梅雨時はバイク映画でもいかが?

雨が降ったり止んだりのじめじめした日が続きますね。
なかなか遠出する気にもなれない今の時期は、自宅でのんびり映画鑑賞などもいいかもしれません。

実は私も大の映画好きなのですが、気になるのはやはり劇中に出てくるバイクたち。先頃公開された「キリン」や「ワイルド7」などは、バイクそのものが主人公のような映画でしたが、最近の邦画では珍しいことです。

昔はレースを題材にした映画が流行った時期もあって、あの平忠彦さんが吹替えを務めたことでも有名な「汚れた英雄」や、ファイト一発の渡辺裕之さんがWGPライダーを演じた「ウインディ」なども思い出します。
渡辺さんは本当にバイクが上手な方で、デビュー作の「オン・ザ・ロード」では、白バイ隊員役を堂々と演じています。
ストーリーは、犯人を追跡中に誤って女性にケガを負わせてしまい、その償いをするために、彼女の故郷の沖縄まで白バイで追っかけて行く、というロードムービーです。他の白バイやパトカーに追われながら、愛する女性の元へ突っ走る白バイ警官、という荒唐無稽な設定ですが、当時はジーン、ときたものです。
もう30年も前の映画ですが、たまに見たくなりますね。
洋画では、バイク映画は数限りなくあるので、とても一度では紹介できませんが、古くは名優マーロン・ブランドが暴走族のリーダーを演じた「乱暴者」や、スティーブ・マックィーンが鉄条網を大ジャンプで超えていくシーンで有名な「大脱走」が印象的です。
両方とも昔のトライアンフが使われていますが、「大脱走」で使われたのは61年製トライアンフ「TR6 Trophy」だとされています。

そして、柵越えシーンには代役がいた、というのは有名な話。
マックィーンの親友でモトクロスライダーだった、バット・エイキンスが飛んだことになっているそうですが、実際の撮影現場では2人でスタントをこなしていたらしいです。
マックィーン自身は「飛んだのはエイキンスだった」と周囲に語ったそうですが、映画制作会社としては大スターがケガで降板するのを恐れていたし、多額の保険金も必要になるのでマックィーン本人には「頼むから飛ばないでくれ!」と懇願したはず。

でも、昔のHondaエルシノアのテレビCMで見せた、マックィーンのプロ顔負けの走りっぷりを見れば分かるように、きっと彼は“飛んだ”はずです。思えば、「大脱走」はバイク映画でもないのに、やたらバイクアクションが出てきます。彼はそのシーンを撮りたいがために「大脱走」に出演したのではと思うほどです。
ちなみに逃げるマックィーンを追ってスクランブル発進するドイツ兵の役もマックィーン自信が演じていたそうです。

当時すでに大スターだった彼のそんな人間臭さがにじみ出るのも、バイクならでは魅力ではないでしょうか。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

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ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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