[HONDA] JRR Rd.6 オートポリス JSB1000は高橋が今季初優勝。J-GP3は仲城が今季初勝利

昨年は悪天候に見舞われレースが中止となったオートポリス。全日本ロードレース選手権も残り3戦となりタイトル争いの行方にも注目が集まります。阿蘇の自然の中にあるオートポリスは、天候の影響を受けやすいこともあり天気が心配されていました。

金曜日のフリー走行では台風の影響で風が強く吹いており、小雨がぱらつく場面もありましたが、ほぼドライコンディションで走行が行われました。土曜日は台風の進路が変わったことで青空となりました。決勝も終日晴れ、熱戦が繰り広げられました。

JSB1000はノックアウト方式で予選が行われ、最終予選に残った秋吉耕佑(F.C.C.TSR Honda)、加賀山就臣(スズキ)、高橋巧(MuSASHi RT ハルク・プロ)の3人によるアタック合戦となりました。秋吉はタイムアタック中にコースオフしてしまいましたが、巻き返してトップタイムを叩き出します。そのタイムが基準タイムとなり、加賀山、高橋がアタックに飛び出しますが、クリアすることなく秋吉の今季4度目のPPが決定しました。2番手に加賀山、3 番手高橋が続き、徳留和樹(Honda鈴鹿レーシングチーム)が健闘し5番手に食い込みました。

決勝ホールショットは加賀山で、それを高橋、秋吉、柳川明(カワサキ)、中須賀克行(ヤマハ)が追います。秋吉は早々に高橋を捕らえ、2番手に浮上し加賀山に照準を合わせて追い詰めます。秋吉は2ラップ目の3コーナーで加賀山をパスして首位に立ちました。高橋も加賀山をパスし2番手浮上、しかし加賀山は高橋のインに飛び込み高橋に接触してコースアウト。高橋はポジションダウンして柳川が2番手浮上、それを高橋が追い、3ラップ目には2番手を奪い返しますが、秋吉との差は2秒6と開いてしまいます。

行く手を阻むものがいなくなった秋吉は快調に飛ばします。いつものように独走に持ち込むかと思われましたが、2位浮上した高橋は、秋吉とのギャップを削り始めます。7ラップ目には2秒をきり、1ラップにつき、コンマ2秒ずつ詰め始めます。10ラップ目にはついにその差は1秒となり秋吉の背後に迫ります。

11ラップ目にはコンマ3秒として、テール・トウ・ノーズの戦いへと持ち込みます。ついに16ラップ目の1コーナーでトップ浮上。秋吉は高橋を捕らえようとしますが一歩およばず。高橋は18ラップを走りぬき、今季初優勝を飾りました。2位に秋吉、3位には事前テストで負ったケガを押して参戦した中須賀が柳川をパスして入りました。徳留は5位でチェッカーを受けました。

J-GP2は中上貴晶(MuSASHi RT ハルク・プロ)が、レコードを更新して今季4度目のPP。スタートダッシュで首位に立った中上は、そのままトップを独走。14ラップ目にはセカンドグループとの差を21秒とします。最終ラップには28秒151差として今季4勝目のチェッカーをくぐりぬけました。注目は山口辰也(TOHO Racing)と関口太郎(Team TARO PLUS ONE)との2位争い。2番手につけた山口を10ラップ目に関口が捕らえ2番手浮上、その背後に山口はピタリとつけ、前に出るチャンスをうかがいながら周回を重ねます。何度か仕掛けますが、関口は退け、そのままチェッカーをくぐりぬけました。優勝中上、2位関口、3位山口が表彰台に上りました。

J-GP3のPPは山田誓己(TEAM PLUS ONE)、ホールショットは菊池寛幸(WHEELIE・KoharaR)、オープニングラップを制したのは仲城英幸(Project μ 7C HARC)。しかし、すぐさま山田がパスし、首位に立ちました。山田を筆頭に、仲城、菊池、大久保光(18GARAGE RACING TEAM)、藤井謙汰(F.C.C.TSR Honda)、徳留真紀(TeamAlliance&HARC-PRO.)、山本武宏(MARINEコスモス+中川+G)、山本剛大(Team NOBBY)、森俊也(Team NOBBY)の上位9台が数珠つなぎで続き、目まぐるしくポジションを入れ替える激しいトップ争いを最終ラップまで続けました。

山田から首位を奪ったのは、菊池、それを藤井がパスし、再び仲城がトップに立ち中盤のレースをリードしますが、終盤に来てスパートした大久保が12 ラップ目でトップに立ちます。ですが、山田が大久保を捕らえ、さらに菊池が前に出ました。各コーナーの攻防で激しいポジション争いが繰り返されます。コーナーに3、4台が並んで進入、立ち上がりではラインが複雑にクロスし、マシンをぶつけ合うほどの激しさで、まったく展開が読めないレースが続きます。

最終14ラップには、仲城、山本(剛大)、大久保、藤井、山田、徳留(真紀)、山本(武宏)、菊池、森のオーダーで突入しました。最終コーナーの攻防を制した仲城が勝利のチェッカーをくぐりました。NSF250Rは、前回のスポーツランドSUGOに続く2連勝。2位に山本(剛大)、3位に大久保が滑り込みました。4位藤井、5位山田、6位徳留(真紀)、8位菊池、9位森でコントロールラインを通過しました。

コメント

高橋巧 (JSB1000 優勝)
「レース序盤に、加賀山さんをジェットコースターでパスしてコーナーに入ったら、加賀山さんがインに入ってきました。その時、僕の右足あたりにぶつかり、そのままコースアウトしました。僕は柳川さんに抜かれて3番手に落ちましたが、秋吉さんに逃げられないように、早く追いつかなければと思いました。予選のタイムが出せれば追いつけると思い、冷静に走ろうと心がけました。追いついてからは、このまま2位ではSUGOと同じく、追いついたのに抜けないという結果になるのが絶対に嫌でしたので、チャンスを逃さないように集中しました。1コーナーでスリップから抜けることができたので、ここがチャンスだと前に出て、ペースを上げました。昨年の開幕戦以来、勝っていなかったので、勝つことができて、とてもうれしいです」

秋吉耕佑 (JSB1000 2位)
「序盤にタイヤを使いすぎてしまったこと、ラップタイムモニターが壊れていて、自分のタイムを確認できず、ペースがコントロールできなかったこと、セットアップに不安があったが自分でなんとかできると思ってしまったことなどが敗因です。チーム力を含めて、今回は巧君の方が上だったということです。ミーティングをして、総合力を上げてしっかり戦えるようにしたいと思います」

中上貴晶 (J-GP2 優勝)
「連勝記録をのばすことができてよかったと思います。でも、目標のGP250のレコード53秒1を記録することができませんでした。53秒台で周回して、52秒に入れるという目標だったのですができませんでした。セットアップの詰が甘く、タイムの出し方などがうまくできるようにならないとGPでは通用しないと思うので、まだまだだと思います。次のレースでは、想定タイムをクリアできるようにがんばりたいと思います」

関口太郎 (J-GP2 2位)
「予選でマシントラブルがあり、マシンの確認作業ができなかったのですが、スタッフがセットアップをしてくれたことで2位になれたのだと思います。中上君との差を詰めていかなければと思っています。なんとかしたいです」

山口辰也 (J-GP2 3位)
「オートポリスは好きなコースなのですが、まだ、思い通りに走れるようなマシンを作れていません。それでも関口君とのバトルは楽しめたので、見ている人たちもよろこんでくれていたらうれしいですね。なんとか、中上君との差を詰められるようにしなければならないのですが、今はST600のタイムを超えることを目標に、確実に進めていきたいと思います。レースウイークの木曜日に長男の大翔が生まれました。親として、レースにしっかりと取り組んでいる姿を見て欲しいと思います」

仲城英幸 (J-GP3 優勝)
「前回のSUGOでは、勝てるチャンスがあったと思いますがリタイアに終わってしまったので、ここではぜひとも勝ちたいと思っていました。ですが、事前テストは雨だったので、ドライでのセットアップを詰めることができずに不安が残りました。金曜日、土曜日の走行でも納得できるセッティングを見つけることができなかったのですが、決勝朝のウオームアップランでのセットアップの変更が当たり、トップ争いをすることができました。激しいトップ争いで作戦通りには走れませんでしたが、最後で前に出ることができたのは幸運でした。それでも、NSF250Rで勝つことができて本当にうれしいです。祥也(故富沢)が背中を押してくれたのかもしれません。支えてくれたスタッフ、Hondaの開発スタッフの方、スポンサーの方々には感謝しています。ありがとうございました」

山本剛大 (J-GP3 2位)
「SUGOでは勝てる自信があったのに、タイヤを酷使してしまい転倒したので、今回はタイヤにやさしい走りをするように心がけました。でも、セットアップに関しては、詰めきれていない部分があり、トップ争いについていくのが精一杯でした。力が足りずに、勝てませんでしたが、2位で表彰台に上がれたことはよかったと思います。次は勝てるようにがんばります」

大久保光 (J-GP3 3位)
「金曜日はトラブルで走れず、予選でもタイムが出なくて、今回のレースはどうなるのだろうと思っていました。なので、作戦を立てる余裕はなく、前に出ようと懸命に走りました。最終ラップで前に出るチャンスがありましたが、最終コーナーはうまく立ち上がれたものの、後ろに仲城さんがいることに気がつきませんでした。2ストロークと4ストロークのバトルはラインが違うので、なかなか読みきれない難しさを感じました。レースウイークの流れを考えると3位はよかったと思いますが、やはり勝つことができずに悔しいです。次は、もっと勝負したいです」

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