[HONDA] JRR Rd.7 JSB1000は代役参戦の清成龍一が2位に食い込み、秋吉は4位でチェッカー

九州地方唯一の開催となる第7戦オートポリス大会。ここは九州から優秀なライダーが多く輩出されていることからも分かるように、レース熱が高く、熱心なファンが集まることでも有名です。HondaライダーのJSB1000の秋吉耕佑(F.C.C.TSR Honda)は福岡県出身、Honda鈴鹿レーシングチームの徳留和樹は鹿児島県出身、J-GP3の徳留真紀(MuSASHi RT ハルク・プロ)も鹿児島県出身。また、Hondaで活躍するライダーを多く輩出したチーム高武は熊本県にあります。今大会は九州モーターサイクルフェスタと銘打ち、JSB1000、J-GP2、J-GP3の3クラスが開催されました。

事前テストが行われた水曜日に高橋巧(MuSASHi RT ハルクプロ)が転倒して頭部を強打してしまい、右肩を負傷したことで欠場を決めました。代役として同時開催のアジアロードレース選手権(ARRC)に参戦している清成龍一を起用することが木曜日の深夜に正式決定し、清成は金曜日の走行に参加して、参戦することになりました。

予選はノックアウト方式で行われました。最終セッションで加賀山就臣(スズキ)が激しく転倒、右股関節脱きゅう、左足けい骨を骨折し、ヘリコプターで福岡の病院に運ばれ、赤旗が提示されました。再開されたセッションでは中須賀克行(ヤマハ)がポールポジション(PP)を獲得、秋吉は暗くなり雨が落ちそうな空模様をにらみながら、リスクを避け2番手で予選を終えました。代役の清成は3番手につけます。4番手には柳川明(カワサキ)で、上位4台がコースレコードを更新しました。山口辰也(TOHO Racing with MORIWAKI)は5番手につけます。

快晴となった決勝日、ホールショットは秋吉、それを中須賀、清成が追う展開に。秋吉と中須賀が逃げ、少し離れて清成のオーダー。単独4番手に柳川、5番手に山口がつけます。7ラップ目には清成がベストラップを更新しながら中須賀の背後に迫り、その差、1秒を切り、トップ争いは秋吉、中須賀、清成の3台となります。単独4番手に柳川、5番手は山口に。6番手の芹沢太麻樹(カワサキ)が転倒を喫し、徳留和樹が浮上します。終盤にトップ3は接近。ついに16ラップ目に中須賀が秋吉を捕え、前へ出ます。最終ラップの1コーナーで清成が秋吉を捕え、2番手へ浮上。秋吉は清成をマークしますが、コースアウトしてしまい、その間に柳川の先行を許してしまいます。レースは中須賀が優勝を飾り、2位に清成、3位に柳川、4位にコース復帰した秋吉が入りました。5位に山口、6位に徳留和樹が入りました。

J-GP2は野左根航太(ヤマハ)がPP。2番手に浦本修充(MuSASHi RT ハルクプロ)で、上位2台がレコード更新。生形秀之(スズキ)がオープニングラップを制し、2ラップ目には渡辺一樹(カワサキ)、その背後に岩田悟(CLUB PLUS ONE)が続きます。野左根は4ラップ目にトラブルでピットインし、リタイア。浦本はスタートの出遅れから追い上げ、5ラップ目には3番手まで浮上し、反撃を開始します。しかし、7ラップ目にはトラブルでピットイン。トップ渡辺、2番手岩田が激しい争いを繰り広げます。9ラップ目に岩田が首位に立ちましたが、渡辺も離れません。10ラップ目の1コーナーで渡辺が前に、2番手の岩田に高橋英倫(カワサキ)が追いつき、3台のトップ争いへと発展。11ラップ目には高橋が2番手に浮上し、渡辺を追います。3番手岩田、生形、野田弘樹(テルル&イー・モバイル★KoharaRT)も追いつき、トップ争いは5台へと膨れ上がります。岩田、渡辺の激しいトップ争いに生形が加わり、最終ラップの最終コーナーまで抜きつ抜かれつの攻防が続きました。スパートした生形がレースを制し、岩田が2位に。3位高橋、4位渡辺、5位野田で次々にチェッカーを受けました。右大たい骨骨折から復帰の関口太郎(Team TARO PLUS ONE)は最後尾からスタートし、11位でチェッカーを受けました。

J-GP3のPPは山田誓己(Team PLUS ONE & ENDURANCE)がレコードを更新し、今季2度目のPP獲得となりました。2番手に徳留真紀(MuSASHi RT ハルク・プロ)が、3番手に長島哲太(Projectμ7C HARC)がつけました。ホールショットは山田が奪いますが、オープニングラップを制したのは長島。2ラップ目には仲城英幸(Projectμ7C HARC)が首位に立ちます。3ラップ目には長島が首位を奪回。4ラップ目にはファステストラップを叩き出した山田がトップを奪います。トップに山田、2番手の長島、追い上げた徳留が3番手へ浮上し、上位3台が抜け出してトップ集団を形成。セカンド集団は菊池寛幸(Kohara Racing)を先頭に山本剛大(Team NOBBY)、國峰啄磨(JARIRacing+ENDURANCE)、森俊也(Team NOBBY)、スポット参戦の藤井謙汰(F.C.C.TSR Honda)が続きます。山田は首位をキープ、激しい2位争いの徳留、長島のオーダー。9ラップ目で山田がコースアウト、9番手にポジションダウンします。長島が前に出ますが、フロントが流れ、ラインを外したすきをついて、徳留が首位に立ちます。10ラップ目には長島がトップに。11ラップ目は徳留、菊池、山本、長島と順位が目まぐるしく変わります。13ラップ目、長島は2番手へと浮上。3番手は山本となり、この3台がトップ争いを繰り広げます。最終ラップの攻防は激しくスパートした長島が徳留を捕え、首位に立ち、その徳留を山本が捕えたかに見えましたが、最終コーナーを2番手で立ち上がった徳留はコントロールラインで長島の前に出て優勝、2位長島、3位山本となりました。

【コメント】
■清成龍一(JSB1000 2位)
「序盤は離されてしまいましたが、中盤以降、トップ争いに追いつくと欲が出ました。仕掛けたかったのですが、秋吉さんも中須賀さんも速くて、なかなか前に行くことができませんでした。仕掛けきれずに悔しい思いもあります。でも、2位に入り表彰台に立てたことはうれしいです。今年は鈴鹿8時間耐久ロードレースでJSB1000に乗るのは最後と思っていましたので、こういった機会を与えていただいたことに感謝します。高橋巧のケガの回復が早いことを願っています。いい形で巧にバトンタッチできたらうれしいです。本当にありがとうございました」

■岩田悟(J-GP2 2位)
「序盤から激しいトップ争いになり、タイヤのライフがきつい戦いになりました。作戦はなく、とにかく前に出られるときは出るという走りをしました。前戦のSUGOで転倒してしまい、ノーポイントだったので、第一の目標は完走でした。ですので、2位は上出来です。でも、悔しい気持ちもあります。次は優勝を狙います」

■徳留真紀(J-GP3 優勝)
「予選まで、うまくマシンをまとめることができなくて、予選タイムもなんとか出したという状況で、チームがいろいろと対策してくれたのですが、確認することができなくて、仕上がっているのか分からない状況でした。今回は山田誓己の調子がよくてトップを走っていましたが、彼も背負っているものがたくさんあったのか、ミスをしてコースアウト。トップ争いは長島哲太、山本剛大の3台になり、剛大が3番手から仕掛けるといういい位置につけていたので、注意しながら最終ラップの攻防になりました。哲太のリアが流れて、そこを突くことができて勝てました。地元の九州で勝つことは大きな目標でしたから、信じられないくらいにうれしいです」

■長島哲太(J-GP3 2位)
「悔しいです。マシンのアドバンテージもあり、自分なりに組み立ててレースを戦いました。ヘアピンではらんでしまい、リズムを崩したというのはありますが、もう一度、追いついて勝負ができるところまでもっていけました。ラスト2〜3ラップあたりからリアタイヤのライフがつらくなっていたことは感じていましたが、勝負どころでリアが流れ、スピードを乗せることができなくて僅差の2位。これまでのレースの反省を生かして、自分としてはいいレースができたと思っていただけに悔しさも大きいです。次はこんな思いをしないように、さらに気を引きしめて優勝を目指します」

■山本剛大(J-GP3 3位)
「スタートで出遅れてしまいましたが、自分のペースをつかむことができました。トップグループに追いついたのですが、いっぱい、いっぱいでした。仕掛けるポイントを作ることができませんでした。最終ラップの最終コーナーでスリップをうまく使いたかったのですが、思ったよりもスピードが伸びなくて3位でチェッカーでした。次はもっと、積極的に攻めることができるように走ります」

関連記事

編集部おすすめ

  1. 【スズキ GSX-S125】ディテール&試乗インプレッション:外観、装備編 GSXのD…
  2. お気に入りの愛車だけど、「もう少しだけパワーがあれば最高なんだけどなぁ」なんてライダーの悩み…
  3. インディアンモーターサイクルの輸入元であるホワイトハウスオートモービルは、現在正規販売店店頭…
  4. 今回はウェビックで販売している、意外と知られていない変わり種商品をご紹介します。 その名も…
ページ上部へ戻る