バイク走行中に地震に遭ったら・・・

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

この原稿を書いている最中、地震がありました。けっこうな揺れで事務所の建物がきしんでいます。東日本大震災の生々しい記憶が残っているだけに、怖いですね。
あれほどの地震が再びあったとき、もしバイクで走行中だったら、どうしたらいいのかライダーなら誰しも不安になると思います。

そこで体験談。忘れもしない昨年の3月11日の午後2時46分、実は私はバイクで都内の国道を走っていました。その瞬間、最初はちょっと頭がクラクラして、目眩かなと思いました。ふと前を見ると、クルマがなんかフラフラしながら走っています。そのうちに何台かが道路脇にクルマを止めるのが見え、沿道のマンションから人々が飛び出してきました。

それでも、まだ何が起こったか分からなかったのです。信号停止でバイクを止めて地面に足を着いた瞬間、まるで誰かに後ろからグラブバーを掴まれて揺すられているようにグラついて、倒れないように踏ん張るのがやっとの状態でした。そのとき、やっと脳が「これは地面が揺れているのだ」と理解しました。東京でたしか震度5弱だったと記憶していますが、分かったことが2つあります。

ひとつは、バイクで走行中は意外と揺れに強いということ。これはサスペンションなどのおかげもあると思います。

もうひとつ、停止中はかなり怖いということです。ちなみに近所のバイク屋でもセンスタがけのバイクは何台か倒れていました。サイドスタンドのほうが倒れなかったようです。

さて、本題の「そのとき、どうしたらいいか?」ですが、バイク走行中の対応について書かれた資料がほとんど見当たらなかったので、クルマの例をご紹介しておきます。※以下は地震の備えHOMEより。

●車を運転中に大きな揺れを感じたら、慌てて急ブレーキはかけずに、ハンドルをしっかり握り、徐々にスピードを落とすようにします。
●空き地か道路の左側に停車し、ドアロックはしないで揺れがおさまるまで車の中で待つようにします。これは、緊急車両通行時の支障にならないようにするためです。この間に、カーラジオで、地震情報や火災情報などを聞くと避難の助けになります。
●揺れがおさまったら、やはりキーはつけたまま、ドアロックをせずに車から降ります。
●周囲の様子に気を配りながら必ず徒歩で避難します。
●万が一、崖崩れや建物の倒壊などで、車の中に閉じ込められてしまった場合は、車の窓ガラスを粉砕して脱出しましょう。女性の力でも窓ガラスを割ることができるレスキューハンマーを車内に常備しておくと安心です。雪道や台風、風水害などで、閉じ込められてしまった場合にも役に立ちます。

などと書かれています。

バイクの場合も揺れを感じたら、まずは冷静になって速度を落とし、安全な場所に止めることが優先されるでしょう。パニックになったクルマや歩行者との接触に気をつける必要もあります。

バイクを離れなければならないときも、余震でバタンと倒れたりしないよう、しっかりした構造物に立てかけるなどの工夫も必要かもしれません。

いずれにして、平常心を保って冷静に行動することが大事だと思います。起こってほしくはありませんが、もしものときに備えて、いろいろと考えておくことは必要だとあらためて思いました。

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

国産・外車を問わずミニモトからビッグバイクまで、どんなバイクでも乗りこなすモータージャーナリストとして2輪専門誌等で活躍中。
16歳から乗り継いだバイク30台、テストライド経験300台以上。装備や用品、カスタムパーツのテストも数多くこなしてきた。
MFJ公認インストラクター。米国ケビン・シュワンツ・スクール修了。

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