「自転車横断帯」撤去に疑問あり

先日の新聞に、警視庁など各地の警察が、横断歩道に併設して自転車の横断場所を示す「自転車横断帯」の撤去作業を進めているというニュースが掲載されていました。

以前から交差点での歩行者や自動車との接触事故の要因になっていた面があるほか、警察庁が徹底を打ち出した「自転車の車道通行」の原則とも食い違うためだとか。
ただ、急な方針転換に対し、自転車利用者からは戸惑いの声も少なくないようです。

今の交通法規では、自転車は「軽車両」として扱われ、車道を走るのが原則となっています。自転車横断帯は78年の道路交通法改正で設置が始まりましたが、当時は自転車の歩道通行が容認されていたこともあり、自転車横断帯の多くは交差点を挟む歩道をつなぐ形で設置されていました。
 
今そこに矛盾が生じているのです。
つまり、現状では車道を走る自転車が横断帯を通って交差点をわたる場合、いったん左折して横断帯に入り、また右折して車道に戻らなくてはなりません。このため、交差点を左折しようとする車が自転車の側面などに衝突する事故が起きやすいことが指摘されています。

自転車横断帯が撤去されれば、車道を走る自転車は直進のまま交差点を通過できるようになりますが、これで本当に安全が確保できるのでしょうか。
車道を自転車とクルマが並走するようになれば、バイク事故の典型例でもある「左折巻き込み」のリスクが増える気がするし、交通量の多い幹線道路などを速度差の大きい自転車とクルマ(バイク)が混合して走るのは、どう考えても危険な感じがします。

私自身の経験でも、駐車車両を避けようとした自転車が大きく車線に飛び出してきて、危うく追突しそうになった経験が一度ならずともありました。
かといって、歩道を勢いよく走る自転車にも恐怖を感じますし、実際に歩行者との接触事故も後を絶ちません。
場当たり的に規制を進めるだけでは、根本的な問題解決にはならない気がします。

そもそも、自転車が混雑した車道を走ること自体どうなのでしょう。例えば、自転車専用レーンを作った上で、自転車ユーザーのモラルを徹底させるなど、交通環境の整備を先に行うべきではないでしょうか。
今回はちょっと堅い話になってしまいましたが、皆さんはどう思いますか?

[参考]
◆日経新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG13041_R11C12A0CC0000/?dg=1

◆毎日新聞
http://mainichi.jp/feature/news/20120518ddm041040178000c.html

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