ロッシついに引退か!

MotoGPのトップライダー、バレンティーノ・ロッシ(33)が引退をほのめかしているというニュースが世界を駆け巡っている。英国紙「デイリー・テレグラフ」の電子版他のメディアが報じているところによると、ロッシに近い人物の話として、「今季限りで2輪レースからの引退を決意した」という。

WGP125cc時代から含めて、ロードレース世界選手権では計9度の世界王者に輝くスーパーヒーローも、一昨年、2010年にドゥカティへ移籍してからは苦しい戦いが続き、いまだ未勝利のまま。マシンの戦闘力不足もあるだろうが、正直なところロッシのライディングにも往年の輝きが失せている気がしてならない。

引退の理由や経緯などは不明としながらも、昨年の第17戦マレーシアGPで、同郷で弟分のように可愛がっていたマルコ・シモンチェリが、レース中の不運な事故により亡くなったことが、引退を決意させたと報じられている。シモンチェリの事故は、直接的ではないにしろ、本人も関わるアクシデントだったことも、大きな心の痛手として残ったことは想像に難くない。

思えば一昨年のイタリアGPで右脚開放骨折という大ケガから追いながらも、驚異的な回復を見せたロッシだったが、結局その年はチームメイトのセカンドライダーだったロレンソに年間チャンピオンの座を奪われ、プライドをくじかれる形で昨年ドゥカティに移籍。
新天地である地元メーカーでの活躍が期待されたが年間ランキング7位と低迷。肩の故障なども影響はしているとは思うが、後半戦では転倒が目立つなど、かつての精彩を欠いていた。

今年も序盤の3戦を消化した時点で、カタール10位、スペイン9位、ポルトガル7位、と上り調子ではあるが、ファクトリーチーム勢では最下位近くを低迷していることを考えると、立場的にもかなり厳しいところだろう。

引退説についてロッシ陣営では否定しているというが、今年1月にも同様の報道が伝えられるなど、“火のないところに煙は〜”の状態になっている。

ファンとしては、この先もロッシにはMotoGPを走り続けてもらいたいし、100年にひとりと言われた天才ライダーの輝きをもう一度見たいという強い気持ちは変らない。
スーパーバイク世界選手権への移行や、ラリードライバーへの転身を計画しているとの説もあるが、やはり2輪モータースポーツ世界最高峰の舞台こそ、彼には相応しいと思う。
2012シーズンもまだ始まったばかりだが、別の意味でもMotoGPから目が離せなくなったと言えよう。

Webikeニュース編集長/ケニー佐川

[レースニュース]
ロッシ、今季限りで引退か ドゥカティ移籍後は未勝利 英紙が報じる
https://news.webike.net/raceDetail.do?news_id=4833

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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