ロッシのヤマハ復帰をロレンソは歓迎!?

MotoGPで渦中の人、バレンティーノ・ロッシの去就がついに決した。ヤマハはロッシとの間で来季から2年間の契約を締結したと発表。

現契約ライダーのホルへ・ロレンソとともに、2013〜2014年の2シーズンをヤマハファクトリーチームで戦うことになった。

ロッシはかつて2004年から7年間のヤマハファクトリー在籍中に、4度のMotoGPタイトル獲得と通算46勝を達成するなど圧倒的な強さを見せたが、2010シーズンに大ケガを負ったこともあり満足いく結果を残せず、翌2011年にドゥカティに移籍。母国イタリアのメーカーでチャンピオン獲得を目指すものの、ここ2シーズンは思うに任せず不振が続いているのは周知のとおりだ。シーズン初めには引退の噂もあったが、ドゥカティ残留も含めて、ロッシ陣営はさまざまな可能性を模索してきたようである。

[トーチュウ F1 EXPRESSより]
「ドゥカティ残留の条件は、納得のいくマシンを造ることができなかったチーフエンジニアの首のすげ替え要求だったという。一方、ホンダとヤマハに対しては、自チームを結成するのでマシンとワークスサポートをしてほしいというもの。だがホンダとは条件が折り合わなかった。となれば、残る選択肢はドゥカティ残留、もしくはヤマハのマシンで自チーム結成というものだったが、最終決着は誰もが驚く「ヤマハワークス」への復帰だった」

かつてエースとして君臨したヤマハファクトリーに、セカンドライダーとして戻ることへの屈辱は思い知れないものがあるだろう。年齢的なことも踏まえて、今回のヤマハへの復帰は彼自身のレース人生をかけた決断と思える。

一方、2008年からロッシのチームメイトを務め2010年にはそのロッシを破って念願のタイトルを獲得したロレンソは今回の加入を歓迎しているという。

[motogp.comより]
「僕たち2人はウイニングライダー。負けるのが嫌いなんだ。僕たちの関係はすごく良くなったと思う。もしかしたら、違うチームに所属したからだろう。これはヤマハにとってグッドなニュース。一緒にグレートなリザルトを獲得することができる。僕自身、大きなモチベーションとなる。それに、いつもベストライダーをチームメイトに欲しかった。まずは僕に勝つことにトライするだろう。このライバル関係がヤマハにとってグッドであることが大切」
と、大人の発言。

「タレントは2年で失われることはない。ロッシは33歳。まだ若い。数え切れないほど優勝を挙げた。ヤマハで全てが簡単に行くだろう。能力が高く、経験を積んだ若い世代のライダーたちが頭角を現していることけど、多くの優勝とタイトルを獲得したバレンティーノのことを忘れていない。彼に敬意を払うべきだ」
と、自分のほうが役者は上とばかりに余裕のコメントが伝えられている。

今シーズンも他を圧倒する走りでポイントリーダーを堅持するロレンソにしてみれば、昔はともあれ、
今は「自分こそがヤマハのエース」という強い自負があるに違いない。互いに頂点を目指し、エースの座をかけて、来季のMotoGPではヤマハチーム内バトルが過激さを増すのは必至。煮えたぎるブライドのぶつかり合いが、きっとレースをエキサイティングに盛り上げてくれるに違いない。

Webikeニュース編集長/ケニー佐川

【レースニュース】
[DUCATI] 2012年末でバレンティーノ・ロッシとの契約を終了

ロッシのヤマハワークス復帰に誰もがビックリ!

ロッシ、来季ヤマハに復帰

【海外ニュース】
ヤマハ、ロッシとの2年契約を発表

J.ロレンソ、ロッシの加入を歓迎

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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