[HONDA] JRR Rd.6 JSB1000は秋吉耕佑がコースアウトするも4位でチェッカー

夏休み明けの第6戦SUGO大会はJSB1000、ST600、J-GP2、J-GP3の全クラスがそろってのレースとなりました。後半戦への突入となり、大事な一戦となります。鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)で優勝を飾った秋吉耕佑(F.C.C.TSR Honda)は、全日本ロードレース選手権の復帰レースとなりました。秋吉は鈴鹿8耐優勝の勢いのまま、前半戦をケガで出ることのできなかったうっぷんを、勝利することで晴らそうと挑みます。鈴鹿8耐では、優勝候補ながら勝利することのできなかった高橋巧(MuSASHi RT ハルクプロ)は、そのリベンジを込めて勝利を狙います。ランキング2位の高橋にとっては、タイトル争いの上でも重要なレースとなります。また、鈴鹿8耐で2位入賞の快挙を成し遂げた山口辰也(TOHO Racing with MORIWAKI)も上位進出を狙います。

金曜日に行われた午前のフリー走行で、秋吉がトラブルにより、馬の背コーナーでリアからスリップダウン。開幕戦のフリー走行で痛めていた左大たい骨部分を再び痛めたことが心配されましたが、午後の走行で総合2番手タイムを記録。高橋はセッティングを詰めながらの走行で4番手となりました。土曜日の午後に行われた予選は、ノックアウト方式で争われ、ポールポジション(PP)は、中須賀克行(ヤマハ)となり、秋吉は3番手、高橋は4番手、山口は6番グリッドを獲得しました。

決勝スタート時にシグナルトラブルでレースディレイ、1周減算の24周のレースとなり、日章旗によってのスタートとなりました。ホールショットは加賀山就臣(スズキ)、それを秋吉が馬の背でかわし、トップ浮上。2位争いは加賀山と中須賀。中須賀は2ラップ目にSPインで加賀山をかわし、2番手に浮上しました。加賀山、柳川明(カワサキ)、高橋、山口が、秋吉を追う展開。秋吉は1分27秒台にタイムアップして逃げるも、中須賀も27秒台にペースアップし、突き放すことができません。

トップ2台が逃げる展開となり、2秒後方から加賀山、柳川、高橋、山口がセカンド集団を形成します。そこから加賀山が抜け出し、トップグループとのビハインドを削り、7ラップ目にはトップ2台に追いつき、3台の首位争いとなります。高橋は4番手の柳川に接近しますが、12ラップ目のハイポイント付近でスローダウンしてしまい、そのままピットへと向かいました。マシンを修復しコースイン、最後尾でコース復帰します。

さらに首位を走っていた秋吉は、16ラップ目の馬の背でコースアウトしてしまい、4番手でコース復帰して追撃しますが、3番手柳川との差は約10秒と、大きく届かず4位でチェッカーを受けました。優勝は加賀山、2位に中須賀、3位柳川となりました。高橋は17位でレースを終えました。

ST600には鈴鹿8耐に参戦したアズラン・シャー・カマルザマン(BOON SIEW HONDA RACING MALAYSIA)がスポット参戦し、予選12番手となりました。PPは岩崎哲朗(カワサキ)。7番手に渡辺一馬(Kohara Racing)。10番手に小林龍太(MuSASHi RT ハルクプロ)が僅差でつけました。手島雄介(CLUB PLUS ONE)は15番グリッドからのスタートになります。

決勝ホールショットはデチャ・クライサルト(ヤマハ)で、岩崎、津田拓也(スズキ)に、チャロンポン・ポラマイ(ヤマハ)が追う展開。オープニングラップはクライサルト、岩崎、津田、ポラマイ、横江竜司(ヤマハ)、小林、中冨伸一(ヤマハ)、渡辺、アズランのオーダー。5ラップ目に岩崎がトップに浮上、クライサルト、津田、ポラマイ、小林、中冨がトップ争いを繰り広げます。渡辺は8番手から追い上げていましたが、転倒してしまいます。小林は首位争いにがっちりと食い込み、上位を狙います。トップ10台はコンマ差にひしめき、数珠つなぎとなって周回を重ね、コーナーで激しく順位を入れ替えます。その争いから10ラップ目、馬の背コーナーで小林が弾かれるように転倒してしまいます。岩崎は初優勝に向けて周回を重ねますが、最終ラップのシケインで痛恨の転倒、再スタートで5位となりました。優勝はクライサルトで、僅差で中冨が2位。3位には追い上げた井筒仁康(カワサキ)が入りました。Honda勢トップは6位に入ったアズランという結果になりました。

J-GP2はランキングトップの関口太郎(Team TARO PLUS ONE)が事前テストで転倒、右大たい骨を骨折してしまいました。以前にケガをしたところと同じ個所を痛めることになり、早期の復帰を目指し、治療のため欠場。PPは野佐根航汰(ヤマハ)。浦本修充(MuSASHi RT ハルクプロ)は3番手でフロントローを獲得し、勝利を狙います。野田弘樹(テルル&イー・モバイル★KoharaRT)は9番手、岩田悟(CLUB PLUS ONE)は11番手からの追い上げとなります。

決勝スタートと同時に飛び出したのは中本郡(ヤマハ)で、浦本は出遅れて5番手からの追い上げとなります。中本、渡辺一樹(カワサキ)、高橋英倫(カワサキ)、野佐根、浦本、岩田の6台がトップ集団を形成。4ラップ目には渡辺、5ラップ目には岩田がトップに浮上し、引き離そうとしますが、6ラップ目には生形秀之(スズキ)がトップを奪い、目まぐるしくポジションが入れ替わります。8ラップ目には野佐根がトップに立ち、生形、浦本、岩田の4台がトップ争いを繰り広げます。浦本は10ラップ目には2番手に浮上し、野佐根の背後に迫り、馬の背コーナーで前に出ますが、野佐根は浦本から再度トップを奪います。トップ争いは野佐根、浦本に絞られます。3位争いは生形、岩田で争われますが、岩田がハイポイントで転倒、戦列を離れます。野佐根は32秒台にペースアップし、そのまま優勝。浦本は2位となりました。3位には生形が入りました。

J-GP3のPPは長島哲太(Projectμ7C HARC)。長島は1分33秒658で、ただ一人33秒台を記録しました。2番手の山田誓己(Team PLUS ONE & ENDURANCE)が1分34秒台、森俊也(Team NOBBY)、徳留真紀(MuSASHi RTハルクプロ)、仲城英幸(Projectμ7C HARC)、亀井雄大(18 GARAGE RACING TEAM)までが1分35秒台を記録し、従来のレコードタイムを破って更新しました。

ホールショットは長島、それを山田が追い、山田はオープニングラップのシケインで前に出ますが、コントロールラインでは長島が先行。2台のトップ争いの後方では、仲城と山本剛大(Team NOBBY)が3位争いを繰り広げます。5位争いは森と、予選でトラブルがあってアタックのタイミングを逃し、予選10番手から追い上げた國峰啄磨(JARIRacing+ENDURANCE)。さらに徳留、菊池寛幸(Kohara Racing)、亀井雄大(18 GARAGE RACING TEAM)が7番手争いを展開します。長島は独走態勢を築き、山田は仲城、山本との2位争いへと飲み込まれていきます。その争いから15ラップ目のシケインで山本が転倒、山田と仲城の争いへと絞られます。國峰と森の戦いは激しくなり、ポジションを入れ替えながら周回を重ねます。その後方の争いから亀井が遅れ、徳留と菊池のベテラン勢の争いとなりました。長島は2位以下に10秒以上のビハインドを築いての独走優勝で、今季2勝目を飾りました。2位争いは山田が制し、仲城が3位に入って表彰台に上りました。4位は國峰、5位に森となりました。6位争いは徳留が競り勝ち、菊池は7位でチェッカーを受けました。

また、2011年東京運動記者クラブのモータースポーツ分科会で選出された表彰選手に対してのトロフィーの授与が、スポーツランドSUGOで行われました。最優秀選手賞は、インディカー・シリーズで日本人初のPPを獲得し、東日本大震災支援活動に尽力した佐藤琢磨。優秀選手賞は、SUPER GTシリーズで、GT300クラスとGT500クラスを2年連続で制覇した柳田真孝。伊藤真一は特別賞を受賞しました。国内で活躍する選手に贈られるのは初の栄誉で、鈴鹿8時間耐久で4度(最多優勝記録タイ)の優勝や、東日本大震災で宮城県角田市出身の伊藤自身も被災しながら、被災者の支援活動を続けていることなどが評価されました。伊藤は全日本ロードレース選手権のHondaライダーのアドバイザーとして後進を指導。地方選手権の2輪レースに参戦、4輪のスーパー耐久にも参戦と、レース活動は継続しており、受賞を名誉なことと喜び、「今後もモータースポーツとの関わりを深めていきたい」と語りました。

【コメント】
■秋吉耕佑(JSB1000 4位)
「久しぶりに全日本での優勝を目指して参戦しましたが、初日と同じようなトラブルでコースアウトしてしまいました。転倒しないように耐えるのが精一杯で、コース復帰してから前を目指しましたが、4位となりました。応援してくれたファンに申しわけなく思っています」

■アズラン・シャー・カマルザマン(ST600 6位)
「僕にとって初めての全日本へのトライでした。SUGOはハイスピードコースで攻略が難しく感じました。ですが、鈴鹿8耐と同じように勉強になることがたくさんあり、走ることができたことに感謝しています。次はアジアロードレース選手権でオートポリスに参戦します。そこで上位に入れるようにがんばりたいです。最終戦の鈴鹿にも参戦予定ですので、今回の経験を生かしたいと思っています」

■浦本修充(J-GP2 2位)
「筑波、もてぎと転倒してしまい、チームに迷惑をかけてしまいました。なので、ここで優勝を飾りたかったのですが2位でした。これが、自分の今の実力なのだと受け止めています。まだ、自分の思いきりのいい走りができていないので、次のオートポリスまでには、その課題をクリアして挑みたいと思います。ポイントを獲得できたのでタイトルの可能性を持てたことはうれしいです。チャンピオン獲得に向けて精一杯がんばりたいと思います。野佐根航汰選手(ヤマハ)とはミニバイク時代からのライバルで、航汰に負けたのは本当に悔しいです。でも、同時にすがすがしい気持ちもあります。今度は負けないようにしっかり気持ちを入れ替えて勝負したいと思います」

■長島哲太(J-GP3 優勝)
「事前テストで、スペイン選手権を走っている渡辺陽向選手が参加して33秒台を出して、自分は34秒台でしたので、なんとかタイムアップするためにセッティングや走り方を考えました。予選ではレコードを更新して33秒台を出すことができました。陽向選手のタイムを超えることができたのは素直にうれしいです。決勝を走りだしたら、予選までとフィーリングが違い1分32秒台を狙い、33秒台でラップしたいという目標には届きませんでした。ですが、苦手なスタートもこれまでで一番というくらいに決まり、ホールショットが取れました。そこから、(山田)誓己選手とのバトルになり、ちょっと焦りましたが、引き離すことができました。次戦のオートポリスではしっかりとアベレージを上げてレベルアップしていきたいです」

■山田誓己(J-GP3 2位)
「決勝の20ラップは長く、タイヤのライフを維持するためのペース配分が難しく、僕だけではなく、みんなも厳しかったと思いますが、辛いレースになりました。後半戦のSUGOに合わせてマシンを見直し、それに乗ったのが金曜日という状況だったこともあり、予選では目標タイムに届きませんでした。序盤はトップ争いができましたが、後半は後ろから仲城さんが来ていることがボードで分かっていましたので、2位争いに切り替えました。一度は抜かれてしまいましたが、仲城さんがミスをしたので抜いて、35秒台にペースアップして2位になることができました。次は優勝を狙います」

■仲城英幸(J-GP3 3位)
「事前テストでスペイン選手権の渡辺陽向選手と走り、自分なりにマシンも走りも変えてみたのですが、なかなか、これまでのスタイルを変えるのには時間がかかりました。決勝では、朝の路面温度が低かったので、予選までのタイヤから変更したことで足回りが変わり、序盤にペースを上げることができませんでしたが、(山田)誓己選手に追いついたので、チームで1-2を決めたいと思いました。ミスをして抜かれてしまい、追いかけましたが、誓巳選手のペースアップに追いつきませんでした。でも、(長島)哲太と、一緒に表彰台に上がることができたのは初めてなので、うれしいです」

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