ドビツィオーゾがヤマハのシートを切望!

先週末に開催された第10戦アメリカGP直前、ペン・スピーズが今シーズン限りでヤマハ・ファクトリーを離れる意向を明らかにしたことは前回お伝えしたとおり。スピーズの突然の衝撃発言を受けて、「来季のヤマハの1シートには誰が座るのか」が、MotoGP関係者の間で今一番ホットな話題になっている。
現在有力誌されているのが、バレンチーノ・ロッシの復帰説。MotoGPクラスにおいて、かつてヤマハで4度チャンピオンを獲得した経験を持つ、バレンチーノ・ロッシの復帰が噂されているが、その一方でドゥカティ残留や他メーカーで自分のチームを作って参戦するなど、いろいろな噂が飛び交っている。アメリカGPでは転倒リタイヤに終わるなど、いいところがなかったロッシだが、さすがは世界グランプリで9度のチャンピオンに輝くロードレース界の皇帝。「ここ数週間でハッキリするはず。インディアナポリスGP(8/19開催)までのサマーブレイク中には決めたい」と余裕のコメントが伝えられている。

そこに待ったをかけたのが、モンスター・ヤマハ・テック3のアンドレア・ドビツィオーソだ。アメリカGPでは6番グリッドから4位。今季8度目のトップ5入りを果たしてランク4位を堅守するなど、ここにきて安定した実力をアピール。ヤマハ・ファクトリーは第6戦イギリスGP前にホルヘ・ロレンソとの間で2年間の延長契約を更新しているが、ドビツィオーゾもそのチームメイトとして候補の1人に挙がっている。

ドビツィオーゾはロッシが復帰する可能性が高いことを認めた上で、「僕が選ばれると思っていたけど、バレンティーノにオプションがあると全てが示している。正確な交渉の内容は知らないけど、何も決定していないことは知っている。ヤマハを選択したとき、ファクトリーチームの1シートを獲得できると思っていたから、ストレンジな状況だ。(中略)僕たちはグッドなシーズンを実現している。懸命に働き、4度の表彰台を獲得したけど、それだけでは十分ではないようだ。この2週間でどうなるか様子を見よう」と皮肉をこめてナーバスな心境を語っている。

ドビツィオーゾは昨年までホンダのトップチーム、「レプソル・ホンダ」の一員として、いわばメジャーの一軍で戦っていたわけで、今年から所属しているヤマハのサテライトチームは二軍という意識が強かったに違いない。そこで、来季こそは一軍に昇格したいと願っていたはずだ。今季、成績の振るわないロッシより、今は自分のほうが上という気持ちもあるだろう。現在、サマーブレイク中のMotoGPだが、2人のイタリア人ライダーにとっては寝苦しい夏の夜になりそうだ。

ケニー佐川

[海外ニュース]
◆A.ドビツィオーソ、ヤマハファクトリー入りを主張
https://news.webike.net/worldDetail.do?news_id=20681

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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