アジア開幕戦はカワサキ・藤原がダブルウィン!

今、アジアでレースが熱い! アジアロードレース選手権(ARRC)2012年シーズンの開幕戦が5月11日〜13日にマレーシア・セパンインターナショナルサーキットで開催。スーパースポーツ600クラスでは、2011年度アジア選手権覇者の藤原克昭(カワサキ)と、今年からフル参戦を表明している2010年度BSB(英国スーパーバイク選手権)王者、清成龍一(ホンダ)とのチャンピオン対決に注目が集まった。

今大会はMoto GPやF1で使用されるフルコースではなく、北コースのみの全長2.807kmで開催。4月の合同事前テストでも全セッションで最速タイムを記録した藤原が、今大会でもその好調さを維持し、初日に行われたフリー走行でもトップタイムをマーク。翌12日に行われたフリー走行3回目では1.5.985とコースレコードをマークするなど、他を寄せ付けない王者の貫録を見せつけた。

予選はウェットパッチが残る厳しいコンディションの中、残り20分でコースインした藤原が1.06.035で昨年の第1戦に続き今大会もポールポジションを獲得。清成はセカンドロー4番手に付いた。
決勝はドライコンディション。ホールショットを決めたのは藤原。続いてババ(ヤマハ)、5番グリッドから好スタートを決めたファドリ(カワサキ)、清成が続く。先頭集団は序盤から激しく順位を入れ替えながら周回を重ねるが、藤原がファステストを連発すれば清成も一歩も引かずバトルはヒートアップ。12周目には清成がBSBチャンピオンの底力を見せて迫るが、藤原もその挑戦を受けるかのようにドッグファイトを展開し、開幕戦を制した。

レース2のホールショットを決めたのは清成。そのすぐ後に藤原、好スタートを決めたスダルモノ(ヤマハ)、フアド、ザムリと続く。しかし3周目、多重クラッシュが発生しレースは赤旗中断。

16周に短縮されて再開されたレース2ではホールショットは藤原。そしてカマルザマン、清成、ババが続き先頭集団を形成するが、4周目あたりからババが徐々に遅れ始める。13周目の1コーナーでカマルザマンが藤原のインに飛び込み首位を奪取するがその4コーナーでシフトミス。その間隙を縫って藤原、清成がパスし、レース1同様、藤原、清成、カマルザマンの順でチェッカー。昨年に引き続き藤原が見事ポール・トゥ・ダブルウィンを飾った。

経済成長とともにモーターサイクル市場も急拡大を続けるアジアの国々では、近年、モータースポーツへの関心が高まっている。特に人気の高い小型スポーツモデルなどは、レースでの成績が販売に直結することもあり、各メーカーともアジアでのレース活動に本腰を入れ始めている。
昨年度、藤原克昭を擁するカワサキがアジア選手権でチャンピオンを獲得したことも、この動きに拍車をかけたことは言うまでもない。そして、ついにホンダも現地法人をバックアップする形で、BSBで3度、鈴鹿8耐で4度のチャンピオンに輝く実力者、清成龍一を投入してきた。アジア選手権における日本人ライダーの活躍は、ブランドイメージのアップにも貢献するはずだ。
かつて、全日本選手権で繰り広げられたような社運をかけたメーカー間の熾烈な戦いが、今アジアで始まろうとしている!

Webikeニュース編集長/ケニー佐川

レースニュース
[Kawasaki]アジアロードレース開幕戦、藤原が見事ポールトゥダブルウィンを飾る!
https://news.webike.net/raceDetail.do?news_id=4885

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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