モーターサイクル新時代の予感

最近、バイクが面白いと思う。いや、もちろん、前からバイク好きな私にとっては、いつでも一番興味のある乗り物であることに変わりはないのだが最近の潮流を見ていると、モーターサイクルが新しい時代に入りつつあると感じるのだ。
 
キーワードは3つ。

ひとつめは「電子デバイス」の進化だ。近年リリースされるスポーツ系およびツアラー系のフラッグシップモデルには、高い割合でABS、トラクションコントロール、パワーモードが標準装備されるようになってきた。
今までは動力性能などのパフォーマンスばかりが先行して、ややもすると、最も大事なはずの“セーフティ”はおざなりにされてきた感があった。
ここ数年の技術革新とメーカー努力により、これらライダーサポートシステムが普及したことで、高性能マシンを誰もが安全に楽しめるようになってきたわけだ。
 
2つめは「EV&エコ」。環境問題への切り札として、クルマと同じように2輪の分野でも国内外のメーカーがこぞってEV開発に心血を注いでいる。高度な技術的ノウハウの集積がないと難しいガソリンエンジンの開発と違い電動バイクの場合、バッテリーとモーターさえあれば比較的簡単に作られることから、他業種からの新規参入も目立つのが特徴。互いに切磋琢磨することでより良い製品が生まれるのはいいことだ。
EV以外にも燃料電池などの代替エネルギーや、ガソリン車でもNC700Xのように、大幅に燃費向上を果たした新世代エンジンなども登場するなど、エコな乗り物としての期待が高まっている。
 
3つめは「多様化」。従来カテゴリーの枠に収まらない、新たなジャンルの元気がいい。
クロスランナーやVストローム650、ヴェルシス1000のように、オンロードを基本としながらもオフロード的デザインと機能性を融合した、いわゆる“クロスオーバーモデル”に注目が集まり、BMW R1200GSの独壇場だった“アドベンチャーモデル”の領域にもXT1200Zスーパーテネレや、タイガーエクスプローラーなどが挑んでいる。
そして、都市型コミューターの新しい姿を追求するBMW C650GTやオートマチックスポーツと称するTMAX530のように、従来のビグスクとは一線を画す上質さとスポーツ性能が与えられたモビリティも楽しみだ。
 
こうして、ちょっとかいつまんでみるだけでも、ワクワクする楽しいネタがいっぱいあるのだ。モーターサイクルの未来はきっと明るいと思う。

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