[HONDA] MotoGP Rd.10 ペドロサが両セッションでトップタイム 2連勝に向けて絶好のスタートを切る

第12戦チェコGPのフリー走行は、終日青空が広がる絶好のコンディションの中で行われ、インディアナポリスGPで今季2勝目を達成したダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、午前、午後ともにトップタイムをマーク、2連勝に向けて絶好のスタートを切りました。

午前中のセッションでは、最終コーナーの立ち上がりで後輪を脱輪させた選手の跳ね上げた石が、ハイスピードで走行するペドロサのマシンを直撃するアクシデントが発生しました。1つはスクリーンとカウルを、もう1つは左足を直撃し、一歩間違えば大ケガに発展するところでした。幸いにも、打撲程度のケガで済んだペドロサは、そのあとも走行を続け、両セッションでトップタイムをマーク。午前中のアクシデントを忘れさせてくれる快走となりました。

第10戦アメリカGPから、ペドロサはエンジンと車体を一新したニューマシンでレースに出場しています。アメリカGPではセットアップの時間が足りず3位でしたが、前戦インディアナポリスGPでは今季2勝目を達成しました。ニューマシンで3戦目を迎えた今大会は、初日からライバルを圧倒、2連勝に向けて一歩前進しました。

チームメートのケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)は、前戦インディアナポリスGPの予選で転倒、右足首を負傷しますが、決勝4位と熱走を見せました。しかし、そのあとの診断の結果、今大会の出場を取りやめ、母国オーストラリアに戻って緊急手術を受けることになりました。復帰の時期は、手術後、回復の経過を見ながら決めることになります。一日も早い復帰を願うばかりです。

5番手には、ステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)。ラグナセカ、インディアナポリスと続いたアメリカラウンドでは、フロントの安定性に課題を抱え、思うようなパフォーマンスを発揮することができませんでしたが、今大会はフロントのフィーリングの改善に成功しました。まだ完ぺきとはいえませんが、大好きなブルノだけに、気合の入った走りを見せています。今季の最高位はイタリアGPの4位。今大会は地元ドイツから大勢のファンが駆けつけます。さらに、125cc時代に初優勝を達成しているサーキットでもあり、今大会は、MotoGPクラス初表彰台に挑みます。

前戦インディアナポリスGPで調子を取り戻したアルバロ・バウティスタ(Team San Carlo Honda Gresini)は、午前中のセッションは6番手とまずまずの走りを見せましたが、午後のセッションでは痛恨の転倒を喫し、タイムを更新できずに8番手に終わりました。この日は、タイヤの選択とマシンのセットアップに集中しました。転倒の影響で8番手に終わりましたが、2日目の予選に向けて手応えのあるセッションとなりました。チームメートでCRTマシンで出場のミケーレ・ピロ(Team San Carlo Honda Gresini)は、14番手でした。

Moto2クラスは、総合2位につけるポル・エスパルガロ(Pons 40 HP Tuenti)がトップタイム。以下、1秒差以内に18台という大接戦となり、2番手にトーマス・ルティ(Interwetten-Paddock)、3番手にアレックス・デ・アンジェリス(NGM Mobile Forward Racing)が続きました。総合首位のマルク・マルケス(Team CatalunyaCaixa Repsol)は、トップから0.415秒差の6番手。中上貴晶(Italtrans Racing Team)は午後の走行で他車と接触して転倒、再スタートするも走行時間が短く16番手、高橋裕紀(NGM Mobile Forward Racing)はマシンのセッティングが決まらず27番手でした。

Moto3クラスは、総合2位のマーベリック・ビニャーレス(Blusens Avintia)がトップタイム。ホームGPに闘志を燃やす、ヤコブ・コーンフェール(Redox-Ongetta-Centro Seta)が2番手、以下、Honda勢は、ルーキーのニッコロ・アントネッリ(San Carlo Gresini Moto3)が5番手につけました。藤井謙汰(Technomag-CIP-TSR)は32番手でした。

【コメント」
■ダニ・ペドロサ(MotoGP 1番手)
「今日はタイヤとマシンのセットアップに取り組みました。明日の天気が分からないので、ドライコンディションで走れるセッションがとても重要になります。今日は時間をフルに使いました。マシンの状態はよくなったのですが、まだやらなければならないことがあります。特に、電子制御とサスペンションは、明日も引き続きセットアップに取り組まなければなりません。午前中のアクシデントは驚きましたが、ラッキーでした。タイミングが悪ければ、もっとひどいことになっていたかもしれません。2つの大きな石が飛んできて、1つは私の左足に当たり、もう1つは、スクリーンを割って、あごに当たりました。石が当たった直後は、どこか骨折したのではないかと思うほどでしたが、幸いなにもなくてホッとしました。石の当たった部分は腫れましたが、午前中より痛みが引いたので安心しました」

■ステファン・ブラドル(MotoGP 5番手)
「午前中の走行は、少し不思議な感じで、思ったようにタイムが出ませんでした。しかし、もっとタイムを出せることが分かっていたので、落ち着いてセットアップに取り組むことができました。午後は、かなりいい走りができるようになり、5番手になれてよかったです。ですが、全体的には、まだまだ調整が必要な部分があるので、明日も引き続きセットアップに取り組まなければなりません。特にフロントは、前戦インディアナポリスGPよりはよくなったのですが、セッション終盤にタイヤのオーバーヒートがあって、タイヤの動きが大きくなっていきました。そのためにアベレージタイムも落ちてしまいました。最終的には、かなりいいペースで走ることができたので、モチベーションも上がりました。まだ100%の状態になっていないので、明日はリアのフィーリングも改善したいと思っています」

■アルバロ・バウティスタ(MotoGP 8番手)
「セカンドセッションの最後で転倒してしまい、思ったような終わり方をすることができませんでした。マシンも自分もダメージはなかったのですが、ラップタイムを更新することができなくて残念です。今日はマシンのセットアップに取り組みました。特にコーナーエントリーの安定性とリアタイヤのセットアップに集中しました。しかし、まだまだ必要なグリップを得ることができず、現状ではフロントにハード、リアにソフトを選択することがいいのではないかと思っています。その方が安定性がありますし、このセットアップで、ほかの部分の調整もできます。今日は、スイングアームのセッティングを変えたら、いいフィーリングになりました。明日はいいポジションを目指し、全力で挑みたいと思います」

■ミケーレ・ピロ(MotoGP 14番手)
「今日はいいタイムを出すことができました。トップのCRTとラップタイムでもポジションでも、それほど離れていないので、いい一日になりました。まだいくつかテクニカルな問題に取り組まなければならず、今日は全力でアタックしていません。明日はセットアップを進め、決勝に向けていいスターティンググリッドを獲得するために、全力を尽くします」

■中本修平|HRCチーム代表
「今日は順調にセットアップが進み、まずまずのスタートを切ることができました。ダニ(ペドロサ)は、ブレーキングの安定性とリアのグリップをもう少し改善してほしいと訴えているので、明日も引き続きセットアップをしていきます。ニューマシンになって3戦目ですが、前戦インディアナポリスGPでかなり仕上がってきているので、今回は細かい部分を改善していければと思っています。今大会は、ケーシー(ストーナー)の足の状態が思っていたよりも悪く、欠場することになりました。大至急、手術した方がいいという主治医の判断で、今日のフライトでオーストラリアに帰国しました。手術がうまくいって、一日も早く復帰できることを願っています」

■中上貴晶(Moto2 16番手)
「午前中はチャタリングがひどくてタイムを上げられず、午後はセッティング序盤にペースを落としているライダーと接触して転倒し、時間を大幅にロスしました。しかし、思っていたよりもタイムを出せましたし、明日につなげることができました。午前中に問題となったチャタリングは、午後には多少よくなったかなという程度でした。みんな、同じ症状が出ていたようなので、少しでもチャタリングを減らす方向でセッティングしていきたいと思います。特に高速コーナーでひどいので、この部分を改善すればかなりタイムを上げることができると思います」

■高橋裕紀(Moto2 27番手)
「午前、午後ともに、まるでダメでした。前戦インディアナポリスGPの決勝レースからなにが原因なのか分かりませんが、すぐに転びそうになるので、まるで攻めることができない状態が続いています。インディアナポリスGPの決勝前にエンジンを載せ替えているのですが、その作業でなにかがおかしくなっているのだと思います。チームに徹底的に調べてもらい、明日のセッションに挑みたいと思います」

■マーベリック・ビニャーレス(Moto3 1番手)
「いいスタートを切ることができました。再びトップタイムを出すことができて、とてもうれしいです。今日は風があり、少し難しいコンディションでしたが、自分のペースを見つけることができました。タイヤもとてもよく機能していて、車体のセットアップに一生懸命取り組むことができました。明日もこの調子を維持して、トップをキープしたいと思います」

■ヤコブ・コーンフェール(Moto3 2番手)
「思っていたよりもいいスタートを切ることができたので、うれしいです。最後のアタックに向けてセッティングを変えたのがよかったですし、完ぺきな走りができました。今日は一歩前進することができました。まだマシンは50%の状態なので、いろいろと調整しなければなりません。今のセッティングでは10周くらいしか持ちません。ホームグランプリなのでやることがたくさんあって忙しいのですが、レースを楽しもうと思っています」

■ニッコロ・アントネッリ(Moto3 5番手)
「今日はすばらしい一日になりました。いつも今日のような走りを見せなければならないと思います。今日は、ムジェロまでのレベルに戻すことができてうれしいです。もしクリアラップが取れていれば、もっとタイムも順位も上げられたと思います。明日はリアのセッティングにトライして、さらにタイムを上げたいと思います」

■藤井謙汰(Moto3 32番手)
「下見をしたときに、SUGOのようなコースだと思ったのですが、実際に走ってみたら、思っていた通りとても似ていました。初めて走るサーキットが続いていましたが、今回はコースに慣れるのが早かったような気がします。午前中はまずまずの走り出しでしたが、午後のセッションは、リンクの組み間違いがあり、その整備に時間を取られてしまいました。そのあと、ハードタイヤで走ったのですが、あまりフィーリングがよくなくて、思ったほどタイムを縮められませんでした。今日は天気もよかったので、初日としてはしっかり走れた方だと思います。明日はこの調子で、タイムを上げていきたいと思います」

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