[HONDA] MotoGP Rd.14 ペドロサ2番手で今季10度目のフロントロー獲得。ブラドル5番手、レイは7番手から決勝に挑む

第14戦アラゴンGPの予選は、金曜日、土曜日を通じて初めてのドライコンディションとなり、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が2番手につけて、7戦連続今季10度目のフロントローを獲得しました。金曜日の2回のフリー走行に続き、土曜日午前中のフリー走行もウエットコンディションとなりました。このセッションでトップタイムをマークしたペドロサは、ドライコンディションになった予選でもポールポジション(PP)争いを繰り広げました。

ペドロサは、セッション序盤に冷えたタイヤの影響で転倒するハプニングに見舞われましたが、セカンドマシンに乗り換えてコースイン。そして着実にタイムを上げると、セッション終盤には総合首位のホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)と厳しいアタック合戦を繰り広げ、わずか0.088秒差でPPを逃しました。

最後のアタックではPPを獲得できるペースでしたが、クリアラップが取れずフラストレーションのたまるアタックとなりました。惜しくもPPを逃したペドロサですが、ウエットでもドライでもハイペースで周回を重ね、今季4勝目への期待が膨らみました。

午前中のフリー走行で5番手につけたステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)が、ドライコンディションとなった予選でも快走を見せました。セッション中盤までは何度もトップに浮上、今季初のPPとフロントローが期待されましたが、セッション終盤にタイムを更新できず、最終的に5番手にダウンしました。フロントローは逃しましたが、2戦連続で2列目を獲得。今季5度目の2列目から初表彰台を狙います。

ケガで欠場しているケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)の代役として2戦目を迎えるジョナサン・レイは、7番手を獲得しました。あまりMotoGPマシンで経験のないウエットコンディションでは10番手と慎重な走りでしたが、ドライコンディションとなった予選では徐々にペースを上げて、トップから約1秒差の7番手に浮上。まずまずの走りを披露しました。代役出場のために、絶対に転ばない走りに徹していたレイですが、決勝ではさらに上位を狙う意気込みです。

前戦サンマリノGPで3位初表彰台を獲得したアルバロ・バウティスタ(Team San Carlo Honda Gresini)は、不安定なコンディションにセットアップを詰めきれず12番手と苦戦。決勝では追い上げのレースに挑みます。チームメートでCRTマシンで出場のミケーレ・ピロ(Team San Carlo Honda Gresini)は15番手。今大会はCRT勢のトップを狙います。

Moto2クラスも、金曜日、土曜日の3回のフリー走行がすべてウエットコンディション。予選だけがドライコンディションになるという厳しい条件の中、シモーネ・コルシ(Came lodaRacing Project)が初PPを獲得しました。以下、1秒差以内に14台という接戦となり、2番手にポル・エスパルガロ(Pons 40 HP Tuenti)、3番手にアンドレア・イアンノーネ(Speed Master)と続き、総合首位のマルク・マルケス(Team CatalunyaCaixa Repsol)は、アタックがうまくいかず7番手。決勝では追い上げのレースに注目が集まります。

日本人勢は、中上貴晶(Italtrans Racing Team)が13番手、高橋裕紀(NGM Mobile Forward Racing)が16番手、小山知良(Technomag-CIP)は28番手。この日は、滑りやすい路面で転倒車が多く、中上と小山も転倒を喫しましたが、決勝では追い上げのレースに挑みます。

Moto3クラスの予選は、ウエットでスタートしましたが、途中からドライへと変化する難しいセッションとなり、ジョナス・フォルガー(KALEX KTM)がPPを獲得。1秒差以内に9台という接戦となりました。Honda勢は総合4位のロマノ・フェナティ(Team Italia FMI)が4番手、総合2位のマーベリック・ビニャーレス(Blusens Avintia)が6番手、エフレン・バスケス(JHK t-shirt Laglisse)が8番手、ウエットコンディションのフリー走行でトップタイムのミゲル・オリベイラ(Estrella Galicia 0,0)が9番手とここまでが1秒差以内。10番手にアレックス・リンス(Estrella Galicia 0,0)が続き、トップ10に5台のHonda勢が名前を連ねました。決勝では、ホームGPに闘志を燃やす、ビニャーレス、バスケス、リンスや、2戦連続表彰台を狙うフェナティの巻き返しが期待されます。藤井謙汰(Technomag-CIP-TSR)は、33番手から決勝に挑みます。

【コメント】
■ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手)
「いろいろ問題はありましたが、とてもいい結果を出せました。フロントローを獲得できたし、ポールポジションにとても近いタイムだったので非常にうれしいです。セッション序盤の転倒は、全くプッシュしていなかったし、冷えたタイヤが原因だったと思います。転倒した後、残り50分はもう一台のマシンで走ったので、ピット作業では少し時間をロスしてしまいました。セカンドマシンで出たときは、落ち着こうと思いました。マシンが一台しかないし使えるフロントタイヤも一本しかなかったので、最初は慎重に走りました。しかし、セッション終盤では、フロントローを獲得するために全力でプッシュしました。明日はフロントローから決勝に挑めるし、すべてスムーズにいくことを願っています。そして明日は地元スペインの観衆の前ですばらしいレースができることを願っています」

■ステファン・ブラドル(MotoGP 5番手)
「今日の予選の内容には、かなり満足しています。セッション序盤からいいペースで周回することができました。残念ながらフロントタイヤに苦戦して、いつもならハードタイヤを使うのですが、今日はずっとソフトタイヤを使用していました。この寒いコンディションではソフトタイヤの方がいい選択だと思いました。セッション終盤に、全てをうまくまとめようとしたのですが、簡単ではありませんでした。リアタイヤがとても早く消耗してしまい、あと1つグリッドポジションを上げたかったのですが届きませんでした。しかし、5番手はいいポジションなので、全力を尽くします」

■ジョナサン・レイ(MotoGP 7番手)
「サンマリノに続いて、こんな天気になってしまうなんて僕はなにをしてしまったのだろうと思います。とにかく、フリー走行はすべてウエット。初めてのドライコンディションが予選となりました。難しいセッションになりましたが、なんとか最後にリズムを見つけることができました。ラップタイムはよかったし、もっとよくできる場所も何カ所か見つけることができました。完全なアタックではありませんでしたが、ポールポジションとは1秒差なのでうれしいです。全体的にマシンのセットアップにはとても満足しています。明日はミサノの時よりもフロントのライダーたちに近づけることを願っています。とりあえずMotoGPでは最後の走りになりそうなので、毎周しっかり走りたいと思います」

■アルバロ・バウティスタ(MotoGP 12番手)
「唯一のドライコンディションとなった予選は、マシンのフィーリングがあまりよくありませんでした。フロントの安定感がなく、リアはスライドが激しかったです。予選中には、解決策を見つけることができませんでした。おそらく、今シーズンの中では一番ひどいセッションとなりました。とにかく、明日はドライとなってもらいたいし、気温が上がってくれることを願っています。そして、ウオームアップでいいパフォーマンスができるようなセッティングにしたいと思います」

■ミケーレ・ピロ(MotoGP 15番手)
「予選になってやっとドライで走ることができました。コンディションは完ぺきではなかったけれど、ウエットで失ったマシンのフィーリングを取り戻すことができました。ペースはよかったと思います。トップのCRT2台とのギャップをもう少し縮められたら、明日はいいレースができると思います。今日はリアのスピニングがひどかったので、もう少しリアのトラクションが必要だと思います。明日はもっと前進して、もっと戦闘的になれると信じています」

■中本修平 | HRCチーム代表
「残念ながら、ダニは最後のアタックでトラフィックに引っかかり、完ぺきなアタックができませんでした。セッション序盤の転倒の影響は無かったとはいえませんが、トラフィックがなければPPを取れたと思います。明日は何事もなければ優勝できると思うし、逆転するためにも勝って欲しいと思います。ジョニーは、転んではいけないと思っているので、100%のアタックになっていません。それで7番手。タイム的にもまずまずなので、明日はさらに上位を目指して欲しいです。ステファンはもう少しいけると思ったのですが、明日は表彰台を目指してがんばってもらいたいと思います」

■シモーネ・コルシ(Moto2 ポールポジション)
「Moto2では初めてのPPなのでとてもうれしいです。ウエットではあまり快適ではなく、プッシュする自信もありませんでした。しかし、ドライになってからはマシンのフィーリングがだいぶんよくなり、そのおかげで一生懸命プッシュすることができました。今年は厳しいシーズンになっているので、PPは僕やチームにとって大きなモチベーションになりました。明日はこの勢いを結果に結び付けたいですね」

■ポル・エスパルガロ(Moto2 2番手)
「ここはグリッドから1コーナーまでがとても近いので、2列目までに並びたいと思っていました。決勝レースも、最初の3〜4周でトップグループに入ることがとても重要になるので、まずはいいグリッドを獲得できてうれしいです。結果はよかったけれど、この2日間はとても難しいコンディションでした。最終的にいいタイムを出すことができてほっとしました。明日に向けて、もう少し取り組まなければいけないことがありますが、ウオームアップでさらにセットアップを詰めたいと思います」

■アンドレア・イアンノーネ(Moto2 3番手)
「とても難しい週末でした。3回のフリー走行がウエットで、予選だけがドライになり、それですべてが変わりました。ドライコンディションで走り出したときは、あまりいいフィーリングではなかったのですが、徐々によくなって、最後はセッティングの方向性を理解しました。チームに感謝したいです。明日はまた表彰台を目指して戦います」

■マルク・マルケス(Moto2 7番手)
「最初の2スティントはとても快適だったのでうれしいです。でも、それはタイムシートには反映されませんでした。明日に向けていいセットアップを見つけるためにレースペースに取り組みました。このパフォーマンスを発揮することができたら優勝争いに加われと思います。最後のアタックで使ったリアタイヤのフィーリングがおかしかったことが残念でした。かなりチャタリングが出ていたし、あれ以上は攻められないような感じでした。でもこういうことはたまに起こるし仕方ありません。明日は全力で挑みます」

■中上貴晶(Moto2 13番手)
「初日にくらべるとかなりいい状態になりました。左コーナーはいい感じなのですが、ここは左コーナーが少なくて、そのせいなのだと思うのですが、右コーナーでタイヤのグリップが上がらず、フィーリングをつかむのに苦労しています。ドライになった午後の予選も、右コーナーのフィーリングの悪さは変わらず、最後までいい状態にできませんでした。途中、トレース(ジョルディ、Mapfre Aspar Team Moto2)の後ろについて走ったのですが、このコースを知っている地元ライダーからたくさんのことを学べましたし、自分の問題点もクリアになりました。最後のアタックは、しっかりタイヤを温めたつもりでしたが、右コーナーでフロントから転んでしまいました。明日のウオームアップでしっかりセッティングを詰めて、決勝に挑みたいです」

■高橋裕紀(Moto2 16番手)
「もう少しビッグステップしたかったのですが、思ったほどいい状態になりませんでした。そのため、完全に攻める走りはできませんでした。問題点はクリアだし、今までみたいに迷いはありません。戸井田メカニックのおかげで着実に前進していると思います。今日は転倒者も多く、慎重にセットアップを進めました。ウエットだったフリー走行はフロントの安定性がよく、リアのグリップが悪かったのですが、ドライではフロントの安定性がなく、リアのグリップがいいという状態でした。これで、FTRの特性も少し分かったことも大きな収穫でした。どんな天気になっても日本GPにつながるようにがんばります」

■小山知良(Moto2 28番手)
「予想通りというか、ウエットではまずまずでしたが、ドライコンディションでは思ったほどいいパフォーマンスを見せることができませんでした。ドライではまだベースのセッティングが出ていないので、いろいろ試しながらセッションをこなしました。全体的にドライではフィーリングがよくなかったのですが、2コーナーでフロントが切れ込んであっという間に転んでしまいました。今の状態では、ウエットの方が結果を残せると思います。しかし、次の日本GPを考えたらドライで走りたいと思います。とにかく、ドライでもウエットでもベストを尽くしたいと思っています」

■ロマノ・フェナティ(Moto3 4番手)
「今日はコース上でもピットでもいい仕事をしたと思います。4番グリッドを獲得し、前に近いところからスタートできるのでうれしいです。マシンは完ぺきでフィーリングもとてもいいです。すばらしい仕事をしてくれたチームに感謝したいし、明日は表彰台を獲得できるようにがんばりたいです」

■マーベリック・ビニャーレス(Moto3 6番手)
「午後の予選は初めてのドライのセッションとなり、いいフィーリングを取り戻すことができてうれしいです。明日の決勝に向けて準備をすることができました。セッション中はたくさんのことをテストしました。前回は11番手からのスタートでしたし、それを思えば6番手は悪くありません。今日は一歩前進できてうれしいです。2列目からいいスタートができれば、このサーキットでは十分、優勝争いに加われると思います」

■ミゲール・オリベイラ(Moto3 9番手)
「やっとドライコンディションで走ることができてうれしいですし、明日のレースをいい気分で迎えられます。しかし、ドライコンディションが1回しかなかったので、マシンのセットアップは十分ではありません。トップとはそれほど離れていませんが、もっと上位に入っていれば言うことはありませんでした。明日は、いいスタートを切ってトップグループに加わりたいです」

■藤井謙汰(Moto3 33番手)
「ウエットコンディションでは着実にいい状態になっていたと思います。しかし、午後の予選はほぼドライコンディションになって、いろんなことが大きく変わりました。基本的にウエットのセットで走っていたので、思うようにアクセルを開けられませんでした。決勝は天気次第ですが、ウオームアップでセッティングを進めて、追い上げのレースにしたいと思っています」

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