[HONDA] MotoGP Rd.14 雨のフリー走行でペドロサが2番手。前戦サンマリノGPの雪辱に向けて好スタートを切る

第14戦アラゴンGPのフリー走行は、雨が降ったり止んだりの不安定な天候となり、1回目の走行はハーフウエットという中途半端なコンディションのため、ほとんどの選手が走行しませんでした。しかし、2回目のセッションは雨が降り続いたために全車がコースイン。9月上旬の合同テストで好タイムをマークしているダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が順調にラップを重ねて2番手で初日を終えました。

午前中のセッションは、先に行われたMoto3クラスの走行でコース上にオイルが出たため、路面整備のために1時間遅れでセッションが開始されました。この時間帯は雨が上がり、路面が徐々に乾いていく中途半端なコンディション。ペドロサはコースの状態を確認するためにコースイン、わずか2周で走行を終えますが、駆けつけた地元ファンを喜ばせました。午後のセッションでは、ウエットコンディションでの確認作業となり、2分00秒台から01秒台のタイムで周回を重ね、フリー走行を終えました。

午前中の走行を見送り、午後のセッションだけ走行したステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)が、2分01秒台のタイムで6番手。ブラドルも9月上旬の合同テストでマシンを仕上げているために、ペドロサ同様、確認作業で初日を終了しました。

前戦サンマリノGPで最高峰クラス初表彰台を獲得したアルバロ・バウティスタ(Team San Carlo Honda Gresini)が2分03秒台のタイムで10番手、ケガで欠場しているケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)の代役として2戦目を迎えるジョナサン・レイは、MotoGPマシンで初のフルウエットコンディションで走行して11番手。CRTマシンで出場のミケーレ・ピロ(Team San Carlo Honda Gresini)は17番手で初日を終えました。

Moto2クラスは、1回目、2回目ともにフルウエットとなり、ヨハン・ザルコ(JIR Moto2)がトップタイムをマーク。以下、アンドレア・イアンノーネ (SPEED Master)、アレックス・デ・アンジェリス(NGM Mobile Forward Racing)、トーマス・ルティ( Interwetten-Paddock)が僅差で続きました。ポイントランキング総合首位のマルク・マルケス(Team CatalunyaCaixa Repsol)は11番手でした。

日本人勢は、今大会が2戦目となる小山知良(Technomag-CIP)が18番手、高橋裕紀(NGM Mobile Forward Racing)が23番手、中上貴晶(Italtrans Racing Team)が28番手。予選でのポジションアップに気合を入れていました。

Moto3クラスは、1回目、2回目ともにベストラップを刻んだミゲル・オリベイラ(Estrella Galicia 0,0)がトップタイムをマーク。以下、アレックス・リンス( Estrella Galicia 0,0)が8番手、ワイルドカードで出場のホルヘ・ナバーロ(Bradol Larresport)が9番手、総合2位のマーベリック・ビニャーレス(Blusens Avintia)が10番手、Moto2クラスに出場するマルケスの弟で今季スペイン選手権Moto3クラスのタイトルを獲得したアレックス・マルケス(Ambrogio Next Racing)が11番手と続きました。藤井謙汰(Technomag-CIP-TSR)は29番手でした。Moto3クラスは、雨量の少なかった1回目の走行のタイムが初日のベストタイムとなりました。

【コメント】
■ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手)
「午前のセッションは中途半端なコンディションとなり、2周しただけで終えました。午後はフルウエットになり、ウエットコンディションでの確認作業を行いました。リアのグリップが思ったほどなかったのですが、マシンの感触はかなりよくて、徐々にペースを上げていくことができました。いくつかのコーナーで、もう少しセッティングを調整しなければなりませんが、まずまずのスタートだと思います。明日も天気が悪そうなので、午前中のプラクティスでしっかりセットアップを決めてアドバンテージを得たいです。そして、午後の予選でいいグリッドを獲得したいと思います」

■ステファン・ブラドル(MotoGP 6番手)
「ウエットコンディションはそれほど悪くなくて、マシンのフィーリングは最初からよかったです。パッケージ全体がうまく機能しています。ただ、ダウンヒルのコーナーでちょっと苦労したので、フロントの感触をよくしようとセッティングに取り組み、いい方向にいきました。路面が乾き始めたときに難しく感じましたが、最終的にいい状態を見つけました。明日は、ウエットでもドライでも、準備はできています」

■アルバロ・バウティスタ(MotoGP 10番手)
「またウエットコンディションで初日がスタートしました。午前中はハーフウエットになり、走っても無意味だったので走行しませんでした。午後は雨が激しくなりフルウエットになったので、コースインして、2つのセットアップを試しました。最初のセットでは、リズムよく乗ることができました。しかし、もう1つのセッティングではフロントのフィーリングがよくなくて、気持ちよく走ることができませんでした。明日も雨の予報が出ているので、セットアップに集中したいです。リアのグリップがまだ足りないので、その部分を改善したいと思います」

■ジョナサン・レイ(MotoGP 11番手)
「かなりフラストレーションがたまる一日でした。前回のサンマリノGPと同じで一日を無駄にした気分です。今日はMotoGPマシンで初めて経験するフルウエットのセッションでした。スーパーバイクとの大きな違いはタイヤのフィーリングです。今日は少し慎重に走りすぎたような気がします。もっとタイヤをプッシュしなければならないと思いました。最後の数周は、自己ベストを更新することができて、とてもうれしかったです。アラゴンでは、数週間前にテストをしています。100周以上走っていることに感謝しなければなりません。だから、ドライコンディションではうまくいくと思います。ウエットでの感触はまだ100%ではありませんが、明日のコンディションがどうなるか見てみたいですね」

■ミケーレ・ピロ(MotoGP 17番手)
「最初のセッションは路面コンディションが不安定で、完全に時間の無駄となりました。午後のセッションはフルウエットになり、ウエットのセッティングをすることができました。明日の天気予報も雨なので、セッティングの方向性をつかむことができてよかったです。明日はもっとプッシュできるマシンに仕上げて、そしてトップのCRTとのギャップを縮めたいと思っています」

■中本修平|HRCチーム代表
「今日は天候が不安定で、路面コンディションも中途半端だったので、ダニもジョニーも確認作業で一日が終わりました。ここは9月上旬にテストをしているので、今日のコンディションでは、何もすることがありませんでした。明日は、どんなコンディションでも、決勝に向けて、しっかり準備をしたいと思っています」

■ヨハン・ザルコ(Moto2 1番手)
「午前中は5番手でしたが、マシンのフィーリングがよくて、午後に向けてセッティングをすることができました。午後は、雨量が多かったのですが、たくさん周回することができましたし、徐々に感触を得ることができました。最終的にとてもいいタイムを出すことができました。さらにタイムを出そうと新しいタイヤに交換したあと、フロントから転倒してしまいました。しかし、自信は失っていませんし、明日の予選がウエットになったら1列目か2列目を獲得できると思います。とにかく、シーズンを終えるまでに表彰台に上がりたいと願っています」

■アンドレア・イアンノーネ(Moto2 2番手)
「今日はとてもいい仕事ができて、いい一日になりました。チームもいい仕事をしてくれました。マシンの感触もとてもよくて、おかげでプッシュすることができました。とくに午前中は気持ちよく乗れました。今年はウエットコンディションであまりいい走りができていなかったので、とてもうれしいです。明日も同じようなコンディションになると思います。難しいコンディションになると思いますが、セットアップを進めて、さらに、いい状態にしたいと思います」

■アレックス・デ・アンジェリス(Moto2 3番手)
「ウエットコンディションでやっと結果を出すことができました。昨年までは雨が得意だったのに今年はだめでした。今日はすべてが完ぺきでした。コースに出たときからフィーリングがよくて、気持ちよく走ることができました。ドライコンディションではどうなるか分かりませんが、初日のスタートがいいときは、どのレースも、だいたいうまくいってます。明日はグリップをよくするために新しいパーツを試したいと思っています」

■マルク・マルケス(Moto2 11番手)
「とても難しい一日でした。ウエットコンディションはあまりいいフィーリングではなかったので、違うセッティングにトライして、データを収集しました。午前中はとても快適だったので、午後のセッションは、もっと速く走れると思いました。でも午後は思うようなセッティングにならず、元に戻す時間もありませんでした。しかし、明日の予選に向けていいインフォメーションを得られたので、引き続きがんばってセッティングに取り組みます。ウエットでもっと快適に走れるようにしたいですね」

■小山知良(Moto2 18番手)
「午前中は今週の初めにテストしたアルカラスのセッティングでスタートしました。ウエットコンディションのフィーリングをつかむためにセッティングを変えずに走り込みました。午後は、進入時のフィーリングをよくするためにクラッチの調整を行い、かなり改善されました。前回のサンマリノもそうでしたが、ウエットではまずまずなのですが、ドライになるとほかの選手たちがタイムを上げてくるので、後れないようにしたいです。SUTERのマシンで2戦目。前回よりはかなりいいレースができると思います」

■高橋裕紀(Moto2 23番手)
「サンマリノGPのセットでスタートしました。コースが変わっても、サンマリノで改善されたフロントのフィーリングは変わらず、まずまずのスタートが切れました。しかし、今回はリアのグリップが足りず、少し調整したのですが、思ったよりよくなりませんでした。このリアのフィーリングに関しては、これ以上改善されないかもしれないので、明日はこの状態でタイムを上げてみたいと思います。今日はアタックらしいアタックはしませんでした。明日も引き続きセットアップに集中していいグリッドを得られるようにがんばります」

■中上貴晶(Moto2 28番手)
「初めてのコースで、しかもウエットコンディションということで、厳しい走りになるなと思っていましたが、予想以上に厳しくて、順位もよくありませんでした。コースはかなり攻略できてきたと思うのですが、タイムが出なかった理由は、ブレーキングもコーナーリングも立ち上がりも、うまく走れなかったからでした。明日はもう少し自信を持って、走れるようにがんばりたいです」

■ミゲル・オリベイラ(Moto3 1番手)
「今日は思ったよりもうまくいきました。最初からフィーリングがよく、今日の結果には満足しています。午前中は難しいコンディションで慎重に走りました。午後は午前中よりも濡れていて、グリップも低かったけれど、まずまずの走りができたと思います。まだまだ改善すべき部分はあるし、明日はそれをよくしたいです。明日もやらなければならないことがたくさんあります」

■アレックス・リンス(Moto3 8番手)
「午前中のセッションはいい仕事ができたと思います。落ち着いてセットアップに取り組むことができたし、いいペースを見つけることができました。そして最後に8番手を獲得しました。午後のセッションは、コンディションもフィーリングも変わりましたが、まずまずの走りができたと思います。引き続き明日も、いいセットアップに集中したいと思います」

■マーベリック・ビニャーレス(Moto3 10番手)
「トリッキーな初日となりました。明日の予選に向けて、いい感触を得たかったし、全力で走りました。セットアップを進めて、もう少しタイムを上げなくてはいけません。明日の予選は、今日と同じようなコンディションになることが予想されます。とにかく、いいグリッドを獲得したいですね」

■藤井謙汰(Moto3 29番手)
「初めてのコースですが、思っていたよりもいいスタートが切れました。午後のセッションは、午前中より濡れていましたが、フィーリングも午前より午後の方がよかったです。2コーナーの立ち上がりが滑りやすかったです。その部分をよくするためにピットに入ってセッティングを変えたのですが、その2コーナーでハイサイドで転んでしまいました。明日もウエットだと聞いています。ポイントを取れるようなセッティングにして、少しでもいいグリッドを獲得したいです」

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