カナダ漂着ハーレー感動の実話

ゴールデンウィークに賑わう日本に届けられた、一遍の心温まるストーリー。
ご存じの方も多いと思うが、昨年の東日本大震災による津波で流出していたバイクがカナダの海岸で見つかったというニュースが流れた。それだけでもびっくりだが、その後、元の所有者にバイクを返そうと立ち上がったボランティアによる思いやりのリレーが感動を呼んだ。

報道によると、4月18日、カナダ西部ブリティッシュコロンビア州にあるハイダグアイ島の海岸で、宮城ナンバーが付いたバイクが保管コンテナに入った状態で発見された。
発見者は同島に住むピーター・マークさんで、ナンバープレートやコンテナのタグが日本語だったことから、津波の流失物ではないかと見当がついたらしい。
バイクは1450ccのハーレー・ダビッドソンで、CBCの報道でこれを知ったハーレーの代理業者が所有者を探し、宮城県山元町に住む横山育生さん(29)の所有物と分かったという。米ハーレー・ダビッドソン社はこの車両を日本に送って無料で修理したうえで横山さんに届ける方針だ。 

横山さんは震災当時、海沿いにあった同町坂元の自宅で、トラックの荷台を改造したコンテナに保管していたが、自宅とともに津波で流された。横山さんの家族3人も津波の犠牲となり、本人は今も仮設住宅で暮らしている。1年ぶりに愛車の所在を知った横山さんは「まさか太平洋を渡ったとは思わなかった。よく沈まなかったものだ」と、思いがけない発見を大喜びし、バイクを発見したマークさんにも感謝したいと話しているという。

約1年をかけて太平洋6500kmを渡り切ったバイク。そして、バイクを発見して保管したカナダ人、持ち主を探し出したバンクーバーの日本領事館、バイクを元どおりの姿にして本人に届けると誓ったハーレー・ダビッドソン、置き場所を提供すると名乗り出た販売店……。1台のバイクを巡る人々の思いやりの輪が、この奇跡を呼び寄せたしか言いようがない。

「戻ってきてくれてありがとう、ですかね」、とはにかんだ笑顔でテレビのインタビューに応えていた横山さん。前途多難とは思うが、ぜひバイクのある生活を取り戻してほしいと心から願う。

Webikeニュース編集長/ケニー佐川

◆参考(外部サイト)
津波でカナダ漂着のハーレー、持ち主判明 修理して宮城の男性の元へ
漂着のバイク 米メーカーが修理へ 
津波で流失のハーレー、カナダ漂着 持ち主は山元の男性
※画像:カナダ放送協会ホームページより

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

国産・外車を問わずミニモトからビッグバイクまで、どんなバイクでも乗りこなすモータージャーナリストとして2輪専門誌等で活躍中。
16歳から乗り継いだバイク30台、テストライド経験300台以上。装備や用品、カスタムパーツのテストも数多くこなしてきた。
MFJ公認インストラクター。米国ケビン・シュワンツ・スクール修了。

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