[Kawasaki] JMX Rd.6 近畿 IA2三原拓也が今季3度目となるパーフェクトVを飾りランキングも大きくリード、IA1新井は総合6位

2011 MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第6戦近畿大会は、奈良県山辺郡の名阪スポーツランドで開催された。シーズン後半戦のスタートとなる今大会。会場の名阪スポーツランドは奈良県の東部、三重との県境に位置し、近畿、中部の両方からアクセスしやすい利点を持つ。砂岩層の山を造成して作られたテクニカルコースで、石や岩盤が見え隠れするサンド路面が大きな特徴。大会期間中は好天に恵まれ、残暑の強い日差しに時折爽やかな風が吹く中、公式発表で8092人のファンがレースを楽しんだ。

今シーズンのカワサキレーシングチームは、IA1クラスに新井宏彰、IA2は三原拓也という若手中心の布陣。新井はワークスマシンKX450F-SR、三原は同じくワークスマシンKX250F-SRでシリーズタイトルを目指す。

IA1予選
 エントリー台数が29台のIA1クラスの予選は中止となり、第5戦までのランキングにより新井は3番手グリッドより決勝レースに臨む。

IA1決勝第1ヒート
 長いストレートから緩やかな勾配を右に大きくターンする1コーナー。スタートで鋭いダッシュを見せたのはグリーンクラブTEAM TAKASEの田中教世と成田 亮(ヤマハ)。イン側のラインをトレースした新井は熱田孝高(スズキ)にラインを塞がれる形となり、5番手で1周目のコントロールラインを通過する。4周目、ペースの定まらない熱田をパスし4番手に順位を上げた新井だが、6周目には再び5番手に後退。中盤、トップと約8秒差で挽回のチャンスを伺っていた新井だったが、逆に転倒を喫してしまい6番手に順位を落とす。その間先行を許した平田 優(ホンダ)はすぐに抜き返したものの、上位との差は広がってしまい新井は5位でフィニッシュした。

IA1決勝第2ヒート
いま一つスタートが決まらずオープニングラップを7番手で戻ってきた新井は、2周目にひとつ順位を落としレース序盤は8番手を走行。6周目、増田一将 (ホンダ)をパスし再び7番手とした新井は、続く7周目に福留善秀(ホンダ)をパスして6番手に順位を上げる。しかし後半、新井はペースを上げることが出来ず、この順位をキープしたまま周回を重ね6位でフィニッシュ。このヒート、カワサキ勢では田中が熱田、平田、成田とのバトルに競り勝って2位でチェッカーを受け、今季2度目の表彰台を獲得した。

IA2予選
土曜日に行われたIA2予選A組に出場した三原は、好スタートを決め2番手でオープニングラップをクリアすると星野優位(ホンダ)とトップ争いを展開。 2周目に星野を上回るベストラップをマークした三原は、確実に2番手でフィニッシュし4番グリッドを獲得。カワサキ勢では予選B組に出場したグリーンクラブジュニアライダースの中村友則がトップ通過を果し1番グリッドを獲得。グリーンクラブ TEAM TAKASEの星野裕と加藤吏一が6、9番グリッドから決勝に駒を進めた。

IA2決勝第1ヒート
鮮やかなスタートダッシュからールショットを決めた三原は、2コーナーの切り返しで田中雅己(ホンダ)の先行を許し2番手でオープニングラップをクリア。逃げる田中を確実にフォローしプレッシャーを与え続けた三原は、冷静に逆転のチャンスを伺いながら周回を重ねる。レース後半、田中のペースが落ち始めると三原は一気に攻勢をかけ田中との間合いを詰めると15周目に田中を抜き去りトップに躍り出る。そのまま田中を突き放した三原は、田中、稲垣佳樹(スズキ)を従え堂々のトップフィニッシュで今季5勝目をマークした。

IA2決勝第2ヒート
またしても抜群のスタートを決め真っ先に1コーナーをターンした三原は、小方誠(ホンダ)、中村、黒澤良太(ホンダ)、星野裕らを従えトップでオープニングラップをクリア。ハイペースで周回を重ねる三原の後方では、ヒート1スタート直後の転倒でダメージを受けた中村が順位を落とすも、星野裕が後半順位を上げて2番手に浮上。星野優位の追撃を受けペースが上がった2位争いがトップ三原の背後に接近し、終盤は三つ巴のトップ争いとなるが、最後まで冷静にレースをコントロールした三原が確実に追撃を抑えきりトップでチェッカー。三原は開幕1〜2戦に続き今季3度目のパーフェクト優勝を達成。星野裕が2位表彰台を獲得。中村は4位でフィニッシュした。

新井宏彰(5位/6位)のコメント
「ヒート1に関しては走りも悪くはなかったが、さぁここからと言うタイミングで後半勝負をしかけた時にラインをミスし転倒してしまい、チャンスを失ってしまった。ヒート2は完全に前のライダーのペースに嵌まってしまい、走りのリズムを掴むことが出来なかった。前回のSUGOも同じような展開となり、夏のインターバルにしっかりと対策してきたつもりだが、それを活かせなかったことが悔しい。この大会の翌週には日本代表としてモトクロス・オブ・ネイションズに出場する。大きなチャンスを貰ったので、今の自分の力を出し切ってチームに貢献したいと思う。全日本に関してはみんな調子を上げてきているが、次は開幕戦で結果を残した広島で自信もある。残り4戦は確実に勝ちに行くつもりです。」

三原拓也(1位/1位)のコメント
「勝てないレースが続いていたので、流れを取り戻すために公式練習から全力でアタックしました。抜き難いコースだからとにかくスタートが大事。結果完璧にスタートを決めることが出来たし、タイムも出ていたから、後続を引き離すことは出来なかったけど内容は良かったと思います。今年もネイションズの代表に選ばれて、勝って行きたかったので代表としての実力もアピール出来たと思います。ネイションズ参戦に関して去年はラッキーな部分もあったけど、今年は代表としてしっかりチームに貢献しなければならないし、世界の走りを吸収して成長できればと思っています。次の広島も負けるわけにはいかない。ネイションズ参戦の成果を披露して見せます。期待してください。」

田澤監督のコメント
「三原は両ヒートともスタートから自分のペースに持ち込んで結果を出してくれた。タイムも出ていたのでそれも自信に繋がったと思います。長いトンネルを抜けましたね。新井はいま一つ乗り切れていませんでした。走りに迷いがあるのか、ライバルも上げてきているから序盤でペースを掴むようにしないと今回のように苦しくなってしまう。二人ともネイションズに参戦するので、世界での経験が次の全日本に繋がるいいステップになると思います。次戦中国大会は絶対に落とせないレース。キッチリと勝って流れを引き寄せたいと思います。」

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