2012 MotoGP 開幕!今年は面白いぞ!

いよいよ待ちに待ったロードレース世界選手権「MotoGP」が開幕! 第1戦カタールGPの戦いの火蓋が切って落とされた。すでに公式練習が開始され、8日(日)の決勝レースに向けて一気にテンションが高まっている。

この原稿を書いている金曜AMの段階で、1回目のフリー走行でトップに躍り出たのは、昨年度チャンピオンに輝くホンダのエース、ケーシー・ストーナーだ。シーズンオフのテストででも軒並みトップタイムを叩き出すなど好調ぶりが伝えられていたストーナー。やはりというか、前評判どおりの強さだが、昨年のようにレプソルホンダが圧倒的優位というわけでもないようだ。
2番手には昨年、ストーナーと頂上争いを演じたヤマハのホルへ・ロレンソが僅差で入り、続いてコンマ5秒差でドゥカティのニッキー・ヘイデン、ヤマハのベン・スピーズが後を追っている。ドゥカティ2年目での巻き返しが期待される偉大な王者、バレンチノ・ロッシは10番手とやや出遅れた感じだ。

今年はMotoGPが例年にも増して面白い。その理由はまず、レギュレーションが変更され、排気量の上限が昨年までの800ccから1000ccに量上げされたこと。
これにより、当然パワーは上がり最高速は伸びるが、その反面、重量アップも手伝い、ブレーキングとコーナリングが厳しくなるはずだ。そこを各メーカーが鎬を削る最先端テクノロジーと、世界最高のテクニックを持つライダーの腕によってどうカバーし、プラスに持っていくかが見所になるだろう。

もうひとつはCRT(クレイミング・ルール・チーム)の参加。これは市販車ベースのエンジンをオリジナルのシャーシに搭載したマシンで、いわばMoto2の1000cc版というか、WSB(スーパーバイク世界選手権)マシンの戦闘力をさらに究極まで高めたようなものだ。

気になる戦闘力だが、さすがに現状ではワークス勢やサテライトチームには割り込めていないものの、フリー走行1では13番手にアプリリアRSV4のエンジンを搭載する「アスパル」のランディ・ドプニエがトップから3.5秒差、サテライト後尾からは1秒差で追いかけている。続く14番手以降はBMW からS1000RRのエンジン供給を受ける「フォワード・レーシング」のコーリン・エドワーズ、CBR1000RRベースで臨む「グレシーニ」の新鋭、ミケーレ・ピロが熾烈なCRT勢トップ争いを展開している。
今年のMotoGPは、ひとつのカテゴリーに2つのクラスが混走しているような状態だが、それがかえって予想もしないドラマチックな展開を生むことになるだろう。

また、今年から従来の2スト125ccに替わり、4スト250ccエンジンを搭載するプロトタイプマシンで争われることになった新カテゴリーのMoto3クラスにも注目したい。
Moto3には期待の高校生ライダー、藤井謙汰がフル参戦するし、Moto2クラスの高橋祐紀、中上貴晶の調子も上向いてきている。世界に挑戦する若き日本人ライダーの活躍にも期待したい!

Webikeニュース編集長/ケニー佐川

[海外ニュース]
◆開幕戦カタールGP:プレスカンファレンス
https://news.webike.net/worldDetail.do?news_id=18765
◆ストーナーとペドロサは1‐5番時計を記録
https://news.webike.net/worldDetail.do?news_id=18775
◆ロレンソとスピースが初セッションで2番手と4番手
https://news.webike.net/worldDetail.do?news_id=18776

※外部リンク:motogp.com

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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