スパコンがエンジンの未来を変える!?

スーパーコンピューター(スパコン)の活用によって、内燃エンジンに革命的進化がもたらされる可能性がある、と「ナショナルジオグラフィック」が伝えている。
自動車に利用される内燃エンジンは実用化から約150年が経過したが、効率改善の余地は依然として大きいと考えられている。しかしながら、夢の高効率エンジンの実現は容易なものではない。

だが今、世界で熾烈な開発競争を繰り広げているスパコンの力によって、その問題をブレイクスルーできるかもしれないというのだ!

『内燃エンジンは、1870〜80年代にニコラウス・オットーやゴットリープ・ダイムラーといった発明家たちが設計を完成させて以降、100年以上にわたり世界の輸送機関を動かしている。しかし、当初から大量のエネルギーが浪費されてきた。一般的な火花点火エンジンの乗用車の場合、車両を動かすのに利用されるエネルギーは燃料タンク内の燃料が秘めるエネルギーの3分の1以下で、残りはほとんどが排熱として失われる。火花点火エンジンはそもそも非効率な仕組みなのだ。ディーゼルエンジンの場合、電気火花ではなく圧縮によって着火するため、はるかに効率的だが、それでも大幅な改善が可能と考えられている。
有望な候補として、低温で燃焼を行う「予混合圧縮着火(HCCI)」が注目されている。電気火花を使って燃料に点火するのではなく、混合燃料を圧縮して化学反応を引き起こし、ピストン運動の適切なタイミングで自然に着火させる方式だ。低温の圧縮点火により、25〜50%の燃料効率改善が実現するという。
しかし、HCCIエンジンは従来型の火花点火エンジンに比べて制御が難しく、混合燃料の化学反応プロセスにも細心の注意を必要とする。詳細なメカニズムも十分には解明されていない』と言う。

そこで登場するのがスパコンだ。
アメリカ、エネルギー省管轄のオークリッジ国立研究所(ORNL)が同国最速、世界第3位のスパコン「ジャガー(Jaguar)」の大幅なアップグレードに着手しており、現時点で世界最速の日本製スパコン「京(K computer)」の2倍の処理速度を実現する予定だそうだ。

新型スパコンは従来よりもはるかに複雑なモデルによるシミュレーション可能で、新しいエンジン技術だけでなく、これまでにない代替燃料も含めて模索していくというから楽しみだ。

どうやら、未来のエネルギー問題の切り札はスパコンが握っているようだ。どれぐらい先になるかは定かではないが、新しい内燃エンジンはモーターサイクルにも革命的進化をもたらすに違いない。大いなる期待を持って、このプロジェクトを見守っていきたい。

Webikeニュース編集長/ケニー佐川

【参考※外部サイト:Yahooニュース
●スパコンがもたらすエンジン革命
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120501-00000003-natiogeo-int

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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