[YAMAHA] JMX Rd.10 関東 成田は第1ヒート5位、第2ヒートで優勝!今季13勝を挙げシーズンを終了

土曜日の雨により、2011年シーズンの最終戦•関東大会の決勝は第8戦SUGO大会より3戦連続マディーコンディションでのレースとなった。第9戦九州大会で、自身の国際A級通算100勝、そして最高峰クラスでの7度目のチャンピオンを獲得した成田亮(YSP・レーシング・チーム・ウィズ・N.R.T.)は、さらに優勝回数をのばし、シーズンを有終の美で締めくくるべく今大会に挑んだ。第1ヒートは転倒によるアクシデントで5位となったが、第2ヒートは今シーズン13勝目となる優勝を獲得して、有終の美を飾った。またMPDYから参戦した小島太久摩は両ヒートとも1周目に転倒があり総合18位、ランキングは18位でシーズンを終えた。

第1ヒートはIA2終了直後のレースということで、数本のラインでコンディションが回復。しかし、ラインを外すとマディーが残る状態でのレースとなった。成田は好スタートで熱田孝高(スズキ)に続く2番手で1コーナーへ侵入する。しかし、その1コーナーでアクシデントが発生。熱田との接触がありバランスを崩して転倒してしまったのだ。さらにその影響で、クラッチなどの操作系のポジションが変わってしまい、それを修復するために時間を要したことから、ほぼ最後尾での再スタートとなり1周目を24番手で終える。
しかし、成田は序盤からハイペースで挽回を開始。特に序盤の数周は、トップグループ熱田、2番手の新井宏彰(カワサキ)、3番手の増田一将(ホンダ)、4番手の平田優(ホンダ)らを上回るペースで、毎周多くのライダーをかわしていく。
そして10周目までに7番手とすると、さらに追撃を続け13周目にエンストした増田をかわし5番手とするが、その直後に成田の前に転倒してきたライダーを避けるため、タイムをロスしてしまい、これで4番手をいく田中教世(カワサキ)との差が開いてしまう。その後成田はペースを取り戻したが、それ以上順位を上げることができず、5位でフィニッシュとなった。
一方の小島太久摩は、1周目の3〜4コーナのジャンプセクションでバランスを崩して転倒。このため、成田と同じく最後方からの追い上げとなったが、最後は16位まで挽回してゴールした。なお、優勝は熱田、2位は新井、3位は平田。

レースを重ねて第1ヒートからさらにコンディションが改善されたなかで行われた第2ヒート。コースは完全なドライには及ばないながらも本来のハイスピードコースの姿を取り戻し、ライダー間のタイム差が出にくいレースとなった。そのスタートはまたしても熱田がホールショットを奪いレースを先行。一方の成田は4番手あたりだったが、その後ひとつ順位を落として5番手とするもすぐにひとつ順位を上げて4番手で1周目を終える。
そしてその序盤、いつもの成田らしい先制攻撃で次々とライバルたちとのバトルを制し、6周目に、小島庸平(スズキ)をかわしてトップに立つ。
しかしドライセクションが目立ってきたこともあり、小島庸平、熱田という2•3番手のライダーを置き去りにすることができず、数秒差でついてくる2人からプレッシャーを受けることになってしまう。しかし成田は、この2人との距離をコントロールして、最後までアタックのチャンスを与えずファーストチェッカー。今季13勝目を挙げて自身の国際A級通算優勝回数を102として 2011年シーズンを締めくくった。
小島太久摩は、このレースでもファーストラップに転倒があり大きく遅れたが、最後まで走りきり20位でゴール。今シーズンは開幕戦で大きな怪我があり、第5戦SUGO大会で復帰したことも影響して、ランキングは18位でシーズンを終えることとなった。

IA2、第1ヒート、ヤマハトップは斉木達也の4番手。一方の尾崎友哉、渡辺学は大きく出遅れてしまう。斉木はトップグループに入り、星野優位(ホンダ)、池谷優太(スズキ)、斉藤嵩(スズキ)に続く4番手として、序盤の争いの中でしっかりとポジションを確保し、さらに3番手に浮上すると、7周目には2番手に上がる。しかし突然のスローダウンで後退したかと思うと、そのままリタイアとなってしまう。
これに変わりヤマハトップに立ったのが渡辺学。序盤の出遅れを挽回して、斉木の後退までは9番手に追い上げてきたのだ。そして斉木のリタイアで8番手とすると、さらに上位進出が可能なポジションへと差を詰めるがその後は順位を上げることができず8位でゴールとなった。また尾崎は転倒などがあり18位でレースを終えた。優勝は星野優位、2位は三原拓也(カワサキ)、3位は斉藤嵩(スズキ)となった。
第2ヒートは、斉木が2番手、渡辺もこれに続く5番手で2周目に突入する。この中で渡辺が奮起。斉木が脱落したことで4番手に上がると、さらに池谷をかわして表彰台圏内となる3番手に浮上する。しかし後半に入り、後方からの激しい追い上げを受け当初はブロックしていたが、防ぎ切ることができず4番手に後退する。その後も追い上げは続いたが、今度はポジションを守りきり、4位でチェッカーを受けた。
尾崎は序盤にマシンにトラブルがあり、無理ができない状態の中でペースを落としていたが、コースアウトなどで順位を落としてしまい20位でフィニッシュ。なお優勝は小方誠(ホンダ)、2位は三原、3位は中村友則(カワサキ)となった。

レディースは、伊集院忍がスタートで4番手とするが、序盤で順位を落としてしまい7番手でレースを進める。終盤に入り、後方からの追い上げを受けるが、最後までポジションをキープしてヤマハ最上位となる7位を獲得した。なお、益春菜(ホンダ)が優勝し、レディースクラスチャンピオンを決定。2位は邵洋子(スズキ)、3位は川村真理子(ホンダ)となった。

COMMENT

成田亮選手談(IA1:5位/1位/総合2位)
「ここまで9戦は第1ヒートで優勝してきたので、ここで勝って第1ヒート全勝を狙っていた。しかしそれでナーバスになってしまい、スタート直後の転倒につながったのかもしれない。その転倒だが、熱田選手のリアタイヤに接触して発生したものだと思う。そのあとに操作系を直す時間もあり、大きく出遅れてしまう。とにかく一生懸命走っていたのだが、少なくとも表彰台圏内まで行けると考えていたので、悔いの残るレースとなってしまった。第2ヒートは、序盤は理想に近い展開でトップまでいったのだが、そこから優勝を意識しすぎて走りがかたくなり、独走に持っていくことができなかった。でも最後に勝てたことは、いろいろな意味で良かったと思う。さて、今シーズンはこれで全てのレースが終わったわけだが、本当に楽しいシーズンだったし、モトクロスライダーという職業を堪能した一年だったと思う。しかし僕がこうして楽しむことができているのもファンの皆様の大きな声援あり、それが何度も僕の背中を押してくれたからだ。だから僕はこのチャンピオンが、ファンのみなさんと一緒に取ったものだ感じている」

小島太久摩選手談(IA1:16位/20位/総合18位)
「最終戦もご覧の通りの結果で、最後まで自分の走りを掴むことができないままシーズンを終えることとなってしまった。開幕戦での怪我から復帰し、レースの度に何度も自分を奮い立たせてきたし、多くの練習も重ねてきた。にもかかわらず理想から遠い状態であるのは、”心技体”がやはり完全ではなかったことにある。いまだからこそ言えることだが、やっぱり開幕でのアクシデントは自分のモトクロス人生において、大きな事故だったと言える。だから、実際はまだクリアしなければならないことがたくさんあり、このオフを利用してゆっくり整理をしていきたいと思う。そして今もなお多くの方が声援を送ってくれているので、来年はどういった形にせよそれに応えられるように努力したいと思っている」

尾崎友哉(IA2:18位/20位/総合21位)
「怪我から復帰し、大きなジャンプアップはなかったが毎戦着実に前進してきたので、最後はさらに大きな前進を見せて終わりたいと考えレースに臨んだ。第1ヒートでは、スタートで遅れてしまい、追い上げのレースとなったが、前方のライダーを抜くための勝負所で転倒などがあり順位を上げることができなかった。また第2ヒートは序盤にマシントラブルがあり無理できない状況だったが、それでもコースアウトや転倒があり20位。九州大会までは順調だっただけに、最後の最後で不甲斐ない成績で終わることに後悔はある。しかしここまでこれたのは常に全力でサポートしてくれたスタッフ、さらに多くのファンのおかげであり、こうして今、シーズンを終えると感謝の気持ちでいっぱいになった」

YSP・レーシング・チーム・ウィズ・N.R.T.巻島和久監督談(YSP長野中央店長)
「第1ヒートはスタート直後に転倒があり、残念な結果となってしまった。しかしそこから見せた追い上げはトップライダーならではものだったし、今回一緒に応援にきた全てのお客さまが驚きと感動を覚えていた。また第2ヒートでは、我々に宣言してくれた通り勝利でシーズンを締めくくってくれた。有言実行とはまさにこのことで、さすがの一言につきる。レース展開は独走ではなかったが、見ているこちらがドキドキさせられ、まさにレースの醍醐味を、レースの魅力を存分に味わわせてくれるものだった。今シーズンはこれで終了となるが、最後に全YSPを代表して”ありがとう”という言葉を贈りたい」

YSP・レーシング・チーム・ウィズ・N.R.T.臼井秀和チームマネージャー談
「100勝、そしてチャンピオン決定という二つの目標を達成しての最終戦だったが、成田選手にとっても、チームにとっても最後に二つ勝利を取ることが目標だった。第1ヒートは少し気負いすぎていたところがあり、転倒という結果になってしまったが、約20人のIAライダーをかわして入賞圏内に入ってくるあたりはさすがというところ。また第2ヒートは、今シーズン何度も続けてきた得意のパターンで優勝してくれた。後方に小島選手と熱田選手の2人を引き連れて走り切るのは並大抵の精神力ではできないことであり、それをやって退けるのが成田選手のすばらしいところだ。今シーズンはこれで終了だが、ほぼ完璧な戦いだった。そして成田選手はここにきてまひとまわり大きくなり、王者の貫禄が身に付いてきたように思う。まさにチャンピオンふさわしいシーズンだったのではないだろうか。最後にYSPをはじめ、応援をいただいた全てのファンに感謝して、このシーズンを終わりにしたい。本当にありがとうございました」

MPDY辻本幸二監督談
「度重なる怪我と後半3戦続いたマディー。しかしそれが問題ではなく、やはり小島選手自身がまだ完全ではないことがわかる戦いだった。ただ小島選手を取り巻く環境は劇的に変化があったのは確か。特にレースと開発を並行して行っていかなければという部分に慣れていなかったことも不調の一因だと思う。一方の尾崎選手は、怪我から一歩一歩だが着実に回復し、結果も残してくれた。前戦の終了後はこの最終戦で表彰台の獲得が目標になっていただけに残念な結果に終わり残念だ。そして、ヤマハが運営するチームとして、ファンの期待に応えられるような走りを見せることできなったのは申し訳ないと思う。その一方で結果を残せなかったのは、ライダーだけでなく監督である私自身の責任であり、また勉強不足の部分もあると思う。最後に、我々のライダーに大きな声援を送ってくれた全てのファンの皆さんに感謝したい。ありがとうございました」

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