[鈴鹿8耐]Honda公式サイトが深い!

真夏の祭典、鈴鹿8耐まであと約1ヶ月。
また、あの熱い興奮がやってくる。
今年こそはナマで見たい!と思っている方も、そうでない方も、ぜひ一度目を通していただきたいのが、「2012年鈴鹿8耐 Honda公式サイト」である。

つい先日、公開されたばかりだが、Hondaチームの参戦体制が正式に発表されているのは当然として、読み物コンテンツがいい! 

おすすめは「失敗から生まれる勝利」というコラム。Hondaは過去に参戦してきた鈴鹿8耐において、32戦22勝(勝率68.75%)と圧倒的な強さを誇ってきた。その理由が実は敗北にあり、そこから教訓を学ぶことで失敗を勝利に変えていったという話だ。
鈴鹿8耐の最前線で20年以上歩んできた、とあるエンジニアが書き綴ったノート“わたしの記録”に記されていた言葉というが、レースだけでなく、ビジネスや人生哲学にも通ずる金言がたくさん含まれているので、ぜひ参考にされたし。

その中から一部を抜粋してご紹介したい。

『「レースとは、それまでに積み重ねてきた成果の発表の場に過ぎない」かつて世界GPで活躍したとあるチームのエンジニアはこう言った。この言葉は、レースの本質を端的に現しているのではないだろうか。それまでの研究開発で得たマシンのベストパフォーマンスや、準備期間に培った(ライダーも含んだ)チームスタッフの完ぺきな作業スキルを、レース現場で忠実に再現することがレースの本質なのだ』

『8耐、あるいは耐久レースそのものは、列車の運行と似ている。目的地(目標周回数=総走行距離)に向けて必要な平均速度(総走行距離÷8時間)を設定。途中、停車駅(燃料給油、タイヤ交換、ライダー交替)があるので、停車時間と停車駅前後の加減速を平均速度算出に織り込む必要がある。こうして出来上がるのが1本の運行ダイヤ(走行スケジュール)である。この運行ダイヤを守ることができれば、列車は無事に目的地に到着できるわけである。運行ダイヤに従い、列車(マシン)を正確無比に走らせるのは運転手(ライダー)であり、司令所と駅員(チーム)だ…(中略)…だから、コース上で展開されるライダー同士のバトルは、実際には見かけ上の戦いで、その本質は双方の運行ダイヤが交差した瞬間に過ぎないということができる。ライダーが見つめているのは目の前を走るライバルではなく、あくまでも8時間後の目的地なのだ』

『レースの世界はとかく技術先行とされるが、それだけではない。初めは個々に“夢”を持つことが大切である。その次に“志”があり、それから技術があり、物事には順序がある。技術は目に見える形で運用でき、誰でも分かる。しかし、その技術を100%使いこなすのは人である。扱う人に夢や志がなければ、勝利の可能性は低い。夢や志を持った人が絞り出す情熱には驚きのパワーを感じる…(後略)』

記事中では、レースで勝つための準備や組織づくり、失敗の原因を分析し、それをどう改善し克服してきたかを実際のケーススタディに基づいて解説するなど、現場にいた者でなければ知りえない、臨場感あふれる読み応えのある内容となっている。

レースとは何なのだろう……。その深遠な問いにあらためて答えてくれるものだと思う。そう考えると、今年の「鈴鹿8耐」は違った見え方をするかもしれない。

Webikeニュース編集長/ケニー佐川

◆2012年鈴鹿8耐 Honda公式サイト
http://www.honda.co.jp/Racing/race2012/8hours/?from=rssms

[レース]
◆[HONDA]2012年鈴鹿8耐 Hondaチーム参戦体制決定
https://news.webike.net/raceDetail.do?news_id=5146

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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