[HONDA] JMX Rd.6 近畿 IA1は平田が6位/5位、IA2は田中が2位、星野が3位表彰台を獲得

5週間の夏休みが明け、全日本モトクロス選手権の今季後半戦がスタート。第6戦近畿大会が、奈良県の名阪スポーツランドで開催されました。今季第2戦でも使われたこのコースは、サンド質の路面と、ハイスピードかつテクニカルなレイアウトを特徴としています。

天候は、土曜日は晴れ時々曇り。各クラスの決勝が行われた日曜日は、一時的に日が陰ることがありましたが晴天に恵まれ、強い日差しにより気温は 30℃を超えました。奈良県は、台風12号によって前の週に大きな被害を受けましたが、コースにその影響はなく、レースはドライコンディションで行われました。

Honda勢では、前戦をケガで欠場したIA1の福留善秀やレディースクラスの益春菜が、今大会から復帰し、決勝レースのスターティンググリッドに並びました。

▼IA1(450/250)ヒート1

増田一将(TEAM HRC)が6番手、福留善秀(TODAY SPORT)が7番手、平田優(TEAM HRC)が9番手でオープニングラップをクリア。2周目、福留は転倒により大きく後退すると、マシンの転倒によるダメージがあったため、次周にリタイアしてしまいました。これにより、平田は8番手にポジションアップしました。

3周目、平田は小島太久摩(ヤマハ)をパスして7番手に浮上。4周目以降、増田と平田がTEAM HRC同士による6番手争いを展開しました。そして7周目、増田と平田は順位を入れ替え、平田が6番手に。増田は、勝谷武史(カワサキ)にも抜かれて8番手に後退しました。

しかしその直後の8周目、巻き返しを狙った増田のプレッシャーを受けた勝谷が転倒。これにより増田は、単独の7番手となりました。レース終盤、平田はエンジンをストールさせるミスにより5番手に逃げられ、増田は勝谷に抜かれて8番手に後退。そしてレースは19周でチェッカーとなり、平田は6位、増田は8位でゴールしました。

▼IA1(450/250)ヒート2

平田は3番手、増田は6番手と、TEAM HRCの2台は好位置でレースをスタート。レース序盤、小島庸平(スズキ)、成田亮(ヤマハ)、平田、田中教世(カワサキ)、熱田孝高(スズキ)までの5 台が、トップグループを形成しました。増田はこの集団から遅れてしまい、5周目には福留が、増田をパスしました。

レース中盤、5台によるトップグループはなおも接近戦を続け、平田はこの中で3番手をキープ。8周目、福留はややスローダウンすると、次周にマシンの不調を訴えてピットインし、10周でリタイアしました。これにより増田は順位を上げ、再び7番手となりました。

レース後半になっても、平田は順位を守っていましたが、レースが残り10分ほどになった段階で、田中と熱田に抜かれてしまい5番手へと後退。しかし平田は、レース終盤になって順位を落とした4番手の成田へと迫り、猛アタックを行いました。しかし最後まで攻略には至らず、平田は5位に入賞しました。増田は7位でフィニッシュしています。

▼IA2(250/125)ヒート1

田中雅己(TEAM ナカキホンダ)がホールショットを奪い、1周目をトップでクリア。スタート直後に2カ所でマルチクラッシュが発生し、星野優位(HRF SEKI Racing MotoRoman&KBF-RS)はほぼ最後尾からの追い上げを強いられてしまいました。2周目、小方誠(DREAM Honda RT Ogata)が須田純(カワサキ)を抜いて6番手に浮上。田中は、2番手の三原拓也(カワサキ)を引き離しにかかりました。

4周目、小方は井上眞一(カワサキ)をパスして5番手。田中は三原との差を約2秒に拡大すると、レース中盤になってもトップをキープし、一時は三原との差をさらに拡大しました。ところが終盤、田中は三原に抜かれて2番手に後退。最終ラップに再逆転を狙ってアタックするもわずかに届かず、田中は2位で表彰台に上がりました。小方は5位に入賞。星野は10位でゴールしました。

▼IA2(250/125)ヒート2
小方が好スタートを決め、三原に続き2番手で1周目をクリア。田中は6番手につけました。すると2周目、田中は一気に4番手へと浮上。ところが次周に転倒し、15番手まで順位を下げてしまいました。小方は、三原との差を3秒程度にとどめながら、2番手をキープしました。するとレース後半、順位を守る小方に、中村友則(カワサキ)、星野裕(カワサキ)、星野優位が接近しました。

そして、4台による激しい2番手争いの末、星野裕が2番手、星野優位が3番手となると、終盤にはこの2台が三原へと迫りました。そして、一時は星野優位がトップの三原に並びましたが、パッシングには至らず。星野優位は3位表彰台に登壇しました。小方は、終盤にペースを落として7位。最後まで激しい追い上げを続けた田中が6位に入賞し、総合成績では2位となりました。

▼レディースクラス
V3チャンピオンの益春菜(HRF SEKI Racing MotoRoman&KBF-RS)がホールショット。しかし邵洋子(スズキ)に抜かれてしまい、益は1周目を2番手でクリアしました。2周目、益の背後に山本泉(TEAM HAMMER)と竹内優菜(スズキ)が迫りましたが、次周には益が山本との差を拡大。4周目に、山本は竹内にパスされ、4番手に後退しました。

6周目、邵をマークしていた益が転倒。その後は大きくペースを落とし、15位でゴールしました。これで3番手に浮上した山本は、竹内へと迫りましたが、ラスト2周となった8周目に転倒してリタイア。これにより、1周目11番手から追い上げを続けていた岸萌水(B.K APPLE RACING)が、4番手に浮上。開幕戦以来となる4位入賞を果たしました。

コメント

平田優 (IA1・6位/5位)
「レース内容はシーズン前半よりもよくなっていると思いますが、それが結果につながらなかったのが悔しいです。ヒート1は、スタートに失敗して、自分より昨年のランキングが上位の選手がすべて前にいる、厳しい状況でした。それらが焦りにもつながり、エンストというミスも生みだしてしまったと思います。しかしヒート2では、序盤からトップ争いができ、シーズン前半と比べれば終盤に粘ることもできました。夏休みに、これまでやっていたトレーニングから、教えてもらった別の方法へと切り替えたのですが、正直なところ、これほど短期間で成果が出るとは思っていませんでした。いまはまだ、すごく低い階段を一歩ずつ上っている状態だと思いますが、それを大きなステップにつなげたいと思います」

増田一将 (IA1・8位/7位)
「両ヒートとも、スタートはトップ6くらいで出て、序盤はそのペースで走れているけど、中盤以降は単独走行、というような展開でした。調子は決して悪くないのですが、なぜかマシンと一体感がある走りをすることができずにいます。インターバル中にいろいろと努力を続けてきたのですが、もう一度リセットしてみて、新たな方法にトライしてみようと思います。開幕したときのことを考えてみれば、ライバルと比較してもよい走りができていました。たった数カ月で彼らが劇的に速くなるとか、逆に自分が突然遅いライダーになってしまうということは、あまり現実的な話ではないので、自分でもまだ気がつかない大きな原因があるのだと思います。現状を徹底的に分析して、次戦までに修正を図ります」

市川哲也 |TEAM HRC監督
「平田は、この1カ月ほどのインターバルを使って、体力面やメンタル面の改善に取り組んできました。ヒート1はスタートの出遅れが響きましたが、ヒート2ではその成果が表れ、終盤までトップ争いを演じることができました。努力をさらに継続することで、争うだけでなくて最終的にトップでゴールできるライダーになると思います。タイムのバラつきが大きめなので、今後は安定感も課題に入れたいと思います。増田は、事前テストで好調を確認していたのですが、レースでは思うような結果を残せませんでした。部分的には走りのよい部分もあるのですが、タイムが伸びなかったのが敗因です。ただし、ジャンプの距離感が合わないなど、課題は明確です。力のあるライダーなので、そういった部分を集中的に見直せば、次戦では必ず立ち直ってくれると信じています」

田中雅己 (IA2・2位/6位)
「ヒート1は、残り5分くらいのところで、トップの座を逃してしまいました。気持ちは最後まで保てたのですが、体力や技術に少し足りない部分があるのかもしれません。三原選手に自分のラインをずっと見られていたぶん、不利だったかもしれません。それでも、最終ラップに背後まで迫ることもできたので、大きな自信になりました。ところがヒート2は、優勝争いをしたことで気持ちが入りすぎて、動きが固くなってしまいました。転倒してからは、冷静に走ることを心がけて走り、なんとか6位に入れました。今年からHondaのマシンに乗っていますが、ノーマルでもファクトリー車と勝負できることを、この大会で証明できたと思います」

星野優位 (IA2・10位/3位)
「ヒート1は、スタート直後に他車と接触して転倒。後続にひかれてしまい、呼吸ができなくて再スタートが遅れました。それでも、思っていたよりも追い上げられたので、納得はしています。悔しかったのはヒート2です。ラスト2周で、一瞬ながらトップに立ったのですが、勝つことができませんでした。狙っていたラインがあって、そこにうまく入れたのですが、完全なリードを奪えず、次のコーナーで三原選手と接触。この隙にまた星野裕選手にも抜かれてしまいました。前大会に続き、自分の速さはアピールできていると思うので、あとは勝つだけ。チャンスは十分にあると思うので、焦ることなく、次の大会でもIA初優勝を狙っていきます」

岸萌水 (レディース・4位)
「地元に近い大会ということで、応援してくれるひとたちがたくさん来場していたので、初表彰台を目指していました。スタートそのものはうまく前に出られたのですが、1コーナーでちょっと慎重になりすぎて、だいぶん出遅れてしまいました。でもその後はうまく追い上げられて、4位まで上がることができました。最後は、熱中症のような状態になってしまい、フラフラになってゴールしました。表彰台には届きませんでしたが、次の大会も地元から近い会場なので、またがんばりたいと思います」

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