「アジアロードレース選手権」が熱い!

先週末の6月17日、FIMアジアロードレース選手権(ARRC)第2戦がインドネシアで開催された。
メインカテゴリーのSS600ではホンダの清成龍一がレース1、2と連勝を飾り、第1戦で2勝を上げたディフェンディングチャンピオンのカワサキの藤原克昭を逆転して、ポイントリーダーに立つなど、日本人選手の活躍が目立っている。

ご存じのように、清成や藤原はこれまで、WSBなど世界の大舞台で戦ってきた日本を代表するトップライダーである。彼らの活躍はもちろん嬉しいことだが、正直なところ「何故アジアなの?」といまひとつピンとこない人も多いのでは。

だが今の時代、世界経済はアジアを中心に回っていると言っても過言ではない。

2輪ビジネスに関してもそれは例外ではなく、国産メーカーも国内や欧州ではなく今やアジアで稼いでいる状態だ。そのメインマーケットが125cc〜250ccクラスの小排気量クラスであり、かつての日本がそうだったようにレースの成績がセールスに直結するという図式がある。それを物語るように、最近は東南アジアや中国でもスポーツモデルの人気が高まっているという。
そして、いつの時代でもモータースポーツにはお金がかかる。レース界でも今後は、アジアンマネーをうまく呼び寄せた者が勝者になるのかもしれない。

もうひとつ、忘れてならないのはアジアンライダーの成長ぶりだ。今回、SS600レース1で2位をゲットしたのは、マレーシア人のアズラン・シャ—・カマルザワンで、ポールポジションも獲得している。ゴール直前で辛くも逃げ切った清成も「アズランからのプレッシャーがすごかった、特に、レース最終周はすごかった。熱いバトルにこの気温の暑さが加わり……。今日の結果には正直うれしく思う」と語っているように、世界を知るトップライダーでも簡単に勝てるレベルではないことがうかがえる。
そう言えば、全日本ST600でも現在、ポイントランキングでトップに立っているのは、ヤマハ・タイランド・レーシングから参戦しているタイ人ライダーのデチャ・クライサーだ。

また、今シーズンから新たにアジア選手権に組み込まれた、CBR250Rのワンメイクで争われる「アジアドリームカップ」にも、2010年全日本J-GP3王者の大久保光や世界選手権に参戦していた尾野弘樹が今年からフル参戦するなど、目が離せない展開になっている。
「アジアドリームカップ」には、将来のグランプリライダーを輩出する狙いもあり、世界に通用する若手ライダーの育成プログラムいう意味でも期待は大きい。

これまでは、全日本選手権で頭角を表したヤングブラッドたちが、メーカーの目にとまって一足飛びに世界に羽ばたくパターンが多かったが、今後は「まずはアジアで名を上げてから」というステップが本流になるかもしれない。

アジア選手権では各言語に対応した公式サイトで、詳細なレポートや動画による白熱のバトルなど充実したコンテンツを配信しているので、ぜひ一度チェックしてみてほしい。

◆アジア選手権日本語サイト
http://jp.asiaroadracing.com/

[レース]
◆アジアロードレース選手権(ARRC)レース2 大久保光、新たな勝者に!
https://news.webike.net/raceDetail.do?news_id=5136

◆2012アジア選手権カレンダー
第1戦 5月11〜13日  マレーシア
第2戦 6月13〜17日  インドネシア
第3戦 8月02〜05日  中国
第4戦 9月07〜09日  日本
第5戦 10月11〜14日 大鵬灣
第6戦 11月15〜17日 カタール

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