「右直事故」増加に警鐘!

最近、バイクとクルマの右直事故が目立っている。事故の話題は気分も暗く落ち込んでしまうが、交通環境に身を置く限り避けては通れないのも事実。決して人ごとではないのだ。注意喚起という意味で読んでほしい。

(以下レスポンスより引用)
「26日午後8時25分ごろ、埼玉県秩父市内の国道140号で、道路右側の駐車場に入ろうと右折していた乗用車と、対向車線側を直進してきた原付バイクが衝突する事故が起きた。バイクは転倒し、運転していた27歳の男性が収容先の病院で死亡している。

埼玉県警・秩父署によると、現場は秩父市野坂町付近で片側1車線の直線区間。乗用車は道路右側の駐車場へ入ろうと右折を開始したところ、対向車線を直進していた原付バイクと衝突した。

バイクは転倒。運転していた同市内に在住する27歳の男性は近くの病院へ収容されたが、胸部を強打したことが原因でまもなく死亡。
警察はクルマを運転していた群馬県桐生市内に在住する37歳の男を自動車運転過失傷害の現行犯で逮捕。男性死亡後は容疑を同致死へ切り替え、調べを進めている。」

これ以外にも、12日の昼には島根県の県道で、道路右側の駐車場に入ろうとしていた軽トラックと、対向車線を直進してきた大型バイクが衝突。運転していた54歳の男性が収容先の病院で死亡する事故が発生。
3月末の夕方にも、和歌山県新宮市内の国道42号で、道路右側の駐車場に入ろうとしていた乗用車と、対向車線側を直進してきたバイクが衝突し、運転していた61歳の男性が死亡している。

右直事故にもいろいろなケースがあるが、最も多いのは直進するバイクと右折しようとするクルマによる衝突。先の事例はまさにその典型パターンと言える。
主な原因は、ドライバーによるバイクの「見落とし」とされる。クルマに比べて車体が小さいバイク(特に原付)は「遠くにいる」と錯覚されやすく、スピードも過少評価される傾向がある。特に夜間は遠近感や速度感がつかみにくく誤認されやすい。

また、双方とも相手が待ってくれるだろう、先に行かせてくれるだろうと期待する、勝手な「思い込み」から事故につながるケースも多い。トラックなどの大型車の横からのすり抜けも大変危険で、バイクからは右折車が見えず、右折車からは大型車の陰になったバイクが見えないため、渋滞した交差点などではいわゆる「サンキュー事故」が起こりやすい。

交通ルールでは直進車優先であることは誰でも知っているが、それであっても人は判断ミスを犯すし、事故になれば生身のライダーが大きなダメージを受けることになる。そして、被害者だけでなく加害者とその家族たちも犠牲者になってしまう。

痛ましい事故を少しでも減らすためにも、日頃から「危険予測」を怠らず、少しでもリスクを感じたら迷わずスロットルを緩めてほしい。走行中はカッカせずに「平常心」で臨み、常に「謙虚さ」を忘れないライダーでいてほしいと思う。バイクを悲しみの道具に変えてはいけない。

Webikeニュース編集長/ケニー佐川

※参考:レスポンス(外部リンク)
道路右側の駐車場に入ろうとして直進バイクと衝突
http://response.jp/article/2012/05/29/175152.html

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

国産・外車を問わずミニモトからビッグバイクまで、どんなバイクでも乗りこなすモータージャーナリストとして2輪専門誌等で活躍中。
16歳から乗り継いだバイク30台、テストライド経験300台以上。装備や用品、カスタムパーツのテストも数多くこなしてきた。
MFJ公認インストラクター。米国ケビン・シュワンツ・スクール修了。

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