治親vs周平、オートで直接対決!

27日、群馬県・伊勢崎オートでオーバル最高峰「SGオールスターオートレース」伊勢崎11Rでロード出身の青木治親と青山周平の対決が実現する。青木治親(36歳)はご存じ青木三兄弟の末弟で、95、96年世界ロードレース選手権125ccクラス王者などを経て、03年にオートレース界に転向したパイオニア的存在。対する青山周平(27歳)も03年全日本ロードレースGP125、05年同GP250クラス王者の他、世界選手権でも活躍した実績を持つ。ロードレース界のトップライダーだった2人の直接対決は大いに楽しみだ。

昨日26日のレースでは、注目の青山はスタート直後に抜かれたが、排気量の大きい1級車を抜き返して独走での快勝。一方、オートレース界の先輩である青木も同じく元全日本ロードレース選手権王者の渡辺篤(35歳)と対決。
最後方からのレースになったが、猛然と追い上げ5周目の1コーナーで渡辺を抜き去り3着を確保した。そして、今日27日は、第11Rで青木と青山の直接バトルが組まれている。オートレース独特のルールにより、ベテランの青木には青山と20mのハンデ差がつけられているが、それをライダーの腕とマシンのセットアップ技術でカバーしつつ戦っていくのが見所でもある。

青山はデビューからオート史上初、無敗で初優勝(デビューから最短の35日目)を飾るなどすでに3Vを達成、10カ月という異例の速さでビッグレースに参戦するなど、前評判に違わぬスーパールーキーぶりを如何なく発揮している。ぜひ頑張ってほしいものだ。
ただ、手放しで喜べない感情もある。青木治親や青山周平、渡辺篤など、全日本や世界のロードレース界に君臨したトップライダーたちのオートレースへの転向が相次いでいるが、ファンとしては素直な気持ちで応援したいし、彼らの才能と実力を持ってすれば新天地での活躍ぶりは当然のこととも思える。ただ、こうした才能の流出の根底には、日本ではプロのモータースポーツ選手としては、なかなか食っていけないという現状があるのも事実である。世界チャンピオンや文部科学大臣賞受賞を授与されるようなトップアスリートたちが、本来の居場所に留まることもできず、後進の育成にもその貴重な経験を生かせないというのもおかしな話ではないか。日本のモータースポーツの将来をつい案じてしまう。

Webikeニュース編集長/ケニー佐川

参考:トーチュウ F1 EXPRESS ※外部サイト(カメラ=武藤健一)
治親VS周平、元ロードの雄がきょう直接対決!
http://f1express.cnc.ne.jp/bike_other/index.php?cat_id=308&teiko_id=246577&archive_flg=&now_page=1

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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