[HONDA] MotoGP Rd.15 トップタイムのペドロサは日本GP2連覇に向けて好調なスタート

第15戦日本GPのフリー走行は、終日、青空が広がる絶好のコンディションとなり、前戦アラゴンGPで今季4勝目を挙げたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、引き続き好調な走りをみせて、初日のトップタイムをマークしました。スタート直後から快調にラップを刻んだペドロサは、コースインするごとにタイムを短縮、順調にマシンを仕上げながらトップをキープしました。天候に恵まれ、グリップのよい路面コンディションでRC213Vのパフォーマンスを遺憾なく発揮したペドロサ。土曜日の予選では今季5度目のポールポジション(PP)を狙います。

前戦アラゴンGPで、3番手を走行しながら痛恨の転倒を喫したステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)が、その雪辱に向けて好調な走りをみせました。「走り出しからフィーリングがよかった」と手応えをアピールするブラドル。ツインリンクもてぎは、125cc時代に優勝するなど、得意とするサーキットの1つ。トップタイムのペドロサから、0.340秒差の4番手と好調なスタートを切り、最高峰クラス初のフロントローと初表彰台獲得に挑みます。

右足首のケガで欠場、4戦ぶりに復帰を果たしたケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)は7番手でフリー走行を終えました。1回目の走行は、電気系の配線トラブルでストップ。2回目の走行では、ブレーキのセットアップに多くの時間を割くことになりましたが、まずまずのスタートを切ることに成功しました。インディアナポリスGPのケガから8週間。手術してからは6週間が経過しました。依然として右足の状態が完全ではないため、思うようなステップワークができず、ブレーキングとコーナーの立ち上がりで苦戦することになりました。しかし、2回の走行で着実にフィーリングを取り戻し、予選では今季5度目のPPとフロントロー獲得が期待されます。

アルバロ・バウティスタ(Team San Carlo Honda Gresini)は、ブレーキングの安定性の問題に取り組んで8番手に、チームメートでCRTマシンで出場のミケーレ・ピロは18番手でした。

Moto2クラスは、総合首位のマルク・マルケス(Team Catalunya Caixa Repsol)が快調にラップを刻んでトップタイムをマーク。マルケスから1秒差以内に17台がひしめきあう大接戦となりました。2番手にブラッドリー・スミス(Tech 3 Racing)、3番手にスコット・レディング(Marc VDS Racing Team)、4番手にエステベ・ラバト(Tuenti Movil HP 40)、5番手に総合2位のポル・エスパルガロ(Tuenti Movil HP 40)が僅差で続きました。

ホームGPに闘志を燃やす日本人勢は、中上貴晶(Italtrans Racing Team)がトップから0.510秒差の8番手、高橋裕紀(NGM Mobile Forward Racing)がトップから0.887秒差の14番手。大接戦の中でまずまずのポジションにつけて、予選での巻き返しが期待されます。この大会が3戦目となる小山知良(Technomag-CIP)はセッティングが決まらず、27番手。代役出場の野左根航汰(SAG Team)は、29番手でした。

Moto3クラスは、総合3位のマーベリック・ビニャーレス(Blusens Avintia)が3番手、総合4位のロマノ・フェナティ(Team Italia FMI)が4番手と日本GP初制覇を狙う両選手がまずまずのスタートを切りました。日本人勢は、藤井謙汰(Technomag-CIP-TSR)が18番手、ワイルドカードで出場の渡辺陽向(Project U 7C Harc)が19番手。亀井雄大(18 Garage Racing Team)は25番手でした。

【コメント】
■ダニ・ペドロサ(MotoGP 1番手)
「今日は完ぺきなプラクティスでした。天候がよく、新しい路面のコンディションもよくて、とても順調でした。今日の一番の目標はタイヤをテストすることで、ハードとソフトの両方でいい状態を見つけることでした。路面コンディションがよかったこともあり、ラップタイムも最初からよく、気持ちよく走ることができました。また、サスペンションとマッピングにも取り組みました。明日もこの調子で、引き続き前進していきたいと思っています」

■ステファン・ブラドル(MotoGP 4番手)
「とてもいい金曜日となりました。午前中の時点で、すでにいいベースのセットアップができていましたし、とても快適に感じました。そして、午後のセッションでは少し前進することができました。しかし、それ以上となると、ブレーキングパフォーマンスを上げていかなければなりません。掛け始めはいいのですが、マシンを寝かせ始めるとあまり快適ではありませんでした。これが今日一番の大きな課題でした。タイヤに関しては、ソフトもハードも、両方ともきちんと機能していました。この状態を明日の予選でも維持したいと思います」

■ケーシー・ストーナー(MotoGP 7番手)
「今日は少しだけ残念な一日となりました。午前中はマシンがストップして、貴重な時間を無駄にしてしまいました。午後のセッションではブレーキに問題があり、それを直すために、かなりの時間を費やすことになりました。もちろん、体調は100%ではありません。ですから、プッシュする前にいい感触を得ようとしました。現状では、加速ポイントが一番大変でした。このサーキットはマシンがウイリーしてしまう場所がたくさんあるので、体重移動でフロントをキープしなければなりません。でも、体を前に動かすためには足を曲げなくてはならず、それを補うためにいつもよりも腕を使ったので、苦労しました。明日も引き続き取り組んで、何ができるかみてみたいです」

■アルバロ・バウティスタ(MotoGP 8番手)
「まだ、いい状態が見つかっていません。今日の午前中は新しいサスペンションを試しましたが、ハードブレーキングの際、フロントの振動はまだ完全に改善されていません。午後は別の方法を試して安定性をよくしようとしましたが、状況は変わりませんでした。今日はハードタイヤを使ってセットアップを進めました。グリップはあまりよくなかったので、明日はソフトタイヤを試し、それからタイヤの選択をしたいと思います。とにかく今は、一番の課題となっているフロントの振動を改善することに集中したいです」

■ミケーレ・ピロ(MotoGP 18番手)
「このサーキットはブレーキングの安定性が必要になるので、その部分を改善していきたいです。今日は2回ともにドライセッションとなったので、たくさんのデータを得ることができました。明日のフリー走行と予選では、それをもとにセットアップを進め、もっといい状態を見つけたいと思います」

■中本修平|HRCチーム代表
「ダニは順調なスタートとなりましたが、フロントのセッティングに課題を残し、明日も引き続き、セットアップを続けます。ケーシーは、足の状態が完全ではなく様子を見ながらの走行になりました。まだ、右足が思うように動かず、マシンのコントロールも完全ではありませんが、明日はきっと、タイムもポジションを上げてくると思います。今大会はステファンも好調で、アルバロもフロントのセッティングをしていますが、ともに2日目の予選では好走が期待されます。Hondaとしては、明日の予選では、ポールポジションはもちろん、上位を狙っていきます。今年も応援をよろしくお願いします」

■マルク・マルケス(Moto2 1番手)
「ここ数戦はオープニングセッションがウエットでしたが、今日はドライコンディションになったので、違うセットアップを試してみました。ツインリンクもてぎはあまり得意なサーキットではないのですが、これまでは、なんとか表彰台に立ってきました。今回もそういうレースができるようにがんばりたいです。午前中は、あまり快適ではありませんでしたが、午後はとてもよくなりました。明日はまだ改善したいところがあるで、引き続きセットアップに集中したいです。とにかく日曜日が一番大事なので、決勝に向けていい状態を作り上げたいです」

■ブラッドリー・スミス(Moto2 2番手)
「今日の午前中は、早くいいタイムを出そうと急ぎ過ぎてしまい、転倒してしまいました。この転倒で背中と頭を少し打ってしまいましたが、マシンはとてもよく機能していました。ピットボードにP1と出たときはうれしかったです。まだまだ思っているようなベストのマシンではないですが、24時間働き続けてくれている人たちに感謝したいです。今日の2番手はベストリザルトではないけれど、徐々にマシンはよくなっているので、明日もトップに立てるようにがんばろうと思っています」

■スコット・レディング(Moto2 3番手)
「マシンの感触は最初からよくて、順調にセットアップが進みました。しかし、ブレーキングのときに、ケガをしている右手に痛みがあり、ダウンヒルストレートから90度コーナーのところでは、特に痛かったです。でも痛み止めを必要とするほどの痛みではないので、引き続き明日もセットアップに取り組みたいと思います。今日はいいスタートとなりました」

■中上貴晶(Moto2 8番手)
「今日は順調なスタートが切れたと思うのですが、午前から午後にかけてセッティングに失敗して、思ったようにタイムを短縮することができませんでした。しかし、今日の失敗で方向性がはっきりしたので、明日は、しっかりセットアップをまとめたいと思います。明日は1分50秒台を目標に、ポールポジション争いをしたいと思っています。今日は、午前中のセッション終盤に縁石に乗り上げて転倒したり、ちょっと気合が入り過ぎてしまいましたが、明日、あさっては、しっかり結果につなげたいと思います」

■高橋裕紀(Moto2 14番手)
「チーフメカニックが代わって3戦目を迎えますが、走り慣れているツインリンクもてぎということもあって、今日はセッティングを大きく振ってみました。その結果、セットアップの方向性もはっきりしました。明日は、この方向性でセットアップを詰めて、予選ではしっかりタイムアタックしたいと思います。明日は、シングルはもちろんですが、1つでも上のグリッドを目指したいと思います」

■小山知良(Moto2 27番手)
「午前中の走行はまずまずのスタートだったのですが、午後に向けて行ったセットアップが最悪で、タイムを伸ばせませんでした。しかし、ドライセッションを2本走れて、いくつかセッティングを試せたことは、これからに向けて有意義でした。明日は、午前中のセットアップをベースにセッティングを詰めていきたいと思っています。ツインリンクもてぎはやっぱり応援が多いので、気合が入ります。明日は1つでも上のグリッドを獲得したいと思っています」

■マーベリック・ビニャーレス(Moto3 2番手)
「今日はいくつかのセットアップに取り組みました。その結果、とてもいいセッティングを見つけることができたし、また一歩前進できたように感じました。セッション終盤に新しいフロントタイヤを試したのですが、少し硬すぎたようで、そのために転倒してしまいました」

■ロマノ・フェナティ(Moto3 4番手)
「このサーキットは初めて走るのですが、好きなコースです。チームも僕もいいスタートを切ることができました。決勝に向けて前進できるようにがんばります。今日はライン取りを間違えて転倒してしまいましたが、幸いケガもなく、4番手とまずまずの順位でした。マシンはいい状態に仕上がっていると思います」

■ミゲル・オリベイラ(Moto3 8番手)
「今日はいい仕事をすることができましたし、かなりポジティブな一日となりました。このサーキットは走るのが初めてだったので、最初のセッションはサーキットを学ぶことでした。ここは、自分のライディングスタイルに合っていますし、攻略もスムーズでした。明日に向けて、いくつか問題点も見つかったので、それらを解決してさらに上のグリッドを目指したいと思っています」

■藤井謙汰(Moto3 18番手)
「日本GPに向けて、今年抱えていた課題はかなり解決していました。それを今日は実感することができた上に、まずまずのスタートを切ることができました。明日はさらにタイムも順位も上げたいと思っています。今日はブレーキング、旋回性、加速と全体的によく、それがタイムにつながりました。たくさんの人がいろいろアドバイスしてくれたことも結果につながりました」

■渡辺陽向(Moto3 19番手)
「スペイン選手権で使用しているマシンとは、エンジンも車体もスペックが違うので、今日はそれに慣れることに一日を費やしました。もっと早く慣れなくてはいけないのですが、今日は、ツインリンクもてぎの自己ベストに届きませんでした。しかし、いろいろ勉強になることも多く、今日学んだことを明日の予選で生かせたらと思います。来年、世界選手権に参戦したいと思っているので、予選、決勝といい走りを見てもらいたいと思っています」

関連記事

編集部おすすめ

  1. インディアンモーターサイクルの輸入元であるホワイトハウスオートモービルは、現在正規販売店店頭…
  2. 今回はウェビックで販売している、意外と知られていない変わり種商品をご紹介します。 その名も…
  3. 『RC』の名を持つ世界限定ツアラーがリニューアル MVアグスタは、エモーショナルツアラー「…
  4. 冬の美浜町を楽しめるチャリティーイベント いろいろな乗り物に乗ったサンタクロースが愛知県の…
ページ上部へ戻る