[HONDA] SBK Rd.12 レイ、第2レースで4位 青山博一は両レースでポイントを獲得する

3日間通して好天に恵まれた第12戦ドイツ大会決勝は、両レースともに激しい戦いとなり、転倒者が続出するレースとなりました。

第1レースは、スタートして3周目にカルロス・チェカ(ドゥカティ)が1コーナーで転倒し、再スタートに。その転倒を辛うじて回避することに成功したジョナサン・レイ(Honda World Superbike Team)も、その周回の6コーナーで転倒してリタイアとなりました。

それ以降も、ミッシェル・ファブリッツオ(BMW)、デイビッド・ジュリアーノ(ドゥカティ)、総合首位のマルコ・メランドリ(BMW)、そして、ロリス・バズ(カワサキ)と、レイとともに表彰台、優勝を狙える選手たちが次々と転倒する波乱の展開になりました。この厳しいレースで、予選19番手からスタートした青山博一(Honda World Superbike Team)が、オープニングラップ17番手から着実に順位を上げて10位でフィニッシュしました。

第1レースは、気温24℃、路面温度35℃というコンディションでしたが、第2レースは、気温は25℃とそれほど上がらずも、強い日差しのために路面温度が47℃まで上昇、タイヤに厳しいレースとなりました。

その中で、第1レースの雪辱に闘志を燃やしたレイは、オープニングラップ4番手から、大集団になったセカンドグループをリードします。レース中盤には、レイとトム・サイクス(カワサキ)、ユージェーヌ・ラバティ(アプリリア)、レオン・キャミア(スズキ)、そしてチェカの5台によるし烈な2位争いとなりました。

その中から、ラバティとキャミアが抜け出します。トップを走るのはチャズ・デイビス(アプリリア)で、終盤になってもペースは落ちず、そのまま独走で優勝。2位にラバティ、3位にキャミアと続き、サイクスとチェカの追撃を振りきったレイが4位でチェッカーを受けました。

今大会は、2年ぶり3回目のドイツ大会制覇の期待が寄せられましたが、惜しくも表彰台に立つことはできませんでした。しかし、ファイトあふれるレイの走りに、ニュルブルクリンクの観客から大きな拍手が送られました。厳しいコンディションとなった第2レースも、再スタートして13位に入ったマックス・ビアッジ(アプリリア)や、メランドリ、レオン・ハスラム(BMW)と、上位を狙う選手たちの転倒が続きました。

青山博一は、路面温度の上昇とタイヤのグリップ不足に苦しみ、思うようにペースを上げられず15位でしたが、両レースでポイントを獲得しました。

スーパースポーツ世界選手権(WSS)は、今季5度目のポールポジションを獲得したジュール・クルーゼル(PTR Honda)、2番手から決勝に挑んだサム・ロース(Bogdanka PTR Honda)、3番手のブロック・パークス(Ten Kate Racing Products)と、4番手のケナン・ソフォーグル(カワサキ)、5番手のファビアン・フォーレ(カワサキ)の5台の優勝争いとなり、集団をリードしたソフォーグルが優勝、クルーゼルが2位、フォーレが3位、パークスが4位という結果でした。

ロースは3番手を走行していた終盤に転倒、再スタートを切って5度でした。その後、5位でフィニッシュしたウラジミール・レオーノフ(ヤマハ)が失格となり13位へと順位を上げました。そのほかのCBR600RR勢は、ガボール・タルマクシ(PRORACE)が6位、ローナン・クォーンビー(PTR Honda)が9位でフィニッシュしました。

【コメント】
■ジョナサン・レイ(スーパーバイク リタイア/4位)
「フラストレーションがたまる一日となりました。第1レースでは、トップ5でフィニッシュできるペースがあったのですが、コーナーでミスをしてしまいました。データを見ると、遅いスピードで入っているのに、前の周より少しマシンを寝かせすぎていました。変な転倒でしたが、完全に自分のミスです。第2レースは、途中まではよかったのですが、後半はペースを上げることができませんでした。前を走るライダーが2人転倒したのでポジションを上げられましたが、もっとペースを上げられるようなセットアップに取り組まなければならないと痛感しました。車体はおおよそいい状態に仕上がっていますが、コーナー出口のドライバビリティ、特にタイヤのパフォーマンスが落ちたときの加速がトップスピードに影響しています。ポジティブな週末ではありましたが、みんな一生懸命ピットで働いてくれたのに、よい結果につなぐことができませんでした。それがフラストレーションがたまってしまった原因です。昨夜、腹痛でちゃんと寝られなかったことも、レースに影響したかも知れません」

■青山博一(スーパーバイク 10位/15位)
「今シーズン抱えている問題に今日は苦しみました。コーナーの出口で思うようにスロットルを開けられませんでした。第1レースも第2レースも同じ問題でしたが、第2レースは、路面温度も上がり、一段と厳しい走りを強いられました。今日はたくさんのライダーが転倒する難しいレースになりましたが、10位でフィニッシュすることができてよかったと思います。初めて経験するニュルブルクリンクでしたが、毎セッション、前進することができました。満足できる走り、リザルトを残すことはできませんでしたが、次のポルトガルに向けてたくさんのデータを得ることができました。残り2戦、初めてのサーキットが続きます。厳しいレースになると思いますが全力を尽くしたいと思います」

■ジュール・クルーゼル(スーパースポ−ツ 2位)
「ケナン(ソフォーグル)ととてもいい戦いができましたし、僅差の2位でフィニッシュができて、とてもうれしいです。彼は今日も強いだろうということは分かっていましたし、その通りのレースになりましたが、最後の最後まで彼と戦うことができて満足しています。優勝争いができるマシンを用意してくれたPTR Hondaに感謝したいです。今回は勝てませんでしたが、残り2戦では、優勝を狙っていきたいし、みんなに喜んでもらえるリザルトで、シーズンを終えられるようにしたいと思っています」

■ブロック・パークス(スーパースポーツ 4位)
「前のライダーたちと一緒にバトルしたいと思っていました。スタートもよくて、彼らと一緒に走ることができたのですが、ついていくのがやっとの状態でした。なにかが足りなかったし、コーナーではスピードをキープするのが難しかったです。終盤は、集団から後れて孤独なレースとなりました。限界までプッシュしたかったのですが、それができる状態ではありませんでした」

■ガボール・タルマクシ(スーパースポーツ 6位)
「自己ベストのレースとなり、いい一日になりました。予選は2列目7番手。決勝は6位。レースウイークを通じてすばらしい結果となりました。毎戦、マシンの状態がよくなっていくので、とてもうれしいです。まだあと2戦あるので、もっとよい結果を残したいです」

■サム・ロース(スーパースポーツ 13位)
「大きな問題ではありませんでしたが、今週末は小さな課題をずっと抱えていました。そのため、なにかが足りないレースでした。そのような状況の中で、決勝レースはベストを尽くせたと思います。今日は大事なレースだったのに、大きなミスをしてしまい、腹が立っています。チームには申し訳ない気持ちで一杯です。残り2レースは、勝てるようにがんばりたいです。次はポルティマオ、ここは大好きなサーキットなので、いい結果を残したいと思っています」

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