ヨーロッパだより その.2 お国柄の違いが走りにも表れる

ヨーロッパからのレポートです。
現地のドライバーやライダーを見ていると、お国柄というか国民性が走り方にも顕著に表れているように思え興味深いです。

ドイツでは運転も「几帳面」。アウトバーンでも都市近郊では渋滞することがありますが、バイクもすり抜けせず、淡々とクルマの後ろに付いて走っています。
車線は日本より広く、パニア付きでも楽々すり抜けられるのにと思ってしまいますが、こちらではそれがマナー。
その代わり、速度無制限区間では高性能なバイクやクルマは200km/h近くで“普通に”走っています。まさに究極のメリハリですね。

オーストリーもだいたいドイツと同じですが、一般道の流れはかなりハイペースで、チロル地方などは下道でも80km/hから100km/hぐらいは出ている感じ。
ただ、市街地に入ると皆急激にペースを落として、横断歩道で人が待っていると必ず停止するなどマナーは徹底しています。
だいたい街の入口には監視カメラが設置されていて、ごていねいに通過速度まで電光表示で警告してくれるため、ドライバーは自制心を取り戻すことができます。

イタリアは「せっかち」。道は狭いのにけっこう飛ばしていて、ノロノロ走っているとけっこう煽られたり、追い越しも乱暴。で、どんな強面かと運転席をのぞくと、ただのオバちゃんだったりします(笑)。
気候も暖かいせいか、ドイツやオーストリーに比べるとライダーの装備も軽装が目立ちます。

北イタリアからオーストリーにかけての山岳地帯には、世界的に有名なワインディングが連なっていますが、センターラインやガードレールもなく、一歩間違えば正面衝突や断崖絶壁から真っ逆さま・・・という感じの場所も多々あります。

そんなシチュエーションでも現地のライダーたちはお構いなしにスロットルを開けていきますが、よく見ているとライン取りが皆上手なんですね。
対向車がいなければ道幅をワイドに使ってコーナリングするし、安全に追い越しできるときはスパッと抜いていく。
クルマのほうもバイクはそういう乗り物だと承知しているようで、変に絡んだり妨害したりしません。
基本的にリスクは自分持ちですが、互いの運転特性を理解することでリスクコントロールしているように見えます。

ナンバーを見てみると、いろいろな国の人たちが入り混じっているのですがそれぞれが自分のペースで淡々と走っている印象で、その程よい距離感が私にはとても快適に思えました。
違う環境に身を置くことで、はじめて見えてくることも多いですね。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

国産・外車を問わずミニモトからビッグバイクまで、どんなバイクでも乗りこなすモータージャーナリストとして2輪専門誌等で活躍中。
16歳から乗り継いだバイク30台、テストライド経験300台以上。装備や用品、カスタムパーツのテストも数多くこなしてきた。
MFJ公認インストラクター。米国ケビン・シュワンツ・スクール修了。

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