ドゥカティ圧勝の「ベスト・モーターサイクル・オブ2012」で思う

ドゥカティの快進撃が続いている! といっても今回はレースではなく市販モデルの話だ。欧州でも権威あるドイツのモーターサイクル専門誌『Motorrad』が選ぶ「ベスト・モーターサイクル・オブ2012」において、ドゥカティが主要3部門でタイトルを獲得した。

最も注目される「ベスト・スポーツ・モーターサイクル」部門では、先頃、ワールド試乗会が開催され、世界中のプレス関係者から絶賛を浴びた、スーパーバイク1199パニガーレが全体の41.2%もの票を集めて断トツで受賞。ネイキッド部門では、ディアベル クロモがトライアンフ・スピード トリプルを抑えて「ベスト・ネイキッドモーターサイクル」賞を、「ベスト・オールラウンダー」にはムルティストラーダ1200Sツーリングが選ばれ2年連続の快挙となった。そして、『Motorrad』誌読者の77%の支持を受けたドゥカティは、アプリリアとMVアグスタを抑えて「ベスト・スポーツモーターサイクル・メーカー2012」にも輝くなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いである。    

でも、ドゥカティの何がそんなにいいのか?
私が思うに、それは圧倒的な「ワクワク感」ではないかと思う。量産2気筒史上最強の195psを発生するスーパークアドロエンジンをMotoGPマシン譲りのアルミモノコックフレームに搭載するパニガーレのスペックはもちろん刺激的だ。デザインも“スーパーモデル”のように美しい。でも、それだけではない。クルーザーの快適性を持ったスポーツモデルという新しいジャンルを切り開いたディアベル、そして、4つの異なるカテゴリーのメリットを1台に集約したムルティストラーダなどを見ても分かるように、今まで他メーカーがやらなかった新しいトライを果敢に続けているのが今のドゥカティだ。「スーパーバイク=レースでの実績」で成功してきた伝統にしがみつくことなく、自らの殻を破ろうとする意気込みが伝わってくる。その熱いパッションが、バイクを愛する人々のハートを射抜くのだ。
もうひとつ最近のドゥカティが変ったのは「扱いやすさ」を身につけてきたこと。ドゥカティが扱いやすい?と疑問を持つ人も多いだろうが、最近のボローニャ産の赤いマシンはかつてのじゃじゃ馬ではなく、とても素直でスマートに調教されているのだ。これは電子制御とディメンション等の解析技術の進化によるところが大きいと思う。つまり、“選ばれし者”でなくとも、誰もが楽しく乗りこなせるバイクになったわけだ。
ユーザーに支持されるということ。それが何よりも本物の証だと思う。

Webikeニュース編集長/ケニー佐川

[総合ニュース]
ドゥカティ、ドイツの「ベスト・モーターサイクル・オブ2012」賞の主要3部門を受賞
https://news.webike.net/overallDetail.do?news_id=2059

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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