[HONDA] MotoGP Rd.12 ペドロサ2連勝。今季3勝目を達成

インディアナポリスGPからの連戦となった第12戦チェコGPは、予選3番手から好スタートを切り、レース中盤に首位に立ったダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が優勝しました。インディアナポリスGPから2連勝を達成したペドロサは、これで今季3勝目を達成。今大会2位で総合首位のホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)とのポイント差を、18点から13点とし、念願のチャンピオン獲得に一歩前進しました。

ペドロサは今大会、インディアナポリスGPからの好調をキープし、フリー走行ではライバルを圧倒する速さを見せました。しかし、予選では痛恨の転倒を喫し、リズムを崩して3番手。2戦連続のポールポジション(PP)を逃して、やや不安を抱える決勝となりました。しかし、ウエットコンディションで行われたウオームアップで好調を確認。そして、ドライコンディションで行われた決勝では、ロレンソとマッチレースを繰り広げ、最終ラップに一度は首位を譲りますが、最終コーナーの攻防で逆転しました。

第10戦アメリカGPは、エンジン、車体ともに一新されたニューマシンで3位に入り、セットアップが進んだ第11戦インディアナポリスGPでは同サーキットで自身2度目の優勝。今大会は最高峰クラスでブルノ初優勝を達成し、125cc、250ccに続いて3クラス制覇となりました。

その後方では、予選7番手から決勝に挑んだステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)が、オープニングラップ7番手から、5周目にアルバロ・バウティスタ(Team San Carlo Honda Gresini)を抜いて6番手に浮上。9周目にはバレンティーノ・ロッシ(ドゥカティ)をかわして5番手に浮上すると、そのまま後続を引き離してフィニッシュしました。予選8番手からスタートし、ブラドル、ロッシと5番手争いのグループを形成したバウティスタは、中盤にロッシをかわし、ブラドルを視野に入れながら6位でチェッカーを受けました。

CRTマシンで出場のミケーレ・ピロ(Team San Carlo Honda Gresini)は、予選14番手から決勝も14位でフィニッシュ。5戦ぶりの完走でポイントを獲得しました。

Moto2クラスは、マルク・マルケス(Team CatalunyaCaixa Repsol)、トーマス・ルティ(Interwetten-Paddock)、ポル・エスパルガロ(Pons 40 HP Tuenti)、アンドレア・イアンノーネ(Speed Master)の4選手がトップグループを形成。し烈な優勝争いとなりましたが、終始2番手を走行し、ラスト3周で首位に浮上したマルケスが今季6勝目を達成しました。好スタートを切って終盤までトップを走ったルティが2位。エスパルガロ、イアンノーネが僅差で続きました。トップ4台の差は、わずか0.510秒という厳しい戦いでした。

予選7番手から上位入賞が期待された中上貴晶(Italtrans Racing Team)は、チャタリングに苦しんで17位。予選22番手から決勝に挑んだ高橋裕紀(NGM Mobile Forward Racing)も、車体のセッティングが決まらず18位でした。

Moto3クラスは、ウエットからドライへと路面が変化する難しい戦いとなり、ジョナス・フォルガー(KALEX KTM)が優勝。5台で繰り広げられたし烈な2位争いの中で、マーベリック・ビニャーレス(Blusens Avintia)は4位。アレックス・リンス(Estrella Galicia 0,0)が5位。終盤まで2番手を走行したヤコブ・コーンフェール(Redox-Ongetta-Centro Seta)が6位でフィニッシュしました。予選30番手から決勝に挑んだ藤井謙汰(Technomag-CIP-TSR)は26位でした。

【コメント】
■ダニ・ペドロサ(MotoGP 優勝)
「今日のレースは、これまで経験した中で最高のレースの一つになりました。大きなギャップを作って勝つのは、いつもうれしいですが、今日のようなバトルを制すのは最高の気分です。最終ラップは難しかったです。ホルヘ(ロレンソ)は中盤セクションでとても速かったですし、彼が近くにいるのはエンジンの音で知っていました。差はありませんでしたし、絶対に彼はパスしてくるだろうと思っていました。実際に、あの左コーナーではいつもより少しはらんだのですが、すぐに彼が入ってきました。残り半周でしたし、少しナーバスになりました。でもコースの終盤は僕が強かったですし、上り坂で最高の走りをしたら、その先の最終コーナーでは彼の隣に並ぶことができました。そして、コーナーでサイド・バイ・サイドになり、僕は自分のラインを保つことができて優勝することができました。信じられない気分です。この勝利はチームのみんなにも喜んでもらえると思います。今日は父親の誕生日なので、父のためにもうれしいです。チャンピオンシップでは、この勢いをキープしなければいけません。ホルヘはとても強く安定しています。シーズンの終盤に向けて、明日のテストは重要になります。明日も全力で取り組みます」

■ステファン・ブラドル(MotoGP 5位)
「今日の5位はかなりうれしいですね。今回はいろいろセットアップに苦労しましたが、最終的にいいレースのセットアップを見つけることができました。昨日は思ったようにプッシュできず、今朝のウオームアップもウエットだったので、ほぼぶっつけ本番になりました。でも、チームはすばらしい仕事をしてくれたので自信を持って走れましたし、モチベーションも高かったです。いいスタートが切れたのですが、前にいた(バレンティーノ)ロッシのエキゾーストから煙が出て、オイルがバイザーに掛かりました。なにかエンジンに問題があるだろうと思い、そこで少しタイムをロスしました。(ベン)スピーズ(ヤマハ)もスローダウンしました。その後、(アルバロ)バウティスタが僕をオーバーテイクしていったのですが、それからリズムを取り戻すことができました。何周かかけてバウティスタとロッシをパスし、自分のレースをしました。僕の後ろのライダーたちよりスピードがありましたし、力強いレースができました。クルーの集中力と努力に感謝したいです」

■アルバロ・バウティスタ(MotoGP 6位)
「今日の結果に満足はしていません。昨日から今日にかけてコンディションが変わり、フロントエンドのチャタリングが増え、何度か転倒しそうになりました。またリアにも問題があり、かなりスライドしました。まるでハードタイヤを履いてレースをしているようでした。思ったようにプッシュできなかったので残念です。明日はテストがありますので、この問題を解決できることを願っています」

■ミケーレ・ピロ(MotoGP 14位)
「よかったことは、5レースぶりに完走できたことです。それ以外はあまりいいことはありませんでした。マシンの問題は多く、この状況を改善できることを願っています。そして、いい形でシーズンを終えたいです」

■中本修平|HRCチーム代表
「ダニは、予選でチャタリングが出て3番手に終わりましたが、決勝ではホルヘとの厳しいバトルを制して優勝することができました。最終ラップに、ダニが抜かれたときは、厳しいかなと思いました。しかし、最後に抜き返して勝ってくれました。ダニがこんな形で勝つのは初めてだと思いますし、これからのレースがとても楽しみになりました。月曜日はテストがあります。さらに、いい状態を作るためにテストに全力を尽くします」

■マルク・マルケス(Moto2 優勝)
「昨日のプラクティスはとても快適でした。レースに向けて準備ができていると思いましたし、そして前に出られると思っていました。皆が同じようなペースになり、だれも逃げきれないと思いましたが、その通りになりました。今日はグリップが足りませんでしたが、快適に走ることができました。ペースは思っていたよりも遅かったので、終盤に向けてプランを練ることができました。残り3周は100%の力を出して前に出ました。そして最終ラップではすべての可能性を閉じて優勝することができました。いつもとは違う戦略でした。このサーキットは僕にとっては難しいサーキットの一つでしたので、うれしい優勝でした」

■トーマス・ルティ(Moto2 2位)
「レースのほとんどをリードしながら、優勝できなかったのでフラストレーションがたまりました。でも結果はいいですし、チームもいい仕事をしてくれたのでうれしいです。僕の計画は、だれにもパスされずトップを維持することでした。そして自分のリズムを維持して、タイヤを温存してレース終盤に備えることでした。マルクがパスしてきて、彼は逃げきろうとしていましたが、僕は彼についていくことができました。コーナーでは僕の方が速かったと思います。でも彼のマシンはとても速くて、攻めることができませんでした」

■ポル・エスパルガロ(Moto2 3位)
「最後の数周は前の2人についていこうと一生懸命プッシュしましたが、それは不可能でした。レース中盤までは彼らについていくことができましたが、最後の最後でペースをキープできませんでした。とにかく3位はそれほど悪くないですが、たくさんのことを改善しなければならないと思いました。スッターと戦うためには、そのうちの一つ、エアロダイナミクスをよくしなければならないかもしれません」

■中上貴晶(Moto2 17位)
「予選7番手からスタートもよくて、1周目に6番手につけられました。しかし、チャタリングがひどくてペースを上げられませんでした。予選まではフロントのチャタリングに苦しんできましたが、決勝はリアもひどくて、どうにもなりませんでした。フロントもリアも跳ねるのでコントロールするのが難しくて、チェッカーを受けるのが精一杯でした。レースを終えたあと、マシンをチェックしましたが、リアのスイングアームにクラックが入っていて、それが原因だったようです。ついてないというか、悔しいレースでした。次のサンマリノGPはイタリアですので、チームも気合が入っています。今回の問題点をしっかり解消して挑みたいと思います」

■高橋裕紀(Moto2 18位)
「グリッドが悪いのでスタートが難しく、今回も混戦の中でもまれてしまいました。それでポジションを落とし、一周目は24番手でした。その後、2〜3台抜いたのですが、チャタリングがひどく、ペースを上げることができず、18位でフィニッシュするのがやっとでした。インディアナポリスGPから、またフロントのフィーリングがおかしくて、前を走る大集団についていきたかったのですが、じりじりと遅れてしまいました。それで、何が悪いのかいろいろ試してみたのですが、データからも、フロントフォークがおかしいことがはっきりしました」

■マーベリック・ビニャーレス(Moto3 4位)
「もっといい結果を出せたかもしれません。しかし、序盤は路面が濡れていましたので、落ち着いていかなければなりませんでした。序盤は(サンドロ)コルテセ(KTM)についていくことに集中しました。しかし、少しパワーが足りず、スリップに入ることができませんでした。全力を尽くしましたが、彼をパスできませんでした。ドライになった最後は、ペースを上げることができましたし、同じようなコンディションだったドイツでは17位でしたので、今回の結果はうれしいです。またウエットでの自信を取り戻すことができました。次は勝てるようにがんばります」

■アレックス・リンス(Moto3 5位)
「グリッドにいたときはとても難しいレースになると思いました。タイヤチョイスが難しく、少しナーバスになりました。でもレースが始まったら少し落ち着いて走ることができました。いいスタートが切れましたし、プッシュすることができました。そして5位になることができました。表彰台には立てませんでしたが、この結果はうれしいです。チームとスポンサーのサポートに感謝したいです」

■ヤコブ・コーンフェール(Moto3 6位)
「序盤の路面では、フィーリングは完ぺきでした。しかし、路面が乾いてきた終盤は、ドライセッティングで走っていた選手たちのペースの方が速くて、追いつかれてしまいました。一生懸命プッシュしましたが、彼らはどんどん近づいてきました。最終シケインでは、アレックス・リンスと戦うことが精一杯でした。表彰台に立てませんでしたが、ずっと2位で走ることができたことには驚いています。10ポイントを獲得できて、とてもうれしいです。トップ10での戦いに戻ることができたことは、とてもポジティブなことです。このレースに来てくれたすべてのファンとスポンサーに感謝したいです。彼らの応援が毎周聞こえました。とてもいい気持ちでした」

■藤井謙汰(Moto3 26位)
「ウエットコンディションになった朝のウオームアップは、まずまずの走りができました。決勝もウエットなら、ドライよりはいいレースができたと思います。決勝は、ウエットからドライになっていくコンディションで、スリックタイヤでスタートして、序盤は思ったようにペースを上げられませんでした。コーナーの進入も立ち上がりもうまくいかず、集団から離れてしまいました。序盤は、(ニッコロ)アントネッリ(San Carlo Gresini Moto3)と一緒に走れたので、ついていけたらと思いました」

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