[YAMAHA] MotoGP Rd.14 J・ロレンソ&YZR-M1、2位表彰台でランキングトップをキープ

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソが今季7度目の2位獲得、チームメイトのB・スピースは5位。モンスター・ヤマハ・テック3チームのA・ドビツィオーゾとC・クラッチローは最後の最後までチームメイト同士で3位争いを繰り広げ、ドビツィオーゾが3位、クラッチローが0.137秒差で4位となった。

23周の決勝レース、ポールポジションからスタートしたロレンソは、好スタートを切り、その後ろにD・ペドロサ(ホンダ)、スピース、クラッチロー、S・ブラドル(ホンダ)、ドビツィオーゾが続く。序盤からロレンソとペドロサの2台が抜け出し、後続を引き離して行く。リードを広げたいロレンソだったが、7周目にペドロサに交わされると始めのうちは、ついて行こうと懸命にペースをキープ。しかし、第1コーナーでハイサイドを起こしそうになったあとはスピードを緩め、そのまま2位でチェッカーを受けた。

一方の3位争い。4周目にブラドルが3位に浮上したところで転倒し、スピース、クラッチロー、ドビツィオーゾのヤマハ勢による戦いとなる。コンマ1秒から3秒差で3人とも互いに譲らず膠着状態に。ドビツィオーゾが11周目にクラッチローを、15周目にはスピースをパスして3位に浮上。すると18周目に自己ベストを記録したクラッチローがスピースを交わして4位に着け、ぴたりとドビツィオーゾをマーク。

クラッチローはドビツィオーゾへのアタックを繰り返し、ついには最後から2ラップ目の第15コーナーで一瞬前へ出るが、ドビツィオーゾもすぐに反応して3位を奪い返す。何としても表彰台に上りたいクラッチローが最終ラップで再び仕掛けるも、最後はドビツィオーゾが冷静さを保って抑えきり、インディアナ・ポリス以来の表彰台を獲得した。

【コメント】
■J・ロレンソ選手談(2位)
「レース序盤は優勝を狙っていたが、それが不可能だとなれば、やはり2位獲得がチャンピオンシップのための最高の結果。終盤はダニのほうがペース
が良かったんだからどうしようもないね。スタートは僕が強かったのに、少しずつ遅れてしまった。タイヤが滑り始めてついて行くことができなくなったんだ。コーナーで危く転倒しそうになったときに2位キープに切り替えることを決断し、そのままゴールを目指した」

■B・スピース選手談(5位)
「レースの序盤から中盤にかけて、フロントタイヤのフィーリングがあまり良くなかったんだ。そのなかでもできるだけ長くドビツィオーゾとクラッチローを抑え、抜かれてしまったあとも、彼らのミスなどの可能性も考えて懸命について行ったよ。マシンの状態はとても良くて好調に走ってくれたが、ふたりについて行くにはわずかに足りなかったということ。ベストを尽くしたけれど、最終的に彼らのほうが速かったんだ」

■W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談
「難しい戦いだった。ホルヘは初め逃げ切りを図ったが、ダニを引き離すことができなかった。だがチャンピオンシップを考えれば、必ずしも優勝は必要ない。何度か2位があったとしてもタイトル獲得は可能なのだ。ホルヘはすべてのことをしっかりコントロールしており、その上で2位でチェッカーを受けた」

■M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談
「タイトル獲得へと順調に前進している。次からの3戦でヨーロッパを離れる前に、しっかりとマージンを築いたことが重要で、このことが我々に自信を与えてくれるだろう。そのためにも、今日はこの2位獲得が鍵だったのだ。一方、ベンのほうは残念ながら期待通りの結果を残すことができなかったが、本来、力のあるライダーだし今日も実際に上位をキープしていた。今シーズン中に必ず、また表彰台に上ってくれると確信している」

■A・ドビツィオーゾ選手談(3位)
「とてもいいレースだった。また表彰台に戻ってくることができてうれしいよ! 今回は初日から天候に翻弄されて難しい戦いだったけれど、モンスター・ヤマハ・テック3チームが頑張ってくれて、決勝ではマシンがとても力強く走ってくれたんだ。

実はいろいろ考えた上での戦略的なレース。スタート直後はいくつかのコーナーでうまく回れず、ベンやカルについて行くのが大変だったからね。レース終盤になればカルが激しくプッシュしてくることはわかっていた。カルとは前にも何度か同じようなバトルをしたことがあって、そのときは僕が勝っていたんだけれど、彼は戦わずにあきらめるなんてことはしないんだ。

最後の2ラップは、同じ場所で仕掛けてきた。でもうまくマシンを制動できず、僕のほうが立ち上がり加速が良かったので3位を奪い返すことができたよ。ブレーキングが好調だったので、最終コーナー進入でも抑えられる自信があったんだ。表彰台復帰は格別な気分。これを実現させてくれたチームのみんなに心から感謝している」

■C・クラッチロー選手談(4位)
「表彰台に上ることができれば、もちろんもっと良かったんだけれど、今日はアンドレアの強さに敬意を表するよ。彼はいつも通りの素晴らしい仕事をしていて、僕はまったく太刀打ちできなかった。最後の2ラップは僕もできる限りのことをしたつもりだけれど、彼のほうが第15コーナーの立ち上がり加速が勝っていたから、あのような結果になったんだ。そして最終コーナーでもう一度仕掛けるのは不可能だった。でも今は4位という結果に満足しているんだ。

考えてみれば昨シーズンからは格段の進歩で、去年は10位がやっとだったのに今日は表彰台まであと一歩というところまで迫ったのだから。チャンピオンシップの面でも大切な4位。これでバレンティーノとアルバロに、少しだけどまた差をつけることができたからね。残りの4戦は自信を持って臨めそうなので、そのなかでまたアンドレアとの好バトルを展開したい。今日も彼に勝つためにベストを尽くしたけれど、最終的にはどうしてもかなわなかった。だから次にまたこのようなバトルになったときは、きっと勝ちたい。きっと勝っているはず!」

■H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック3チーム・チームマネジャー談
「アンドレアとカルが、大勢の観客のために素晴らしいショーを繰り広げたことは誰もが認めるところだろう。私としてはふたりとも祝福したい。どちらも非常に速く、互いにかなり激しく接近していたけれども常にリスペクトし合っていた。そして非常にアグレッシブでありながら、限界を超えてしまうようなこともなかった。これが真のプロフェッショナル・ライダーだと思う。

ふたりのバトルは今日のレース全体のなかでも最高のもので、最終的にどちらが勝っても不思議はない状況だった。カルは表彰台獲得のために、できることはすべてやったが、結果的に勝ちきることができなかった。アンドレアはブレーキングが優れていて経験も豊富。その彼をもってしても、カルを抑えるためにぎりぎりまで突っ込まなければならなかったのだ。それほどふたりの力は拮抗していて、YZR-M1のパフォーマンスも同様なので、いつもこのような激しい接近戦になる。このようなバトルを、これからの4戦でも見ることになるだろう。これに不満を持つファンはいないはず。そしてそれにはモンスター・ヤマハ・テック3チームが大きな役割を担っている」

■辻 幸一、MS開発部 モトGPグループリーダー談
「決勝レースは今週末で最も良い天候の下で行われました。前回のミザノGPに引続きYZR-M1はスペシャルカラー”ICONIC BLUE”をまとって連続優勝を狙いましたが、ロレンソ選手が2位という結果でした。しかしながらヤマハ勢としては2位、3位、4位、5位と続き、トータルでは今年のベストリザルトと言えます。今回、ここアラゴンサーキットを攻略することを目標に掲げ、プライベートテストも実施した結果、ポールポジションを獲得するに至ったものの、決勝レースではマシンのポテンシャルを十分発揮させることが出来ませんでした。まだまだ努力が足らなかったことを痛感しております。これを糧として次回の日本・モテギGPでは皆様に感動を与えられるようなレースをしたいと思います。ぜひともサーキットに足を運んでいただきヤマハへの声援をよろしくお願いします」

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