[HONDA] JMX Rd.10 関東 IA1ヒート1で平田優が3位表彰台。IA2ではHondaが両ヒート制覇!益春菜&CRF150RはV4達成!

今季のMFJ全日本モトクロス選手権は、東日本大震災の影響で11月に延期となったこの関東大会で、全10戦のスケジュールを終了することになりました。最終戦の舞台となったのは、今回で5年連続、5回目の全日本開催となる埼玉県のオフロードヴィレッジ。ここは、荒川と入間川に挟まれた河川敷にあるフラットな土地に、スーパークロス風のタイトなレイアウトが施されたコースです。

公式予選となる11月19日(土)の朝から夕方にかけてまとまった降雨があり、翌朝、決勝日のコースはマディコンディション。しかし、日差しはやや弱かったものの、天候は回復。気温も上昇し、午後になって路面状況はかなり改善されました。

埼玉県内に二輪関係の重要施設を多く持つHondaにとっては、この関東大会は今季最終戦というだけでなく、前回の九州大会に続き、2戦連続となるホームコースでのレースとなりました。

▼IA1(450/250)ヒート1
スタート直後の1コーナーでマルチクラッシュが発生。しかし増田一将と平田優のTEAM HRC勢は、これに巻き込まれることなく好スタートを決め、増田が3番手、平田が4番手で1周目をクリアしました。レース序盤、トップを走る熱田孝高(スズキ)、2番手の新井宏彰(カワサキ)、増田、平田の4台が、トップ集団を形成しました。

5周目、平田が増田を抜いて3番手に浮上。すると次周、増田はミスにより、ややタイムを落とし、トップ集団は熱田、1秒遅れで新井、さらに1秒差で平田のオーダーとなりました。集団の先頭を走る熱田のペースは遅く、レースが後半に入ってもなお、トップ3は接近戦を継続。平田はパッシングのチャンスをうかがいました。

一方の増田は、4番手をキープしていましたが、レース時間が残り10分を切ったところで痛恨のエンスト。この際に転倒も喫して後退しました。ラスト2周となった17周目、周回遅れに詰まった平田と、2番手を走る新井との差がやや拡大。これにより平田は、最後に勝負をするチャンスを得られず、3位でゴールしました。増田は8位でフィニッシュしています。

▼IA1(450/250)ヒート2
激しい主導権争いが展開されたスタート直後の1コーナーで、まずまずのスタートを決めていた平田が、ライバルに弾き飛ばされるようにコースアウトして転倒。これにより平田は、最後尾からの追い上げを強いられ、9台をパスして1周目を18番手でクリアしました。増田は、同7番手からの上位進出を狙いました。

ところが2周目、増田がライバルと接触して転倒。後続車とも接触した増田は、再スタートに時間がかかり、22番手からの追い上げを強いられる苦しい展開となってしまいました。この2周目、平田は一気にポジションを9番手まで回復。次周からは1周に1台のペースでパッシングに成功し、4周目には7番手まで浮上しました。

レース中盤、それまで前走車の攻略にやや手間取っていた増田がペースを上げ、平田は転倒を喫するも7番手をキープ。レースが終盤に差しかかった段階で、平田は6番手に浮上しました。そしてレースは18周でゴール。平田は6位入賞を果たし、増田は10位でゴールしました。今季のランキングは、平田が6位、増田は同7位の成績でした。

▼IA2(250/125)ヒート1
今回が地元大会となる星野優位(HRF SEKI Racing MotoRoman & KBF-RS)が、池谷優太(スズキ)に次ぐ2番手で1周目をクリア。小方誠(DREAM Honda RT Ogata)は2コーナーで転倒を喫し、15番手からの追い上げレースとなりました。星野は、2周目に池谷を抜いてトップに浮上。この1周だけで池谷を5秒近く引き離すと、その後もアドバンテージを拡大していきました。

レースが中盤に入るころには、星野は後続との差を20秒近くにまで広げ、単独のトップを走行。一方で小方は、4周目までに8番手へと浮上すると、その後も追い上げを続けました。レース終盤、後続を30秒以上も引き離した星野は、ややペースを落としてクルージング状態。そしてレースは17周でチェッカーとなり、星野はIA初優勝を達成しました。小方は4位に入賞しています。

▼IA2(250/125)ヒート2
両ヒート制覇を狙った星野は、スタート直後の1コーナーで転倒。後続車にひかれた影響で再スタートに時間がかかり、完走は果たしたものの26位でレースを終えました。このヒートでトップ争いを演じたのは、星野と同じく関東出身の小方。1周目を4番手でクリアした小方は、2周目には一気に3台を抜いてトップに浮上。その後方に三原拓也(カワサキ)が迫りました。

レース序盤から、小方と三原は3番手以降との差を拡大。両者のスピードはほぼ互角で、僅差でのバトルが続きましたが、レースが後半に入ると、小方が三原との差をじわじわと広げました。そして最後は、小方が三原を10秒近くリードしてゴール。小方とHonda CRF250Rが優勝で、今季を締めくくりました。なお6位には、1周目13番手から追い上げた富田俊樹(T.E.SPORT)が入賞しています。

▼レディース
益春菜(HRF SEKI Racing MotoRoman & KBF-RS)は、優勝すれば邵洋子(スズキ)を逆転して、年間タイトルが獲得できる状況でこのレースに臨みました。スタート直後、その益がトップに立ち、すぐ後方に邵が浮上。1周目から、チャンピオン候補同士の直接対決が繰り広げられました。そしてレース中盤、益は邵との差を約3秒に拡大しました。

周回遅れが多く発生したレース後半、益と邵の差が縮まり、再び2台は接近戦を展開。しかし益は、懸命な走りで邵との間隔をキープ。最終的には約0.8秒差で逃げきり、今季5勝目を達成して、4年連続チャンピオンに輝きました。なお3位には、1周目7番手から追い上げた川村真理子(ウイリー松浦ファミリー/CarLife)が入賞しています。

コメント

平田優 (IA1・3位/6位)
「ヒート1は、スタート直後のマルチクラッシュをなんとかかわし、4番手に着けることができました。増田選手を抜いてすぐに、前2台の背後に迫ることができたのですが、路面状況が悪くベストラインが少なかったことから、パッシングするには至らず、勝負できずにレースが終わってしまいました。ヒート2は、スタート直後の1コーナーで、他車にコース外へと弾き出されて転倒。それでも、最後尾という絶望的な状況からしっかり追い上げることができたと思います。今季を振り返ってみると、目標としていたIA1での初優勝を達成できず、悔しいシーズンとなりました。チームの期待に応えることができず、申し訳なく思っています。それでも、シーズン中盤と比べれば、終盤は走りも成績も向上したので、これを来年につなげていきたいと思います。1年間の応援、ありがとうございました」

増田一将 (IA1・8位/10位)
「ヒート1は、スタートもまずまず決まり、序盤から3番手を走り、トップ争いをすることができました。いい走りができていたのですが、途中から手に違和感があり、集中力が少し切れてしまいました。それでも4番手を守っていましたが、転倒車を避けようとしてエンスト。しかも後続車に足をすくわれて転倒し、順位を落としてしまいました。ヒート2は、2周目に他車と接触してしまい転倒。さらに後続車ともぶつかり、ほぼ最後尾からのレースでした。それでも、最後まであきらめずに走り、なんとかトップ10でゴールしました。今季は、開幕戦から表彰台に上がり、いいスタートが切れたのですが、その後は思いどおりにいかないレースが続き、最終戦も同じくそのような流れとなってしまいました。非常に悔しいですが、この結果を真摯に受け止め、来年に向かいたいと思います。応援ありがとうございました」

市川哲也 | TEAM HRC監督
「平田は、前回の九州大会で表彰台に上がり、今大会でもヒート1で3位と、シーズン終盤になって彼本来の走りができるようになったと思います。優勝したわけではないので満足はしていませんが、彼にとってもチームにとっても、来年につながる形でシーズンを締めくくれたと思います。増田は、開幕戦からよいスタートを切り、チームとしても活躍を期待していましたが、その後は転倒が続きました。シーズン終盤に再び調子を上げましたが、今大会を含めて、本来の速さを成績に結び付けられなかったことを残念に思っています。チームとしては、今季は1勝も挙げることができず、本当に悔しく、また応援してくれるみなさんに申し訳なく思っています。来年に向けてしっかりと課題に取り組み、すべてのHondaファンに勇気と感動を与えることができるようなレースをしていきたいと決意しております。TEAM HRCへの1年間のご声援、ありがとうございました」

小方誠 (IA2・4位/優勝)
「ヒート1は、スタート直後に転倒車を避けきれず転んでしまい、かなり後方からの追い上げでした。表彰台に上がれなかったのが悔やまれますが、ラインが少ない状況だったことを考えれば、上出来だったと思います。ヒート2は、序盤からトップに立ち、最終的には今季のチャンピオンを引き離して勝つことができました。前回はマディでしたが、ドライに近い状況でも勝つことができたので、自信になりました。今季は、序盤はあまりよい成績を残せませんでしたが、シーズン終盤に2勝し、自分の力もそうですが、Hondaのマシンやサポートしていただいているメーカーのポテンシャルが上がっていることを、成績で証明できたと思います。IA2の参戦年齢制限にかかることもあり、来年はIA1に参戦します」

星野優位 (IA2・優勝/26位)
「本当はもっと早い時期に勝ちたかったのですが、結果的に応援してくれる人がたくさんいる地元のコースでIA初優勝を達成できたので、本当にうれしく思っています。これまで、勝てそうで勝てないレースを続けてきたこともあり、やはり優勝というのは気持ちよさがまるで違うと思いました。自分が想像していたよりも楽な展開で達成できた??という感想ですが、きっと勝てるときというのはそういうものなのだと思います。ヒート2は、スタート直後に前を走っていたライダーが転びかけ、それを避けようとして自分が転倒。複数の後続車にひかれて肩を痛めてしまい、とりあえず完走はしましたが、成績は残せませんでした。最後はアンラッキーでしたが、今大会での1勝を来年につなげたいと思います」

益春菜 (レディース・優勝)
「今季は、第5戦の前にケガをして以降、波に乗れないレースの連続。ケガからの回復は早かったのですが、その後のレースではクラッシュが多く、苦しい状況でした。しかしこの最終戦は、自分のホームコースでの開催。“絶対に自分が有利”と思いながら、決勝に臨みました。難しい路面状況だったこともあり、自分本来の走りはできませんでしたが、それでも勝つことができました。私を助けてくれたチームに、本当に感謝しています。そして同時に、サポートしてくれている方々、応援してくれているファンのみなさんの力をもらって勝ち取ったシリーズタイトルだと思っています。ありがとうございました!」

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