ストーナーが引退表明!

MotoGPレプソル・ホンダに所属する、ケーシー・ストーナー(26)は17日、第4戦フランスGPのプレスカンファレンスで、今シーズン終了後に現役から引退することを発表した。
26歳にして世界最高峰の王座に君臨するオーストラリア人ライダーの突然の引退表明に、会見に同席していたロレンソ(ヤマハ)やロッシ(ドゥカティ)も驚きの表情を隠せなかったという。会見前にはチーム関係者にもその意思は明らかにはしていなかったと伝えられる。

ストーナーは2002年からロードレース世界選手権250ccにフル参戦を開始。最高峰クラスが800ccとなった1年目の2007年にドゥカティで初タイトルを獲得。2011年に移籍したレプソル・ホンダでは全18戦中17回の表彰台を獲得して2度目のタイトル奪還に成功した。
そして、チャンピオンゼッケン#1で臨む今シーズンも、開幕戦こそ腕上がりが原因で優勝を逃したが、2戦目にはヘレスでキャリア初優勝。3戦目にはエストリルで最高峰クラス初優勝を挙げ、史上10人目となる通算42勝目に到達するなど絶好調だったはず。それが何故いま、引退を決断したのか……。

「家族と妻と一緒に長い時間をかけて考えてきた。これは数年前からだけど、2012年シーズンで終わり。2013年はチャンピオンシップに参戦しない。今シーズン末にMotoGPでのキャリアを終わりにして、僕の人生において異なることを進めたい」(motogp.com以下同)
「僕は大好きなスポーツを長くやってきて、僕の家族、僕自身も多くの犠牲を払ってきた。長い間、多くのトライをしてきて、ここまで僕たちは来た。ただ、このスポーツは大きく変化し、楽しめないまでに変ってしまった。情熱がないので、引退するいい時期だろう」
「失望したことが沢山あった。このスポーツの大好きなことも沢山あったけど、不運にもバランスは間違った方向に行ってしまった。根本的に僕たちはこれ以上続けられない。もう1年残っていると言えればよかったが、どこで止められるのか? だから僕たちは今、すべてを終わりにすることを決めた」と、引退の理由を説明した。

愛妻家として知られるストーナー。今年の初めに女児を授かるなど、家庭生活も充実している様子がうかがえる。26歳と年齢的にはまだまだ若いが、14歳でレースのために欧州に渡って以来、そのすべてをグランプリに賭けてきた彼にとって、すでにこの世界でやり残したことはないのかもしれない。であるとすれば、その気持ちは尊重されるべきだろう。

ぜひ残りのシーズンを思い切り戦い抜いて、有終の美を飾ってもらいたいと思う。ただ、それにしても、ストーナーを「失望させた」ものとは一体何なのか、大いに気になるところだ。

一方、渦中のロッシは、フランスGPスペシャルイベントの独占インタビューの中で、噂されている今シーズン末での引退説に関してキッパリ否定。「僕にとって、一度も話したことがない引退に関するニュースをどこから始めていいのか非常に難い。僕は今後2年間、MotoGPで走りたいことは確かだ」と、継続参戦の意志を語った。
となると、あの引退騒ぎは何だったのか……。

シーズン序盤から舞台裏の動きがなんだか騒々しい。

Webikeニュース編集長/ケニー佐川

[レースニュース]
ストーナー、チームも驚嘆の引退発表!会見で突然意思を表明 開幕前恒例の記者会見で

[海外ニュース]
C.ストーナー、今季限りの引退を発表

Casey Stoner“ I`ve lost the passion for MotoGP ”

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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