これを目標に全力を尽くしたいと思っています」

■ポル・エスパルガロ(Moto2 ポールポジション)
「タイトル争いは厳しい状況ですが、とにかく、マルクのタイトル獲得を阻止したいと思っています。ここはとても暑いので、レースは厳しく、難しくなります。毎周100%の力で走るのはとても無理なので、できることはしたいと思っています。今日はポールポジションを獲得できてとてもうれしいです。一生懸命仕事をしてくれているチームや、すばらしい仕事をしてくれているKALEXのみんなに感謝しています」

■スコット・レディング(Moto2 2番手)
「セッション終盤のアタックは、タイヤが消耗していたし、路面コンディションの影響もあり、タイムを上げるには厳しい状態でした。ここではすべてが完ぺきでないとタイムが出せないので、最初のアタックでマークしたタイムを更新できませんでした。しかし、決勝に向けてペースは悪くなく、その点はポジティブでした。マシンの仕上がりにはかなり満足しています。明日はリアタイヤのスピニングに苦しむと思います。長いレースになると思います」

■マルク・マルケス(Moto2 3番手)
「思ったより順調で、今日はいい仕事ができたと思います。予選では全力を尽くしました。最後はPPも獲得できるかと思いました。しかし、重要なのはフロントローに並ぶことなので、その点ではよかったと思います。ウオームアップでは今のペースで走れるように、いくつか試してみようと思っています。昨日も今日も天気が変わりやすく、明日の決勝は、天候の変化にも気を配りたいと思います」

■中上貴晶(Moto2 4番手)
「昨日、今日と順調にセットアップは進み、気持ちよく乗れています。午前中のフリー走行は、グランプリに来て初めてトップタイムをマークすることができました。途中から雨になったこともあって、それまでのベストタイムでセッショントップでしたが、やっぱり一番になるのは気持ちがよくて、午後の予選も快調に走ることができました。決勝に向けてタイヤをセーブするため、最後のアタックは新品タイヤを使わず、フロントローを逃しましたが、決勝では表彰台、優勝を目標に全力を尽くします」

■小山知良(Moto2 21番手)
「サンマリノGPからスタートして、これで4戦目。今までの中で、マシンは一番いい状態となりました。コーナーの立ち上がりでマシンが振られる課題は残っていますが、セットアップはどんどんよくなっています。Moto2クラスは接戦ですが、その接戦の中にやっと近づいてきました。決勝ではとにかくポイントを獲得したいと思っています」

■高橋裕紀(Moto2 23番手)
「今日は2分8秒を切れるかなと思っていました。おそらく10番手前後にはいけたと思うのですが、最後のアタックで渋滞にはまり、タイムを出し損ねてしまいました。今日は完全に自分のミスです。マシンの状態がよくなっていただけに、残念でした。明日は追い上げのレースになります。最低でもポイントを獲得できるようにがんばります」

■ルイス・ロッシ(Moto3 4番手)
「今日は順調でした。新しいエンジンがとてもよくて、フリー走行から気持ちよく走れました。サスペンションも決まり、単独でタイムを短縮できたし、予選で4番手になることができて、とてもうれしいです。中盤戦は厳しいレースが続いていましたが、アラゴンから、いい走りが戻ってきているので、決勝ではベストを尽くします」

■ミゲル・オリベイラ(Moto3 6番手)
「昨日より1秒上げることができました。チームといい仕事ができたし、単独で走ったときのタイムが今日のベストなので、決勝はいいレースができると思います。ウオームアップでさらにセットアップを進めて、決勝に挑みたいと思っています」

■エフレン・バスケス(Moto3 7番手)
「昨日は体調を崩し、午後の走行は走れず、夜になっても回復しませんでした。そのため、午前中のフリー走行は体力を温存し、午後の予選に備えました。それでも苦しい走りになりましたが、なんとか7番手で終えることができました。明日は体調もよくなると思うので、トップグループで戦えると思います。ウオームアップでさらにセットアップを詰めて、いいレースをしたいと思っています」

■アレックス・リンス(Moto3 9番手)
「午前中のセッションは、時間を最大限に使うことができて2番手でした。しかし、午後の予選はギアに問題があり、思うようなタイムを出せませんでした。その問題は解決したので明日の決勝に向けて心配はありません。レースではジョナス・フォルガー(KALEX KTM)が速いと思います。今は、彼ほどのペースはありませんが、トップグループで走れるようにがんばります」

■藤井謙汰(Moto3 28番手)
「難しいレイアウトですが、走っていて楽しいので、好きなサーキットです。2日間、まずまずのコンディションで走れましたが、S字セクションがまだ攻めきれていません。決勝前のウオームアップでさらにセットアップを詰めて、1つでも上の順位を目指してがんばります」

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