ARRC Rd.3 清成、シリーズランキングトップでシーズンを折り返す

鈴鹿8耐の余韻を楽しむ間もなく、清成龍一はアジアロードレース選手権シリーズ第3戦出場のために、中国・珠海へと向った。
その舞台となった珠海国際サーキット(全長4.3km)はマカオと隣接した町、珠海にある。海鮮料理でも有名なkの珠海には、夏休みと言うこともあり、中国本土はもちろん、香港や台湾からも多くの観光客が訪れていた。この時期の珠海は平均気温が33度、平均湿度は88%と鈴鹿よりも暑いコンディションが予想されていた。

清成にとっては初めてのサーキット。タイトなコーナーが多く、最高速よりも立ち上がりの加速が要求されるコース。清成は1回目のプラクティス走行で各コーナーを確認しながら、セッティングを進めて行った。
ライバルよりも加速力に劣ると判断した清成は、スピードを殺さずにコーナリングスピードを上げるセッティングに専念していた。中々最適なセッティングを見つけられず、各プラクティスを3番手、4番手で終え、予選も5番手で終わった。

そこで清成は決勝日に大幅にセッティングを変更した。そして迎えた決勝レース1。
スタートで4番手まで順位を上げたが、コーナリングで差を詰めても立ち上がりで差を広げられる苦しい展開。それでも3番手まで順位を上げ、トップ2台にピタリとつけていた。この時点でのトップはランキング争いをしている藤原克昭選手(Kawasaki)。

レース中盤でその藤原選手にマシントラブルが発生。清成は2番手に上がって行った。
ここからはトップのザムリ・ババ選手(Yamaha)とのデッドヒートが続いた。ブレーキングを遅らせ、コーナーに突っ込む清成。ババ選手を抜くが、ブレーキングを遅らせた分、イン側が空き、すぐにババ選手に交わされると言う展開がレース終盤まで続いた。

レース残り2周のところでやはりブレーキングを遅らせてババ選手を抜いた清成。今度は巧くラインを閉めることができ、トップのままファイナルラップへ。ラインを閉め、苦しくもババ選手を押さえて行く清成だったが、加速力で勝るババ選手にその周の終盤に抜かれ、そのままゴール。清成は惜しくも2位でチェッカーを受けた。

ポイントランキングのトップ争いをしている藤原選手はマシントラブルを抱えながらも15位で完走。ポイントを獲得したが、この時点で清成は藤原選手に23ポイントの差をつけて、ランキングトップを守った。

このままでは、決勝レース2では藤原選手には勝てないと判断した清成はセッティングをさらに変更。
しかし、これが失敗となる。
そのミスを挽回しようと、清成は決勝レース1よりもハードブレーキングでコーナーを攻めるが、トップグループに追いつくところか、離されていく苦しい展開が続いた。

そこで、清成はレース中盤に大きな掛けに出る。走行中にリアセッティングを変更する荒業に出た。シートカウルの下にあるリアサスペンションのセッティングを調整できるつまみを走行中に変更したのだ。どっちに回すのか、どれくらい回すのかは、自分の勘に頼るしかなかった清成。この判断が成功。タイムを一気に1’38秒台前半にあげて、トップグループに追いついた。

しかし、これからトップグループを捕らえようとした瞬間、第1コーナーでブレーキが効かなくなり、減速。そして、シケインでまったくブレーキが効かず、そのままコースアウト。転倒を免れたい清成は、エンジンブレーキなど使って、ガードフェンスの手前ギリギリで転倒することなくマシンを停めることができた。レース前半でのハードブレーキングの影響だった。清成はレースに復帰したが、ブレーキがまたいつ効かなくなるかわからない状況に清成はペースダウンを余儀なくされ、13位でフィニッシュした。

決勝レース2は藤原選手が優勝し、25ポイントを獲得。清成は13位で貴重な3ポイントを上げた。この結果、藤原選手が112ポイント。清成が113ポイントとなり、ポイントランキングトップでシリーズ前半戦を終えた。

シリーズ第4戦は9月6日〜9月9日、大分県・オートポリスで開催される予定です。

■コメント
◎清成龍一
「今回は苦しいレースです。マシンのギア比が合わず、いろいろ試しましたが、スピードを見つけることができませんでした。それでも、どうにかランキングトップでシーズンを折り返すことができたので、よかったです。後半戦も簡単には勝てないと思いますが、シリーズタイトルを獲得をするために、全力あげて取り組んでいきます」

2012 Petronas Asia Road Racing Championship Round 3 Zhuhai, China

8月5日(日) 中国・珠海国際サーキット(フルコース:4,300m)
天気 初日:晴れ/雨/予選日:曇り/決勝日:晴れ

#22 清成龍一(MuSASHi Boon Siew Honda Racing/Honda CBR1000RR)
<予選>5番手 ベストタイム 1分38秒664
<決勝レース1>2位 ベストタイム1分38秒301
<決勝レース2>13位 ベストタイム1分38秒323
<シリーズランキング> 1位 113ポイント

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