「不正改造車排除」はマフラーに重点

6月1日からの1ヶ月間、国土交通省が中心となって不正改造車を排除する運動が行われている。そう言われてみると、都内でも検問が増えたような……。
ちなみに、違法装置の取り付けなどの不正改造行為は6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金となる。不正改造車で走行した場合も整備命令が発令され、運輸支局に車両を提示しなければならず、これを怠れば車検証・ナンバープレート没収となるなど、けっこう重い罰が下るようだ。

国土交通省の報道発表を見ると、重点排除項目としては以下の通りとなっている。
1) 視認性、被視認性の低下を招く窓ガラスへの着色フィルム等の貼付
2) 前面ガラスへの装飾板の装着
3) 灯光の色が不適切な灯火器及び回転灯等の取付け
4) タイヤ及びホイール(回転部分)の車体外へのはみ出し
5) 騒音の増大を招くマフラーの切断・取外し及び基準不適合マフラーの装着
6) 土砂等を運搬するダンプ車の荷台さし枠の取付け及びリアバンパ(突入防止装置)の切断・取外し
7) 基準外のウイング(エア・スポイラ)の取付け
8) 不正な二次架装
9) 大型貨物自動車の速度抑制装置の取外し、解除又は不正な改造、変更等
10) ディーゼル黒煙を悪化させる燃料噴射ポンプの封印の取外し
11) 不正軽油燃料の使用

こうして見ると、ほとんどは4輪車に対する警告になっているようだ。

バイクに関係しそうな項目としては、
5)の「マフラーの切断・取外し及び基準不適合マフラーの装着」あたりと思われるが、強化月間においては特にこの項目に重点を置いて、警察による街頭検査が実施されるとのこと。

原付も対象で、不正改造をしていた場合には警告書を交付するとともに、改修結果の報告を求められる。
人々の環境意識の変化や、排ガス・騒音規制の強化によって、もはや規制対応マフラーでなければ車検が通らないこともあり、社外マフラーに交換している車両そのものが少なくなった気がする。

社外マフラーが悪いわけではない。ノーマルとは異なるサウンドや乗り味、個性的なスタイリングを楽しめる社外マフラーは、バイクライフを彩る楽しみのひとつである。適法な製品であれば堂々とつけて走ればいい。ただ、中にはレース用マフラーで公道を爆走している原付やバイクを見かけることもあり、「オイオイ」と思ってしまうこともしばしば。最近ではサーキットでも近隣への配慮から、厳しく音量規制をしているところも少なくない。時代は変ったのだ。

人と違ったことをしたい、という欲求は誰にでもあるし、それぞれが個性を楽しむ分には問題ないだろう。ただ、それが他人への迷惑や危険を及ぼすこととなれば別。ユーザーはもちろん、パーツメーカーやショップも含めて「不正改造をしない、させない」という個々の意識、社会の目が大事だと思う。
それが、ひいてはバイクの社会的地位向上にもつながるわけだから。

なお、マフラーの騒音規制については、全国二輪車用品連合会(JMCA)もご参照ください。

Webikeニュース編集長/ケニー佐川

[総合ニュース]
◆6月1〜30日、国道交通省が「不正改造車を排除する運動」強化月間スタート
https://news.webike.net/overallDetail.do?news_id=2410

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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