路面凍結によるバイク死亡事故は何故起きたのか!?

先週末は悲惨なニュースに心が沈んだ。ご存じの方も多いと思うが、18日午後1時10分ごろ、東京都港区台場のレインボーブリッジで、バイクで走行中に転倒した大学生(19)が後続車にひかれて搬送先の病院で死亡した。
車は現場からそのまま逃走したという。

レインボーブリッジは高速道路と都道の上下2層構造になっていて、現場は下層部の片側2車線の都道。台場から芝浦方面に向かう緩やかな左カーブで、所轄警察によると17日に降った雪の影響で路面が凍結していたらしい。大学生はいとこの男子高校生(16)と一緒に走っていて、前を走っていた高校生が転んだため避けようとして転倒。道路に投げ出され、後から走ってきた車にひかれてしまった。 

何故そんな事故が起きてしまったのか。

事故の前日の17日夜から18日朝にかけて、強い寒波の影響で日本海側は大雪となり、各地で積雪や凍結によるスリップ事故のニュースが相次いだ。気象庁によると、東京都心でも18日未明、最低気温は0度まで下がり、「レインボーブリッジ」や開通間もない「ゲートブリッジ」も朝から最大約2時間半にわたり通行止めになっていたと聞く。ただ、事故があったのは午後で、実際にバイクやクルマが走行していたのだから、通行止めは解除されていたことになる。

ここからは憶測だが、もしかしたら一度溶けた路面が再び凍結していた可能性もある。気象庁のデータを調べてみたが、18日の都心の気温は午後1時の時点で5.2℃。だが、そこに、ある隠された事実を発見した。朝から上昇し続けた気温が、その時間帯だけ一時的に下がっていたのだ。普通に考えれば凍結しない気温だが、現場のレインボーブリッジは海に面した高架橋である。
以前、メルマガのコラムでも書かせてもらったが、突風にさらされ地熱の影響を受けない「橋」などの構造物は路面温度が低下しやすい。しかも湿気を含んだ強い海風によって凍結の危険はさらに増す。

バイクはクルマに比べて路面の影響を受けやすい乗り物であり、この季節は特に注意が必要である。「皆が走っているから大丈夫」と甘く考えず、出かける前は気象情報をチェックするなどして、安全に走れるかどうかの状況判断を慎重にしてほしい。また、悲惨な事故を繰り返さないためにも、所轄や港湾局などの関係部署も連携して、強風や路面凍結などに関する精度の高い情報をライダーに向けて「現場」で発信してもらいたいと思う。

Webikeニュース編集長/ケニー佐川

参考(外部サイト)
東京・港区のレインボーブリッジでバイクの男子大学生が転倒、車にひかれ死亡 車は逃走

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

国産・外車を問わずミニモトからビッグバイクまで、どんなバイクでも乗りこなすモータージャーナリストとして2輪専門誌等で活躍中。
16歳から乗り継いだバイク30台、テストライド経験300台以上。装備や用品、カスタムパーツのテストも数多くこなしてきた。
MFJ公認インストラクター。米国ケビン・シュワンツ・スクール修了。

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