バイクの最高速ってどれぐらい?

前回のコラムで人類が出せる最高速について、ウサイン・ボルトを例に出して時速44キロあたりが限界だろうという話をしましたが、ではバイクはどれぐらいの速度が出せるものなのか知りたくなり調べてみました。

ギネス記録などを見てみると、バイクとひと口に言っても、いろいろなカテゴリーに分かれているようですね。量産市販車ではスズキのGSX1300Rハヤブサが1999年発売時に矢田部のテストコースで312.29km/h(実測値)の世界記録を樹立。その後、2008年には新型のハヤブサがリミッターカットしたノーマル車両で非公式ながら333.95km/h(実測値)を記録しています。

これはある雑誌の企画で行ったもので、実際にテストを担当したレーシングライダーにそのときの興味深い話を聞いたことがあります。当時のスーパーカーを一同に集めて最高速アタックを試みたそうですが、ランボルギーニ・ムルシエラゴやフェラーリ599などが280km/h前後で頭打ちだったところ、2輪を代表して唯一参加していたハヤブサが333km/hをあっさりとマーク。集まっていた4輪関係者の度肝を抜いたということでした。

スーパーカーに比べれば排気量も値段も断然低いのに、コストパフォーマンスで考えたら素晴らしいですよね。最近は動画共有サイトなどでも、クルマ対バイクのゼロヨン対決などの映像がたくさん出回っていて、こうした「夢の対決」も身近に楽しめる時代になりました。

そういえば、先日たまたま見たサイトでは、ターボチャージャー付きのハヤブサを駆る米国のビル・ワーナー氏が、502.02km/hの世界最速記録を打ち立てた瞬間の映像が公開されていました。
これはライダーの体が露出した、通常のバイクタイプでは新記録だそうです。ライダーの身体が完全にカバーで覆われた、いわゆるストリームライナーと呼ばれるタイプではさらに記録は伸びて、米国ユタ州のボンネヴィル・ソルトフラッツで行われる有名なスピードトライアルで、2009年にBUB の「Seven Streamliner」が時速 367.382 マイル (591.244 km/h) を記録しています。

マシンはまるでロケットのようなカタチをしていて、排気量3000ccの16 バルブ 4 気筒エンジンを搭載、ターボチャージャーで最高出力は500馬力だそうです。ちなみにロケットエンジンを搭載したレコードブレーカー(記録を破るための専用マシン)はマッハ1を超えたりしますが、これはもうクルマとは言えないですね。

速い乗り物への憧れは尽きることがないですが、ぜひ場所をわきまえてスピードに親しんでいただければと思います。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

[参考(外部サイト)]
バイク史上最速の時速約500kmを叩き出した男
BUB Racing`s Chris Carr Breaks Speed Record

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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