[Kawasaki]ARRC Rd.2 藤原、激しい攻防戦を制し第1レース3位、第2レースは2位を獲得。

アジア選手権第2戦インドネシアラウンドは、6月15〜17日の日程で首都ジャカルタから南方約50kmにあるセントゥール・サーキットで開催された。

このサーキットは全長3.96km、11コーナーで構成されており、コーナーにカントがなく、また非常に荒れた路面がライダーを悩ませることで知られている。今年は一部で路面の改修が施されたものの、一般的な路面の張替えではなく、特殊アスファルトを吹き付ける工法が取られており、昨年からどのように変化したのか各ライダーは不安を抱えながらの開催となった。

昨年このコースで完全優勝を飾っている藤原は15日に行われた2回のフリー走行でも1回目に1.31.752、2回目ではコースレコードとなる1.30.805をマークし、いずれのセッションでもトップで終えた。昨年ポールポジションを獲得した僚友のファドリもいずれのセッションでも2番手と地元の強さを見せつけた。マレーシアのバハルディン兄弟は兄のフアドが1回目は6番手だったが2回目は新たなセッティングにトライするも11番手、弟のナシュルルがそれぞれ12番手、13番手とやや出遅れた。

また日本からインドネシアの国内選手権に参戦している佐藤周が両セッションとも7番手と健闘した。

◆レポート
16日は快晴の下、3回目のフリー走行と予選が行われた。午前に行われたフリー走行でも藤原は1.30.717でトップを堅持、予選でのポールポジション獲得が期待された。ファドリは主にセッティングの確認に費やし6番手、フアドが11番手、ナシュルルが15番手という結果で予選に臨むことになった。

気温もピークになった14時にスタートした40分の予選では、序盤からアズラン(ホンダ)と清成(ホンダ)が1分31秒台前半のタイムで主導権を握る。藤原は各ライダーの動向をモニターで確認しながら予選開始10分後にコースインする。藤原がクリアラップを取ろうとしていた頃、清成がトップに立つと各ライダーもこれに引きずられるかのようにタイムアタックを開始。藤原も1.30.819で2番手に浮上、さらにタイムアップを狙いクリアラップを探るが、アズランが清成を上回るタイムをマークし、ポールポジションを獲得し、藤原は1.30.819のまま清成に続く3番手、4番手にババ(ヤマハ)、5番手にファドリ、何とかセットアップを進めたフアドが7番手、スポット参戦の佐藤が9番手、ナシュルルは16番手という結果で決勝に臨むことになった。

翌17日、決勝当日も前日同様快晴に恵まれての開催となった。気温の上昇も早く、決勝が行われる直前の11時には日陰でもすでに33度に達しており、各ライダーにとっても厳しいコンディションとなった。また、藤原にとっては、暑さだけでなく今大会大きく調子を上げてきた清成、アズランのホンダ勢を攻略することも課題となった。

23のスターティンググリッドが埋まると、戦いの火蓋は切って落とされた。ホールショットを決めたのは清成。続いて藤原、アズラン、ババ、ファドリ、フアドが1コーナーをクリアしていった。しかしこの後立て続けにカワサキ勢に不運が続いた。2周目の2コーナーでフアドが、3周目の1コーナーでファドリが、4周目の4コーナーでナシュルルが転倒を喫し、ナシュルルは復帰したものの、ファドリとフアドは戦列を離れることとなった。

この間、トップグループを形成した清成、アズラン、藤原、ババは予選タイムに匹敵する30秒台後半から31秒台前半というハイペースで後続を引き離しつつ、緊迫した状態で中盤に差し掛かると、藤原がアズランに仕掛け、抜きつ抜かれつのバトルが繰り広げられた。10周目の1コーナーでアズランをパスしトップの清成を追撃していた藤原は11周目の8コーナー立ち上がりでハイサイドに見舞われ、転倒は免れたものの清成に離されてしまい、アズランにもぴったりと背後につかれてしまう。そして12周目の5コーナーでアズランにパスされるが、最後まで諦めず攻め続け、3位表彰台を獲得した。なお、スポット参戦の佐藤が5位に入る健闘を見せた。

続くレース2は徐々に陽が傾き始めた15:50にスタートした。とはいえ、路面温度はこの時点でも54度と、厳しいコンディションでのスタートとなった。このレースではポールポジションのアズランがサイティングラップで転倒しグリッドにつけないというアクシデントが発生し、ポールシッター不在でスタートした。ホールショットは清成。すぐ後ろに藤原、好スタートを決めた地元のスダルモノ(ヤマハ)、ババ、ファドリと続く。序盤は逃げる清成を藤原が激しくプッシュ、5周目まで毎ラップ順位を入れ替える激しいドッグファイトが繰り広げられた。その二人にババが追いつき、先頭集団はこの3台に絞られた。中盤に差し掛かると、清成がラップタイムを1分30秒台に入れ藤原を引き離しにかかる。藤原も負けじと追走するが、その藤原にババが襲いかかり、藤原とババがバトルを展開している間に清成が徐々に差を広げ始めた。迎えた最終ラップ、ババに一度抜かれた藤原は1コーナーでババをパスするが、2コーナーでハイサイドを喫し3コーナーではババの先行を許してしまう。しかしすぐさま抜き返し、複合の最終コーナーを2番手で入ろうとした瞬間ババがインに飛び込み二人はラインをクロスさせながら並んで最終コーナーを立ち上がってきたが1000分の4秒差で藤原がチェッカーを受け、2位でフィニッシュ、厳しい戦いではあったものの、確実に20ポイントを獲得した。
僚友ファドリは6位、フアドが8位、レース1で健闘した佐藤が9位、最後までペースを上げられなかったナシュルルは14位でフィニッシュした。

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