[SUZUKI]WMX Rd.5 クレメン・デサール、第2レースで2位と健闘

ブラジルのベトカヘロで開催されたWMX第5戦、ロックスターエナジースズキでRM-Z450ファクトリーマシンを駆るクレメン・デサールが、第2レースで素晴らしい猛追とトップ争いの末、2位を獲得する活躍を見せた。デサールとX・ブーグ(カワサキ)との激しいバトルは最終ラップまで続き、フィニッシュ時のタイム差はわずか2秒余りだった。第1レースは不運もあり13位に終わったものの、この日のデサールは総合7位を獲得した。

ベトカヘロは、ブラジル、サンタ・カタリーナ州の州都フロリアノポリスから100キロ北に位置する素晴らしい立地のコース、観戦チケットも完売となる人気だった。土曜の夜と日曜の朝に激しい雨が降り、その後も不安定な天候が続いたが、訪れた4万2000人の観客はそんな天気も気にせずレースに熱中した。レースコースは比較的幅の狭いレイアウトで作られ、路面の赤土は塊りになった部分が多く、さらに沼のようになったマディもあり、ライダーにとってはスタートテクニックが勝敗を左右する重要ポイントとなった。

第1レースのデサールは、スタート後の第1コーナーで2度にわたる転倒があり、これが原因でトップグループから引き離されてしまう。そこから持ち前の猛烈な速さで着実に追い上げ、やがて4番手まで順位を上げたが、ラスト2周にマシンがオーバーヒートを起こし、結果13位で終了。続く第2レースでポイント奪取を狙うデサールは、レース中盤からそれまでのトップ10バトルを抜け出して2位に浮上、第1レースよりも乾いて荒れた路面を攻略しながら、トップを走るブ−グを猛追、最後はブーグに2秒差でフィニッシュした。

チームメイトのタネル・レオクは、土曜の予選スタート時にゲートで左足を痛めるというアクシデントもあり、予選を14位で通過。決勝第1レースでは、レオクのようにレース経験豊富なライダーさえも、デサール同様オーバーヒートに見まわれ20位となった。第2レースは一転してスタートからトップに躍り出ると、35分プラス2周のレース前半では終始トップ3バトルに加わった。しかしながら、第1レースで痛めていた右膝が影響し、レオクは最後まで好調のリズムを保つことが難しく、懸命に力走するも7位となった。

第5戦を終えて、これまで3度ポディウムに登ったデサールはポイントランキング2位につけている。レオクはランキング10位だが、9位との差はわずか3ポイントと近い。

メキシコ、ブラジルの南米遠征を終え、チームはヨーロッパへと戻る。第6戦は6月3日フランス・セントジーンダンジェリー、続いて第7戦ポルトガル・アゲダ、そして第8戦ベルギー・バストーニュと3週間連続で開催され、WMXはシーズン中盤戦へと入る。

◆コメント
クレメン・デサール◎クレメン・デサール
・第1レース/13位 第2レース/2位 総合7位
「第1レースはスタートでクラッシュした。完全にフィリッパーツ(ヤマハ)のせいだったが、レースだから仕方ない。ツイていないことに、そこから300メートル走った先でまたクラッシュして、レースには最悪のスタートになった。そのあとはとにかく走りに集中して、エンジンがオーバーヒートでストップした時は5番手まで上がっていた。今日のような厳しい路面コンディションだと、マシンを壊さないように意識して走るのだが、止まってしまって、ポイントが取れなかったのは残念だった。第2レースは、第1レースよりスタートはうまくいったが、すぐ前でバラガン(ホンダ)が転倒して、ブレーキをかけざるをえなかった。それでトップグループに遅れて、またしても不運な展開かと思った。また追い上げていって2番手までいったが、マディコンディションのレースで疲れきっていたし、ラストラップで前のブーグをパスすることは難しかった。このあともとにかく集中して頑張るしかない。」

タネル・レオク◎タネル・レオク
第1レース/20位 第2レース7位 総合14位
「第1レースの結果はマシンの問題で、自分自身の側になすすべはなかった。また、第1レースで右足を痛めてしまった。筋肉にひどい痛みがあり、第2レースが走れるかどうかさえ不安だった。痛み止めを打ったが、右足を出すたびに痛みが走るので、たとえスタートが良くてもそのあとは思うような走りができなかった。不注意な怪我のせいで、不本意なレースになってしまった。」

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