[HONDA] SBK Rd.12 レイ5番手から今季3勝目を狙う。青山博一は19番手。

第12戦ドイツ大会が9月7日、フランクフルトの西約170km、ケルンの南約80kmに位置するニュルブルクリンクで開幕しました。7日はフリー走行と予選、8日はフリー走行と予選、そして上位16台によるスーパーポールが行われました。今大会は開幕前日から、連日青空が広がる絶好のコンディションとなりました。

ニュルブルクリンクは、1998年に初めてスーパーバイク世界選手権が開催されて、99年までの2年間行われました。その後、ドイツ大会はホッケンハイム、オーシャスレーベン、ラウシッツリンクとサーキットを移し、2008年にニュルブルクリンクがドイツ大会の舞台として復活しました。

ニュルブルクリンクは、アップダウンに富んだ一周5.137kmのテクニカルコース。09年にWSBフル参戦を果たしたジョナサン・レイ(Honda World Superbike Team)は、このサーキットですばらしい成績を残してきました。09年は4位と優勝。10年は優勝と2位。昨年は、ケガから復帰する大会となり、体調が万全ではなく4位と11位でしたが、過去3年で2勝を含む3回の表彰台に立ってきました。今年は体調も万全で、2年ぶり3回目の優勝が期待されます。

前戦ロシア大会では、両レースともに表彰台争いに加わりましたが、第1レースはシフトミスで痛恨の転倒、第2レースは他者の転倒に巻き込まれて転倒、再スタートして7位という悔しいレースに終わりました。この大会終了後、ロードレース世界選手権(WGP)のMotoGPクラスに参戦するケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)がケガのために欠場することになり、ストーナーの代役としてレイが出場することになりました。そのため、ロシア大会決勝の翌日には、チェコのブルノで行われたMotoGPクラスの合同テストに参加。今大会開幕直前にも、スペインのアラゴンで2日間の合同テストに参加するハードスケジュールとなりました。

しかし、MotoGPクラスに参戦するチャンスをつかみ、テストに参加したことでモチベーションの高いレイは、気合の入った走りを見せました。初日は、MotoGPマシンからの乗り換えに苦労することが予想されましたが、「このサーキットは大好きなコース。スーパーバイクからMotoGPマシンに乗り換えるより、MotoGPマシンからスーパーバイクの乗り換えの方が楽」と闘志満々。フリー走行で4番手につけると午後の予選でも7番手。トップタイムをマークしたカルロス・チェカ(ドゥカティ)から1秒差以内に8台という接戦の中で好調なスタートを切りました。

2日目の予選では、さらにタイムを上げて予選総合でトップに浮上。その後に行われたフリー走行でも僅差の3番手と上々の仕上がりを見せます。そして、上位16台で繰り広げられたスーパーポールでは着実な走りでSP3に進出し、トップから0.445秒差で5番手につけました。2列目から決勝に挑むレイ。今季3勝目に向けて万全の状態を作ることに成功しました。

前戦ロシア大会で、初のスーパーポール進出を果たした青山博一(Honda World Superbike Team)は、2戦連続スーパーポール進出と今季ベストリザルト獲得に闘志を燃やしましたが、初めて経験するニュルブルクリンクの攻略にやや苦戦。初日20番手、2日目2回目の予選では1秒以上タイムを短縮しますが、19番手に終わり、スーパーポール進出を果たすことはできませんでした。しかし、その後に行われたフリー走行では、予選タイムを短縮して13番手に浮上。トップグループとのタイムも短縮し、決勝に向けて期待をつなぎました。

スーパースポーツ世界選手権(WSS)は、ジュール・クルーゼル(PTR Honda)が、3戦連続となる今季5回目のポールポジション(PP)を獲得しました。初日2番手につけたクルーゼルは、初日より気温も路面温度も上昇した厳しい条件の中でタイムを短縮することに成功します。今季10戦を戦い、2勝を含む5回の表彰台で総合2位のクルーゼルは、総合首位のケナン・ソフォーグル(カワサキ)と33点差。残り3戦での逆転に闘志を燃やしています。初日トップタイムのサム・ロース(Bogdanka PTR Honda)は、2日目の予選でタイムを更新できず2番手へとポジションを落としましたが、クルーゼルと互角の仕上がり。ロースもソフォーグルと35点差だけに、残り3戦での逆転チャンピオンに闘志に気合を入れています。

【コメント】
■ジョナサン・レイ(スーパーバイク 5番手)
「今日はいいペースで走れたし、順調な一日でした。しかし、予選タイヤでアタックしたときのエンジンのマッピングが思ったよりスムーズすぎて、タイヤのパフォーマンスを使いこなせませんでした。とはいっても、全体的にマシンはそれほど悪くないし、明らかにいい戦いができると思っています。明日のウオームアップでは、レースペースをあとコンマ数秒速くするためにいくつか試したいことがあります。いままでより、楽しんで走ることができると思います。このサーキットは好きですが、明日のレースは長くて厳しい戦いになると思います。5番グリッドというポジションは悪くないし、明日はタイヤをどう使うかが重要になります。タイヤのパフォーマンスが落ちたときにペースをカバーできるようにしなければならないし、最後の数周が非常に重要になります」

■青山博一(スーパーバイク 19番手)
「昨日から約2秒タイムを短縮しましたが、全体的にペースが上がり、スーパーポールに進出することができませんでした。ここは初めて走るサーキットなので、まだまだタイムを上げることができると思っています。しかし、グリッドがよくないので、1コーナーの進入は慎重にいかなければなりません。スタートした後の1コーナーはパスするチャンスがたくさんあるので、それを生かしたいと思います。レースは20周と長いので、ウオームアップでいくつかチェックしてマシンをもう少し調整したいです。そうすればレースへ向けていい状態を作れると思います」

■ジュール・クルーゼル(スーパースポーツ ポールポジション)
「初めて走るサーキットでしたが、思ったよりも順調に攻略できてよかったと思います。明日はケナンが、ロシアの時のようにかなりプッシュしてくると思うので、ウオームアップでさらにセットアップを進めたいと思っています。とにかく明日の決勝は表彰台に立つこと。チャンスがあれば優勝を狙って行きたいし、ベストを尽くしたいと思っています」

■サム・ロース(スーパースポーツ 2番手)
「とてもいい一日でした。マシンの状態はいいし、ペースもよかった。明日のレースは、いつものように僕とジュールとケナンの戦いになると思うので、ウオームアップで最後の調整をして挑みたいです。今日はポールポジションを狙うことよりも、セットアップを進めることに集中しました。一発のタイムよりもレースのペースをよくする方が大事だと思ったからです。リラックスしているし、明日は落ち着いてレースに挑みたいと思っています」

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